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〈食と生活〉出汁とはなにか、という話と鴨肉の恒温調理

HELLO GARDENで出汁講座

4/2に西千葉にあるHELLO GARDENというコミュニティスペースで出汁講座をしてきました。僕は自他ともに認める雨男なのですが、この日は快晴で安堵しました。

ここは言ってみれば昔、町にあった空き地ですね。小さいけれど、畑もあって、素敵な場所でした。道路を挟んで向かい側が公園で、そことの連続性がきちんととれている。公園は公的な場所なので、畑や飲食提供が出来ない(最近でこそ条例の緩和などで最近の大型公園ではスターバックスなどのカフェができていますが)のですが、ここは民間の施設なので、コーヒーなどの飲み物の販売もしていて、地元の人たちが使っているようでした。

最近、グランドレベルデザインという概念がちょっと流行していますが(あらゆるスペースの1F部分を公共空間にデザインすることで、街の活性化などに役立てること)その点でも注目されている場所みたいです。

ライブラリースペースもありました。外で本を読むと気持ちがいいので、本好きとしてはたまりません。

さて、出汁講座でどういう話をしてきたか、というのをこちらでもちょっと書いておきます。出汁について話して欲しいという機会はたまに頂くのですが、基本的には和の出汁について解説することが多いです。具体的には鰹節と昆布についてですね。

鰹節には荒れ節と本枯節(カビ付けをしていないものとカビ付けをしているもの)があって、それは裏の表示を見ればわかる(原材料のところに「かつおのふし」とあれば荒節で「かつおのかれぶし」とあれば本枯節です)という話は皆さんおわかりでしょうけど、一応説明します。「かつおぶし削りぶし」というのが本枯節を削ったもので、「かつお削りぶし」というのが荒節を削ったものです。

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