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メキシコの作曲家マヌエル・ポンセ

人生1番の趣味?でもあったメキシコを仕事にしてしまった私に、最近新しい趣味が出来ました。それは「ピアノ」。元々音楽はジャンル問わず好きで、なんでも聴く方ではあったものの、最近はピアノ音楽でも、どうしたものか、クラシックばかり聴いている自分がいます。

きっかけは、中学生になり、突然ピアノに目覚めた息子に、私からは何も教えてあげられないから、せめて本物を聴かせてあげたいと連れて行ったいくつかのピアノの演奏会。今ではすっかり私の方がハマってしまい、とうとう一人でいそいそと演奏会へ出かけ、私自身も鍵盤に触るまでになってしまいました。(実は、3歳から10年間ピアノを習っていたので、よくある大人ピアノ再開組です。あんなに嫌で嫌でたまらなくて、やめたピアノだったのに。)

普段から在宅勤務という事や、コロナ禍というエクストラにいただいた恵みのような時間のお陰もあり、ここ数年、様々な音楽に触れることができました。そんな中、辿り着いたのはやはりメキシコのピアノ曲。特に、マヌエル マリア ポンセというメキシコ人の作曲家のピアノ曲を耳にして以来、初めてメキシコのクラシック音楽に興味を持つようになりました。(元々、ラテンロックや、中南米の民族系の音楽が好き)

ポンセといえば、ギター曲が日本では有名で、ファンも多いらしく、「Estrellita」という曲などは、聴いたことがあるという方も少なくないと思います。ですが、元々彼はピアニスト。ヨーロッパにピアノ留学もしていて、ピアノ曲を沢山残していることを知りました。しかも、メキシコ革命時代を生き抜いた彼の音楽は、なんと切なく哀愁漂うのでしょうか。同じ曲のギター演奏も素晴らしいのですが、これがピアノという楽器に代わると、全く別の曲に聴こえてくるのも面白いのです。

旋律に見え隠れするメキシコの(スペインの植民地時代と先住民族の文化が混在する)独特な民族的な音はとても心地よく、すっかり虜になってしまいました。私は大学時代、メキシコ革命時代の芸術に関する研究をしていたのに、なぜ、これまでポンセの音楽を素通りしていたのか不思議です。でも、年を重ねた今だから響く音、気がつくもの、というのはあるのかもしれません。

私もまだまだ初心者のメキシコのクラシックの世界ですが、ご興味がありましたら、下のyoutubeからポンセのピアノ曲を是非聴かれてみてください。)

今後、自分が関わるメキシコのイベントなどで、ポンセのピアノ曲を流してみようかなとも企んだり。また、メキシコクラシックに詳しい方もいらしたら、是非お話も聞いてみたいものです。

■マヌエル・マリア・ポンセについて詳しくはこちらのサイトから

LANG LANGさんはあまりに有名なので、ここではメキシコのピアニストの方お二人のサイトを貼り付けておきます。なんと、Alejandroさんは、日本で何度も来日公演をされていたのですね。いつか是非聴きに行ってみたいです。


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