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カステラの六面焼き

もらい物の高級カステラがあれば、焼いてもおいしいという話です。(写真は安価なカステラです……)

カステラは室町時代の末期にポルトガルの宣教師により伝えられた、とされてます。どうやら昔は砂糖が少なく、パサパサとしたようで、大根おろしを添えて食べたり、吸い物に入れたりして食べられていたそう。

ところでカステラは一般的に安いと鶏卵と砂糖の割合が少ないさっぱり味、高級品ほど鶏卵と砂糖の割合が多い濃厚な味です。まあ、なんでも研究はあるもので『市販カステラの特徴とその嗜好性』(久木野 睦子ほか)によると、3種類の異なるカステラ(濃厚なものやさっぱりしたもの)を各66名で官能検査したところ、嗜好性はきれいに分かれたとのこと。

味の好みは人それぞれ。それゆえ面白く、難しいですが、このカステラの六面焼きには糖分の多い高級カステラが向いています。

カステラを2.5cmの厚さにカットします。

冷たいフッ素加工のフライパンにカステラを載せ、弱火でじっくりと加熱してきます。油は必要なし。

焦げ目がついたら裏返します。高級なカステラほど糖分が多いため、焼くことで表面がキャラメル状に。焦げた部分がカリッとして、なかはふんわりとした食感に変わります。

すべての面を順番に焼いていきます。

側面も忘れずに。

焼くことで水分が飛ぶので、そこに洋酒を含ませます。カルヴァドス、ラム酒、ブランデーなど。どれも甘みと合うお酒です。

お皿に盛って、アルコールを染みこませます。ちょっと量が多めでもカステラが吸ってしまうので大丈夫。

カステラの六面焼き。洋酒の効いた大人のカステラという感じです。アイスクリームか、ホイップクリームを添えるとよりリッチになります。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!