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変化を嫌う職場で、哀れな人たちを見た


今の職場が、生理的に受け付けない。


何故だろうと考えた時、まとめたくなった。

誰かの、もしかしたら未来の私のヒントになるかもしれない。そう信じながら書いてみようと思う。


私の会社
・大手企業の子会社
・主にビルの管理
(警備員・空調や照明などの設備点検・メール室など)


まずは生理的に無理な部分、大きく二つだ。


業務がヒマorルーティンなので、人間的成長が見込めない
・保守的で、変化をひたすら嫌う


私の経験を例えに、見ていこうと思う。



業務がヒマorルーティンなので、
人間的成長が見込めない


私が一番この会社を嫌う、最大の理由だ。


ビルの管理をしているので、大元の会社がつぶれない限り存続し続ける。
(実際はリストラも大いにあり得るが、そこのリスクを考える人はほとんどいない)

つまり危機意識がない。

さらに業務もヒマorルーティンだ。


たとえば

警備員:一時間経ったら、違う持ち場へ行く、一日繰り返す。

メール室:荷物を集荷し、各階に配布

総務:各階に設置された引き出しの在庫管理

設備の管理:社員から不具合があると報告があったときだけ対応

エクストラエクストラ・・・


業務量は違えど、どこの部署もヒマorルーティンだ。

さらに仕事の目的を熱心に伝える人もいないから、みな目が死んでいる。

朝礼で復唱する企業理念も、「これ言う必要ある?」と口々に言い合う状況だ。


この状況に慣れると、人間はどうなるか?


人間的成長が見込めなくなる。


まずルーティン業務だと頭を使わなくていいので、考える能力が著しく低下する。

そのため急な依頼や相談をされると、簡単にキャパオーバーになり、「それは自分の仕事じゃない!」と怒り散らす人がほとんどだ。

また業務がヒマだと、それぞれのヒマつぶしを見つけ始める。

ネットサーフィンや副業なら、まだいいかもしれない。しかし周りのあら捜しをはじめる人が、何と多かったことか。中には自らかき乱し、ヒマつぶしを楽しむ輩もいる。


たとえば、私の先輩の話をしよう。

ある日、先輩からラインがきた。「何か悩みとかない?」と。

私の職場では、同僚の態度が悪く、職場の雰囲気が悪化していた。

私も迂闊だったのだが、同僚の話をしてしまったのだ。彼女は呆れたように言った。


「あの同僚は裏があると思ってたの。

まったく・・・一番年上だからしっかりしてほしいよね

たぶん家庭内で喧嘩でもしたんでしょ、それを仕事で持ち込むのはどうかと思うね」


言葉は強かったが、私を励ましてくれた。

私は同僚が好きだったので、どうすればいいかずっと悩んでいた。先輩に元気づけられ、心から感謝を伝えていた。

しかしある日、同僚から

「つきこさん、私の悪口言ってるでしょ」

強く睨まれ、愕然とした。

どうやら先輩が『私が相談した事実』を歪みに歪めて同僚に伝えたらしい。

私は必死に弁明したが、同僚は見向きもしなかった。腑に落ちなかった私は、自分と先輩のやり取りを印刷して「私は悪口を言ってない!」と渡した。身の潔白を証明したかったのだが、この方法はリクルーターにめちゃくちゃ怒られた(後日談)。

それから私は異動になり、同僚とも先輩とも、一言も会話をしていない。


このように人の関係をかき乱すことに快感を覚えたり、人の粗探しを楽しむ人たち

奴らにはもう、人間的な魅力を感じない。

悪趣味な快感に浸っている、醜い人間でしかない。


他にも人間的な成長を止めた人が、たくさんいる。

社員から少しクレームが来ただけで「精神的に傷つけられました・・・!」と何回も総務に訴える受付。

1000人の社員に対して、15人もメール担当がいるのに「人手不足だ!」と騒ぐ人たち
(同じくらいの規模の別会社だと、5人以下で余裕で回せていた)

ミスを指摘され、年下の女性に真っ赤になって怒鳴る警備員。

急な仕事依頼を断れず、泣き出す事務の人(隣で泣いてる、怖い)


書いていて「大丈夫か、この会社・・・?」と不安になってきた。早く転職しよう(決意)


保守的で、変化をひたすら嫌う


私がこの会社を嫌う、二つ目の理由だ。

成長をとめた人たちは、昔ながらの方法を好む。

私の部署は、15年前からやり方が変わっておらず、なんと社員情報を紙で管理していた。

15年間、誰も指摘せず、紙でひたすら探し続けていた? 正気かよ。

この状況に警鐘を鳴らした私は、パワポで改善点をまとめて提出。

一部は改善されたが、大部分は「コスト的に無理」と跳ねのけられてしまった。

コスト部分を上回るメリットを説明したところ、「派遣社員はそんなことしなくていい」と一蹴。そのまま異動させられた。やべーなこの会社(知ってた)

私単体じゃほとんど意見を聞いてもらえなかったが、ある日、社長に提言する機会を得た。

「素晴らしい意見だね」と褒められたあと、課長の方に向き合って「どうなってるの?」と聞いた。

「それは今、進めてる段階でして・・・」と汗だくになる課長。嘘つけよ。ほとんど行動してないだろ。


私は察した。

この会社は、ひたすらルーティンな作業が求められるのだ。何も言わず、黙々と。変化を求めてはいけない、それは悪だから。淡々とやり続ける社員が良いとされる。

昔はそれでよかったのかもしれない。だけど今は時代の流れが速い。恐ろしく変化していく。どんどんスピードがあがっていく。

昔の方法に固執し、しがみつくやり方。彼らには時代の波が見えていないのだ。力強い波が、彼らを飲み込んでいく未来が見えていないのだ。



成長をとめた人の哀れさ


「哀れ」だと心から思う。


私の上司と、他部署の人を見比べてみよう。
二人とも同い年。家を持っており、奥さんと子供がいる。


私の上司は引き出しの備品を管理し、ロッカーにぺたりと名前を貼る。ヒマな時間はネットサーフィンか、社員の悪口に明け暮れる。

一方で他部署の人は、イベントを企画し、プレゼンであらゆる人を惹きつけ、自社製品の説明をし、会社に何千万という利益をもたらす。


私の上司は謎の上から目線で話し、「それは俺たちの仕事じゃない」が口癖だ。

他部署の人は傾聴の姿勢があり、「自分たちで何とかできないか」と一度は考える。


比較してみると、私の上司がひどく「哀れ」に見えてくるのだ。


この人だって、良い大学勤めて、良い企業入って、家族を持って、前向きに頑張ろうとしたのかもしれないのになぁ。今は備品のハサミや定規を、ひたすらに入れる毎日。皆が会議で議論しあっているのを見ながら、ロッカーに名前を貼り続ける毎日・・・

「そんなの俺の仕事じゃない!」「社員はワガママばかりだ!」と愚痴を漏らすのも、彼なりの悲痛な叫びなのかもしれない。

どこで間違えてしまったんだろうと悲しくなる。
文句ばかり言うが、転職も考えられず、自らの仕事を変化させる勇気もないのだ。

私は、こうはならまいと強く決意する。


転職活動は辛いかもしれない。でも、ここから脱け出さないと、私は人間的な成長が止まってしまうだろう。たった一度の人生。そんなんで終わりたくない。


だからチャレンジをしていきたい、いつか実になると信じながら。

ひたすらに会社にしがみ続ける、醜い生き物にだけはなりたくないのだ。

今夜の晩酌にて、発泡酒がビールになります。ありがとうございます。