馬車道は「ばしゃみち」と読んでね。色々読めちゃう横浜の地名。
そうそう、当たり前だと思っていても西と東とでは読み方が違ったりするので。しかも規則性もなさそうで、丸暗記するしかない。
神戸の「六甲道」は、「ろっこうみち」ね。行き方わからなくて、
「ろっこうどうは、どう行ったらよいですか?」
と通りすがりの人に聞いたら、さりげなく、
「あ、ろっこうみちね」
と直してくれた。
大阪の「日本橋」は、「にっぽんばし」と読むのは、有名。
で、馬車道。
「ばしゃどう」とか「うまぐるまみち」とか、知らなければ間違えちゃうかもしれないけれど、一度覚えれば大丈夫。
そして私は。
その地名を聞くだけでわくわくしちゃう。
その理由は、横浜が世界に向けて開いた港だった時代を彷彿させるから。イギリスから運ばれた日本初のガス灯もあるよ。あ、これは当時の復元ね。どう見ても、新しめ。
本物が設置されたのは、なんと明治5年(1872年)だもの、そのまま残ってたら、相当年季入ってるはずだよね。
もう一つ、他のタイプのガス灯ね。関内ホールの前の舗道にあるよ。細かいこと言うと柱の部分がグラスゴー市から輸入され、灯りの方は日本で作られたんだって。
このレリーフは、かわいい。やっぱり関内ホール前にあるベンチの背もたれについてる。
おそらく木製。
塗料がはげたとこは、ご愛嬌。かえって時の流れを感じさせてくれて良き。
あれ~、突然ロンドンにいるような錯覚を起こしちゃう。このプレートは、書体から色から文字の配置から、完全にロンドンにある通りを知らせるプレートへのオマージュだよね。
ギャラリーって・・・と興味を引かれて、そちらの方向に行ってみると。
館内ホールの外壁を利用して、こんなふうにアートな作品が飾られていた。こんなのが、ずらりと並んだ風景は圧巻で。
少なくても10個ほど設置されていたと思う。
最後にご紹介するこちらのレリーフは、明治末期の馬車道の風景だよ。昔の絵葉書かをモチーフにしたとのことで、当時の雰囲気が伝わってくる。
たしかに、ガス灯あるね。誇らしげに、すっくと立ってる。
ここに馬車が行き来してたんだね。柳の街路樹が、昔ぽい。最近はあまり柳は見ないけど、銀座や浅草と言った古くから栄えた繁華街には、柳が多いような気がするから、横浜もそんな感じで柳なのかもしれない。
ともあれ、この辺りに佇むだけでタイムワープしたような気分になれる。お手軽な時間旅行を体験しましたとさ。
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