石ころを出すタイミングを早めた話

パジャマについた背中側(首の下辺り)のタグが、ずっと気になっていた。着たらチクチク地味に痛くて気になって、着ている間は割と頻繁にその辺を触っていた。

でも、「気になるなー痛いなー」と思うのに、何故か私はそこを触るだけだった。その状態でもう何年も、そのパジャマとは付き合ってきていたのだ。

しかし最近何故か唐突に思った。「痛いんなら、タグを取ればいいんじゃないの?」と。

そして裁縫箱から糸切りバサミを取り出して、ジャキジャキとタグを切り取った。


タグを取ったパジャマは、全く痛くなくなっていた。今までのチクチク続きが嘘のよう。とても快適になった。

たったあれだけのことだったのに。タグを取る、ただそれだけだったのに。何で私は何年もそれを思いつかず、実行に移してこなかったのだろう。自分のことながらそれがすごく不思議で、何だか大きな気付きのような気がした。


歩いている時、靴に入った石ころと同じ。「気になるなー」と思いながら歩き続けて、「やっぱり気になる、よしのけよう」と思うまでちょっと時間がかかって。のけてみたらすごく快適で「何でもっと早くしなかったんだろう」って思う。そんな感じ。

パジャマの一件から、私は靴の中の石ころを比較的すぐのけるようになった。裾が長いのが気になっている部屋着の裾上げをしようかなぁとも思ったりしている。

それは本当に小さなことで、たぶんそんなに労力がかからないことで。それをしたら、自分が快適になるのは間違いない。

でも気付かないとしようがないし。更に言うならそれをしようと行動しないと変わらないし。

自分の今を快適にしていくってこういうことなんだなぁと何となく思ったのだった。



ではまた明日。