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日本の食をニュージーランド人と味わって気づいたこと

実はうすうす思っていたが、日本のレストランは本当に質の格差がすごい。

たいして美味しくないお店も、なぜか生き残っていることが多いと思う。

というのも先日、ニュージーランド出身の友人と、新宿へご飯を食べに行った時のこと。
祝日で、どこも満席。
予約はしていなかったので、どこも入っては空いているか確かめた。

その辺りはレストランが集まっている商店街。
焼肉屋、韓国料理、イタリアンなど、種類も豊富なレストランがひしめき合っている。

友人2人は、一日中食べておらず、あと数分で機嫌が悪くなって爆発するんではないかと言う間にあるのが見える。

そんな中見つけた寿司屋。

いや、クリエイティブ志向の寿司屋?とでも呼ぶんだろうか。
とにかく「寿司が食べたい。」という友人のリクエストで、なんとか列に並んで、待てばまだ1時間と待たなそうなお店だった。

20分は経ったというところで席に着く3人。
言われた通りに携帯でメニューから注文する。
個人的に、携帯で注文というスタイルは私は好きではない。

普通の握りも巻き寿司も、ほんの数点しかなく、あとは、なぜかご飯だけが入った巻きものの上に、大量のマグロをのせたものや、半分巻いてある手巻き寿司がきて、「あとは巻いてください。」とのこと。
特に大したことのない中身を見せられた状態で出てきて、「なんだこれ?」と3人で顔を見合わせた。

一口食べた瞬間、「全然美味しくない。」と隣に座った友人が言う。
そして、他の料理を食べていた、向かいに座った友人も、「お腹を空かせていたのに、これは最低。」と、日本初体験の彼女ですら率直に言う。

私はそれを聞いて笑った。
「待って。素直すぎて最高!」
大爆笑してしまった。

日本に初めてきた向かいに座った彼女は、他の国で食べた寿司の方が、この店の寿司よりうまいことは知っているらしい。

私はなんとなく、「まあこの味噌豆腐は美味しいよ。」とフォローしていた。
理由は自分でもわからない。

なんでも率直に言う彼女たち。
「やっぱり回転寿司を食べればよかった!」と不機嫌になる一方だ。
でも私も彼女たちの意見には大賛成だった。
このお店は不味すぎる。
お通しですらまずかった。

なんでこんなに混んでいるのだろうか。
お客の層は、20代の若い人たちばかり。

値段も高めの設定で、この味は本当に怒ってもしょうがないと思う。
どうしてこんな店があるのだろう、と素人の私ですら笑ってしまうくらいだ。

韓国やメキシコに行けば、どれだけ安くて美味しいかが競われる。
日本には、本当に安くて美味しいところもあれば、場所代なのか、味は全くといっていいほどなのに、値段も高めで、それでも人が入るお店が多いと感じる。

密かに思っていた日本のレストランの不思議を、ニュージーランド人の友人が、一瞬にして核心に変えてしまったのでした。

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