見出し画像

鍋磨き&木の道具の手入れ

今年も年が終わります。台所の大掃除をすると思いますが、鍋磨きもしましょう。

アルミ鍋やステンレスの鍋を洗うにはスチール系のたわしが一番。業務用の定番、調理場でおなじみのボンスターを使います。レモンを入れて沸騰させたり、とかテクニックはいろいろありますが、物理的にきれいにするほうが楽。

昔は磨き砂(歯磨き粉みたいな粉です)を使っていたので、大変でしたがこれの登場によって鍋磨きが劇的に楽になりました。

少々、くすんだ鍋を磨いていきます。

手が荒れるのでビニール手袋をしたほうがいいでしょう。このボンスター、洗剤入りが100円ローソンなどでも売られています。

泡が灰色になりました。これはたわしによって表面が削れているのです。力を入れる必要はないのでなるべく同じ方向に(ここでは円方向に)こすっていき、最後に普通のスポンジを使って洗剤で洗えば磨き終わりです。

ピカピカになりました。アルミニウムの表面が出ているので、通常はこのまま一晩放置してから使います。置いておくことでアルミニウムの表面が酸化し、酸化アルミニウムになるので、食材に金属臭がうつることがなくなります。

いつも磨く必要はありませんが、1週間に一度は磨きたいところ。アルミニウムとステンレスはボンスターが使えますが、テフロン加工の鍋には使えません(表面が削れてしまうので)

木の道具の手入れ

木の道具の手入れの相棒はたわし。

最近は台所にあるのはスポンジだけという家庭も多いですが、昔ながらのたわしは洗い物に力を発揮します。

この棕櫚たわしは和歌山の職人がつくる一品。

木のまな板は木目に沿って、たわしを横に動かします。

このようなおひつもたわしを使って洗います。米専用のおひつを洗う場合には洗剤を使う必要はありません。

洗い終わったらよく乾燥させておきます。木の道具は洗う→乾燥が重要。きちんと乾かしておけば黒いカビが生えるようなこともありません。

写真のおひつは四〜五年もの。色が濃くなりましたが、きれいな状態でしょ?

もう一つ、ざるを洗う際にはスポンジでは絶対にきれいにならないのでたわしを使ってください。

たわし自身もよく乾燥させておく必要があるので、キッチンにかけておきましょう。木の道具は洗うというよりも、慈しむような気持ちで磨いてあげると、使うたびに味わいが出て、よりきれいになる気がします。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!