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ゲームの代償とは:少年たちにあらわれた副作用について(5min)

楽しかった夏休みもいよいよ終盤。子どもたちのお土産話を聞くのは何よりも楽しいのだけれど、意外に多いのが
「長すぎて暇だった」
という意見です。

そしてそんな子どもたちに、保護者さんたちがつい与えてしまいがちなのが、テレビゲーム・スマホゲームではないでしょうか?

僕の教室にも3人のゲーム大好き少年がいる。

正確には「ゲームが大好きだった少年」になるのだが(僕に半ば強制的にやめさせられたため)、彼らは小学校に入学前から1日に数時間、それもほぼ毎日やってきたそうだ。

1人は小学校6年生で、残りの2人は中学校2年生と3年生。

そんな彼らは今、これまでゲームばかりやってきたことを後悔していると僕に話してくれる。
それは彼らに「ゲームの代償」とも言うべき副作用があらわれているからです

Yくんの例(小6)

ある日、Yくんのお母さんとの懇談会で相談された。

「Yはゲームのしすぎで…学校の授業中にまるでゲームのコントローラーを握っているように、手が勝手に動いてしまうみたいで。この間、学校の先生に呼び出されて、怒られたんです。」

Yくんに話を聞くと、たまにぼんやりしていると勝手に手が動いてしまうらしく、何度か担任の先生から厳しく注意されたそうだ。
手が動かすと怒られるため、それ以降は自分でも動かないように気をつけているそうだが、それが気になってより授業に集中できていない、と話してくれた。

Tくんの例(中2)

Tくんの頭の中では、頻繁にゲームの音楽(BGM)が流れてくるらしい。

授業を受けていても、食事をしていても、問題を解いていても、唐突に音楽が流れ出し、ゲームのことを考えてしまうそうだ。

ゲームをやめてから1年半が経過した今では、少しずつその頻度も落ちてきていると話してくれたが、それでも勉強中に音楽が流れてくるとイライラすると話してくれた。

Kくんの例(中3)

Kくんはじっくり落ち着いて考えて反応することができず、すぐに答えを出そうとしてしまう。ついこの間、一次方程式の問題を解いていたときの話。

僕:(問題を指しながら)これはどう考えよう?
K: 6やん!
僕: あれ、さっきの考え方では…
K:(食い気味で)あ、-6。
僕: そうかな?もっとじっくり考え…
K: いや、-7か!

ちなみに答えは-15でした。
移項したり、両辺に分数をかけたり、いくつかの手順がある式なのですが、反射的に答えを出そうと焦ってしまい、立ち止まってじっくり考えるということができないのです。

ゲームの代償

もちろん中には、ゲームをたくさんしているけれど、しっかりじっくり考えられる子もいます。でもそんな子は例外中の例外です。

今年の5月にWHOがゲーム依存症を精神疾患に分類したことは記憶に新しいですが、まだまだ脳が発達途中の幼い頃から長時間ゲームをさせるのは、本当に危険だと感じます。

子どもたち自身が「やり過ぎたことを後悔している」と話すゲーム
子どもたちの成長は全て保護者次第です。もし子どもにゲームを何時間もさせてしまっている親御さんがいらっしゃれば、今一度よく考えてみて下さい。

最後に

ちなみに、僕の教室では最近はこんなカードゲームが人気です。
皆んなでワイワイ盛り上がり、とても楽しいです。


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考えることが好きになれば、算数も国語もぜんぶ好きになる。すべての子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうべく奮闘中。TRES代表。