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M-1グランプリ2023敗者復活戦のあれこれ

昨日は13時半から敗者復活戦の事前番組、
15時から敗者復活戦、
18時30分から決勝戦。

お風呂で少し離脱したけど、ほぼ8時間半ずっとM-1漬け。THE SECONDの予選で6分×16組のネタを見て頭がクラクラしたけど、M-1は敗者復活戦と決勝戦合わせて4分×34本のネタを見る事になり、決勝が終わった後は本当に脳が悲鳴をあげていて、楽しかったけどめちゃくちゃ疲れて全然眠れなかった。

とりあえず敗者復活戦見て思った事をつらつらと書いてみる。

敗者復活戦は、今年から大きな変更点が2つ。まず会場が屋外から屋内へ変更。これすごい英断だったと思う。毎年開催が12月後半だから例年は演者側も観客もとにかく寒い。すごくやりにくかったと思う。それが屋内になって、明らかに去年までより声が聞き取りやすくなってたし、芸人さんたちのパフォーマンスも上がってた、と思う。

あと審査方法が国民投票から、会場でランダムに選ばれたお客さん500名で各ブロックごとに勝ち上がる芸人1組を決定した後に、芸人5名がその3組から1組選ぶ方法へ。これもすごく良かった。ここ数年は正直、ネタの面白さだけじゃなくて多少知名度や人気がないと勝ち上がれない、というのがモヤモヤしてたから、これまた変更して大成功だったなと思う。

敗者復活戦で特に面白いなと思ったのはニッポンの社長とママタルトとななまがり。

ニッポンの社長は、ネタ自体も面白かったけどやっぱりあのオチに爆発音が重なった瞬間がめちゃくちゃ笑った。数年前に敗者復活戦に出た時も謎の効果音が流れたり、17時のチャイムでネタの声がかき消されたり、とにかく何か事件が起こる。もってるというか、お客さんやお笑いファンをいつも楽しませてくれるファンタジスタだな。数年前の敗者復活戦については、ランジャタイが自分たちのYouTubeチャンネルで2人で「敗者復活戦のニッポンの社長がとにかくめちゃくちゃ面白かった」という話を永遠にしてたのがすごく印象に残ってて、芸人からもお客さんからも愛される素晴らしいコンビだなと思う。

ママタルトは肥満さんの巨漢を生かしたダイナミックな動きとボケのセンスがすごく良いのと、檜原さんのツッコミの上手さで本当に面白かった。去年のマックみっけも面白かったけど、私は今年のキャンプのネタがすごく好き。「上野の貴金属店のさすまたを持ったボディーガードのモノマネ」ができるのは、きっと肥満さんだけだな。ママタルト、ネタにパワーがあるから、決勝行ければ会場で爆発する可能性高いし、来年は決勝の舞台で大暴れしてる所が見たい。

ななまがりは、ネタの最初から最後まで初瀬さんの言ってた通りほんまに森下さんが「ずっと何言ってるの?」なんだけど、ボケのワードが全部面白くて、特に「黒部ダムにポカリの粉を1袋入れて、世界一薄いポカリを富山県民に飲ませる活動をしてる人」が大好きでお腹抱えて笑った。今年がラストイヤーでもう来年からM-1で2人を見られないのが残念すぎる。まだすぐに気持ち切り替えられないだろうけど、THE SECONDであのただ面白ワードが出続ける6分間を見て見たい。

ロングコートダディは、今までのコント漫才スタイルではなく、しゃべくり漫才に伏線回収という全然違った形の漫才をしていて、堂前さんの優勝したいという覚悟というか強い思いを感じた。

きっと例年通りの国民投票ならロコディが決勝だったと思うし、決してロコディが嫌いな訳じゃないけど、会場を爆発させたという点では私はママタルトだったと思うから、ママタルトがロコディに勝ったのを見て、審査方法が変わった大きな意味を感じた。

シシガシラのネタはハゲネタだけど新しかったし、結構な数のお客さんがちゃんとシシガシラの2人のキャラを把握してて、ネタが始まってすぐに2人が会場の空気をガッチリ掴んでやればやるほどウケる、っていう感じになってたのがすごかった。

のちにLeminoの反省会でダンビラムーチョとモグライダーが歌ネタするのを知ってたから、決勝では歌ネタではなく違うネタをやった、とシシガシラの2人が説明してて、それは2人の考えた末のファイナルへ進むための作戦だし、もちろん責めたりするつもりはないけど、敗者復活戦であれだけウケてたネタをもし決勝戦でも披露してたらどうなってたのかな、とは考えてしまう。

あと、エバースは初めて見たけどと面白くて、これからまだまだ伸びていきそうな2人だなって思ったから今後注目していきたい。

敗者復活組が全部で21組いて、
Aブロックで勝ち上がった1組が決まってから、Cブロックで勝ち上がった1組が決まるまでの時間が開きすぎていたから、5人の芸人さんが審査する時に、直近のコンビの方がネタの余韻が残りやすいという点で、ちょっとCブロックの勝者が有利なのかな?って思ってしまった。もし毎年Cブロックの勝者が勝ち上がるようなら、この審査方法も少し見直したりする必要が出てくるのかも、とかは思ったりした。

去年より、今年の方がさらにネタの全体的なレベルが上がっていて、正直敗者復活戦を見終わった段階ですでにかなりの満足感というか、これだけ面白い人達がまだまだ世の中にはいるんだな、というので感激してしまった。

去年、敗者復活戦を見た時にヤーレンズとダンビラムーチョが面白いなと思って、今年は2組共決勝まで勝ち進んでたから、今年敗者復活戦で面白かったコンビが来年は決勝の舞台で見られるかもと思うだけでワクワクする。

今年のM-1決勝についてのあれこれは近いうちに書きたい。

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