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そうめんをバラバラにせず茹でる方法

先日、酢素麺の記事をアップしました。

この時期はやっぱりそうめんですよね。ところでもほや古典の領域に入りつつある名作漫画『美味しんぼ』にもそうめんがテーマの回があったはず……と、思い出しながら検索するとどうやら13巻に収録されたエピソードのよう。

kindleで買ってみました。

(美味しんぼ(小学館)13巻 p169より引用)

ああ、そうそう。山岡さんは素麺の束の端を木綿糸でしばるんですよね。

(同美味しんぼ(小学館)13巻 p169より引用)

バラけないで茹でられる、という技でした。しかし、お店なんかだとこんな風にいちいち縛ってはいられません。そこでどうするか? という裏技を今日はご紹介します。

そうめんを束ねて(写真は100gと量が多いですが、50gぐらいのほうがやりやすいです)端を熱湯にちょっと(2mmほど)つけます。

つけたらそうめんをとりだして、ギューっと指でくっつけます。これだけでOKです。

あとは普通に茹でます。さっきギューっとしたところがくっついているのでばらけません。

茹でながら箸でそうめんを泳がせると、束の内側も茹でられます。あんまり乱暴に扱うとばらけますが、この作業が結構大事です。多分、山岡さん方式で茹でると、そうめんが茹だらない部分が出てくると思うので。

冷水で洗いましょう。

ほら、きれいな束になっています。

あとは漫画のように硬い部分を切り落とせばOK。この茹で方をするとそうめんがきっちりと揃うのできれいに盛り付けられます。たこ糸で縛るのは大変ですが、その手間も不要。もっとも家庭ではまったく必要のない技術なのですが、料理屋さんでは見た目もやっぱり重要なので、こんなふうに茹でたりする、という話でした。

余談ですが、巻タイトルが『激突鯨合戦』というのが時代を感じさせますね。つい先日〈日本がIWCを脱退し、商業捕鯨再開にむけて一歩を踏み出した〉という報道があったばかりなので、タイムリーですね。商業捕鯨が「本当に商業的に成り立つか?」という部分で不安がありますが、日本人と鯨をめぐる情勢も今では大きく変わりました。

数年前に千葉県、和田浦の取材したのですが、この記事を書いたときと僕の考え方自体はあまり変わっていません。南氷洋まで出かけて捕鯨をするのは無理がありが、食文化としての沿岸捕鯨は続けていくことを否定するべきではない、というスタンスです。

また、記事の最後に動画がありますが、こちらは解体の様子を撮ったものでややショッキングな映像になっています。マグロの解体ショーとかだめな人は見ないほうがいいと思いますが、大丈夫な方には興味深いと思うので貼っておきます。(苦手な人は再生しないでくださいね)

このときも感じたのですが、鯨肉は「もう少しおいしくなる余地のある肉」だと思います。商業捕鯨を再開しても鯨食文化の将来はおそらく厳しいので、そのあたりを改善する必要があると思うんですよね。

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樋口直哉(TravelingFoodLab.)

樋口直哉 作家・料理家 主な著作として小説『スープの国のお姫様』(小学館)ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)など。新刊『新しい料理の教科書』が1/17日に発売されました!

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