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焼きパプリカの作り方

パプリカはピーマンの一種。というか、オランダ語で『ピーマン』という意味なのですが、日本では肉厚で甘みの強い品種を指します。現在も8割が輸入品で、輸入が解禁されたのは1993年と、まだまだ新顔の野菜です。

全然、関係ない話ですが、昔フジテレビで放送されていた『料理の鉄人』という番組のオープニングで出演者の鹿賀丈史さんがかじっていたのがこのパプリカ。輸入解禁が1993年で、この番組の放送が(調べたところ)1993年10月ですから、あるいは「この番組でパプリカを知った」という人も多かったのかもしれないですね。

写真のパプリカはやや小ぶりですが、国産のもの。今日はこのパプリカを焼いて、マリネにします。

この類の料理は分量の必要がないですね。ガスコンロに網を載せて、まっくすの強火で表面を焦がしていきます。

なかなかいい感じに黒焦げになってきました。お店ではガスバーナーでまんべんなく炙って、皮を焦がすところが多いと思いますが、そこまでしなくても皮は剥けます。

おいしくつくるポイントは『絶対に水に浸けない』こと。そこで焼きたての熱いパプリカをボウルに移します。

ラップをして、冷めるまで置いておきましょう。蒸らすことで皮が剥きやすくなります。オーブンを使う場合は洗ったパプリカを200℃のオーブンで30分間(途中で10分おきにパプリカを転がす)焼き、同じようにボウルで蒸らします。

冷めました。蒸らすことで皮が剥けやすくなります。

この底に沈んでいるのがパプリカのジュースです。これがおいしいので捨てないようにしましょう。

キッチンペーパーで皮をこすると剥がれます。完璧を目指すなら黒い部分が残ってはいけませんが、個人的には少しだけ黒い部分が残っている仕上がりが好きです。スモーキーな味が、アクセントになります。繰り返しますが水で洗うと味が抜けてしまうので、避けましょう。

四面を転がしながら種を避けるようにしてカットします。

お皿に移して、オリーブオイル、酢(米酢でもワインビネガーでもシェリービネガーでもレモン汁でも)、塩をふりかけます。好みでアンチョビ(細く切る)やオリーブを添えてもいいですし、つけ合わせにもなります。オリーブオイルに浸しておけば3〜4日は保存が利くので多めに作って置いてもいいでしょう。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!