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cakes連載〈「 おいしい」をつくる料理の新常識〉第11回余談『レンジでラタトゥイユ』

Cakes連載の更新。テーマは電子レンジ調理。下記のリンクをクリックしていただけるとうれしいです。

今回の記事をまとめるとレンジでラタトゥイユをつくるとおいしい、という話。元ネタは自分たちが数年前に開発したレシピです。下記の動画を参照してください。音が出るので注意。

3-3-7拍子のリズムで料理をする動画が面白いのではないか、と思い、6年前につくった動画です。(振り返れば昔だ……)

レンジ調理で10分間加熱とか、45分加熱とかはあんまりやらないか、と思いますが、実は味という面でも有効な調理法です。電子レンジ調理は危険というのはデマの類で、科学的根拠はありません。電子レンジのマイクロ波は電磁波の一種ですが、これが身体に悪いとすると町を歩けません。マイクロ波はテレビ放送やレーダーなどにも使用されており、外に出れば(あるいは室内にも)目に見えない電波が飛び交っているからです。また、ビタミンが破壊されるという話にも根拠はなく、むしろレンジ加熱は栄養素の損失が極端に少ないのが特徴です。

弱点はメイラード反応が起きないことと水分の蒸発が少ないこと。それだけを注意すれば電子レンジ加熱で新しい料理が生まれるのではないか、と思っています。ちなみに紅茶も水と茶葉をレンジで加熱したほうが濃く抽出できますし、エビの殻や鶏ガラなどからとる出汁もレンジ加熱が効率がいいようです。(マイクロ波は無機質にぶつかると跳ね返る性質があるので、効率よく加熱されるため)

今回の記事では和風の煮物もレンジでつくっています。これは新しいレシピで、悪くない味か、と思います。もしも、もっとコクが欲しければゴマ油を仕上げに足すといいでしょう。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!