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豆の甘煮の作り方

乾燥豆は食卓からすっかり姿を消した食材の一つ。しかし、たまにつくるとなかなか楽しめる料理(甘味?)です。

今日はとら豆という豆を使いました。花豆でも、青えんどう豆でも、白いんげん豆でも使い方は同じ。

乾燥豆  200g
砂糖   120g〜150g  

昔は豆と同量の砂糖で煮るのが基本でしたが、いくらなんでも甘すぎるのでかなり控えめにしています。保存を考えるなら同量で煮てください。

まずは豆を一晩水に戻します。

一晩、経ったらこんな状態です。

つけておいた水を捨て、新しい水と一緒に鍋で煮ます。水の目安はかぶるくらい。強火にかけて沸騰させます。沸いたら弱火に落として3分間。

そこで一度だけ、茹でこぼしましょう。これで味がすっきりして食べやすくなります。

再び、水を加えて、強火にかけます。常に豆に水が浸っている状態で(少ないようであれば水を足してください)、弱火で40〜50分間煮ます。ここで豆がやわらかく煮えているかチェック。

やわらかく煮えていれば砂糖を二回に分けて加えます。まずは半量。

砂糖を加えたら紙蓋をする、というのが昔の料理本にかかれているやり方。なくても味には影響しませんし、逆に煮崩れやすくなるので、必要ないと思います。(蒸発による気化熱が失われるので)そのまま弱火で20分間、煮ます。

甘みを含んだら残りの砂糖を加えます。砂糖を加えると豆から水分が出るので、ややしっかりします。したがって砂糖を入れる前に充分やわらかくしておくことが大事。やわらかくなるまでに砂糖を入れると硬くなって、やわらかくはなりません。

火を止めて冷ましましょう。味加減は飲めるくらい(吸加減といいます)が目安。好みでもっと煮詰めてもかまいませんが、さすがにあまりにも甘いと食べづらいですよね。

すっきり冷やしていただきます。なかなか洒落た味だと思います。フルーツなどを組み合わせてもいいでしょう。煮崩れないように注意しながら弱火でゆっくりと煮る必要がありますが、少しくらい煮崩れた豆にもそれはそれなりの良さがあります。気長につくっている時間をのんびりと楽しむ料理です。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!