その時、彼は時間に融通が利いた。出勤が週に3、4回だった。
だから、私の仕事帰りに、しょっちゅう待っていた。
で、15分位、川沿いで話して別れる。

「待ってる」って言った時には、いつも待っていた。
遅れるとか、忘れるとかは無かった。

ニコニコして待っていた。

しかも、お土産を持って。そして私の日常を聞きたがった。

お土産は、いつも私の事を考えて買ってくれていた。
チョコとか芋とか餡子とか、私が好きな物。

そして、私が日常であった、嫌な事とかムカつく事とかを話すと、
100％私の見方になってくれた。

「なんだ、それ！サイテーだな。ムカつく。アイツが100％悪い。」って。

毎回、私の肩を持つから、人にされて嫌だった事とかは言わないようにした。

「相手がすべて悪い！！」って言ってくれるから。
でも、相手が100%悪いって事実は、世の中に、ほぼ無いでしょう。

私のことを第一に考えてくれていた。私が空いてるって言った時
「オレは空いてない」って言われたことは、ほぼ無い。