ブラック・ミラー:バンダースナッチ
とにかくゾッとする。
ホラーとかそういう系ではないけど、怖い。
今日はNetflixから出た、視聴者が物語の先を選べるインタラクティブストーリーの映画の紹介。
シーズン4まで出ているドラマシリーズが、初めて映画としてリリース。
見ている最中に、ところどころ2択のストーリーラインが出てきて、数十秒の間にどういった方向に映画を進めるかを、自分で決めることができる。
時には「これは選べないな。」と思うようなムゴイ選択も...。
結末は何通りかあるらしい。
ただ、一度選ぶと巻き戻しはできない。
感想としては、視聴者に映画の結末を決定する力があるよう映画が進んで見えたけど、実はNetflix側に「選ばされている」と感じた。
つまり、テクノロジーの発展で生活が便利になったものの、使われているのは人間なのか、と考えるようになった。
この映画もおもしろいけど、ドラマシリーズも奇妙で好き。
昔タモリさんがやっていた、「世にも奇妙な物語」を見ているよう。
ブラック・ミラーはどのストーリーの内容も、「将来はこういう風になりそうだ。」と想像しやすく、かなり身近に感じる内容ばかり。
ドラマも映画も観たことのない人は、ぜひ映画から観てもいいと思う。
ドラマは一気見すると精神的に暗くなったり疲れるから、一日最高でも2エピソードでいいと思う。
個人的にはシーズン3のエピソード1「Nosedive」という物語が好き、というか、怖いけど現実的。
このストーリーは、リアルタイムで通りがかりの人や友人、近所の人を1つから5つの星で相手を「評価」することができる。
その「評価」によって、自分が社会でどのポジションにいることができるのかが決まるのだ。
主人公は4.2のレビューを持っているが、高級マンションのディスカウントを手に入れたがために、4.5を取ろうと試行錯誤。そこから始まった彼女の悲惨だけど、今の私たちにも通ずるところがあるような展開と結末...。
InstagramやTwitterでフォロワーを獲得しようとする現代のわたしたちも最終的にはこうなるんじゃないか、とちょっとゾッとした。
わたしが今一番勧める、1時間余裕があったらぜひ観て欲しいドラマだ。
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