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もう一つの起業プロジェクト - 地方創生に向けて -

こんにちは、Kamackです。

今スペインのデリケートゾーンケア製品を日本へクラウドファンディングで持っていくプロジェクトのほかに、私はもう一つプロジェクトを持っています。それが、日本の地方にある良いものをヨーロッパに持ってくるプロジェクトです。これをIESE MBAのサマーアントレでやっています。

サマーアントレとは?

サマーアントレというのは、IESE MBAが提供しているプログラムで、夏休みの期間に起業を目指す学生を学校として正式にサポートしてくれる仕組みです。

夏休みは就職を目指してインターンをする学生がほとんどなのですが、起業を目的に入学した学生や、社費留学生が新たな体験を求めて、このサマーアントレを活用します。

今年は5チーム(1チーム3名~4名)がサマーアントレに参加しています。

毎週、主に月曜日にプロジェクトの進捗を報告し、起業経験やスタートアップへの投資経験がある教授から、

「まずは最初のお客様を探しなさい」

「リサーチは良いからもっとお客様と話しなさい」

といったようなアドバイスをもらいながら進めます。

また、ゲストスピーカーが毎回何人か来てくれ、スタートアップで既に売上100億円を超えるような会社の創業者が、それぞれのフェーズでどのような事があり、どのように行動したといった事をアドバイスしてもらえます。

日本の地方にある良いものをヨーロッパへ

今このサマーアントレで我々がやっているのは、日本の地方にある良い製品をヨーロッパへ持ってくるプロジェクトです。

これは、私が元々日本にいるときからとてもやりたい事でした。やりたかった一つの理由は、私が北海道出身だから、北海道に貢献したいという気持ちから。なので、北海道の良いものをヨーロッパ、もしくは他の国で売る事で北海道への貢献になると思ったのです。

私は地方創生というのにも非常に興味があります。地方創生に分かりやすく力になるのは、その地方のモノやサービスが他の地域で売れるという事に他ならないと思っています。

日本では、ふるさと納税という仕組みで、地方の特産物が他の地域で売れるというものが、国主導で作られています。

私も、毎年必ず限度額に近い額を北海道の市町村へ寄付していました。そして、返礼品をもらっていました。

これは地方自治体の歳入の増加という直接的効果に加えて、地方の特産物の認知向上に非常に有効な手立てです。

しかし、その一方で、国が地方自治体に補助金を出して支援しているという面では、国の施策に依存しているという事も言えます。

もし、地方自治体の製品が、日本の他の地域だけではなくて、海外で売れるようになったらどうでしょうか?人口減少している日本で売るというだけでは消費に限界がありますが、海外ではその限りではありません。販売が増えれば、その地方自治体で雇用が増え、強い産業になり、そして国への依存度が減ります。

私は地方創生という観点で、北海道を含む地方の力になれる事をやりたい、その手段が、日本の地方にある良いものをヨーロッパへ持ってくるという事でした。

スペイン・バルセロナに住んでみて

バルセロナに住んでから、改めて日本に対する良い印象を感じる機会が多くありました。

一つは自動車です。バルセロナでは欧州では珍しく(※1)、多くの日本車が走っています。例えば、トヨタ、マツダなんかは日常的に良く見かけます。そして、やはり自動車の品質は良いと見られています。

(※1)欧州はドイツ車を筆頭にフランス車やイタリア車をよく見かけます。ちなみに、スペインにはSEATというメーカーがあり、スペイン内ではそこそこ見かけます。

また、日本食ブームは間違いなく続いており、Yukoの以前の記事にもあったとおり中心部には1ブロックに1つは日本食があるほどです。スペイン人の味覚は日本人に似ており、旨味を求め辛い物が全体に苦手なので、米国では良く見かけたインド料理や中華料理、韓国料理なんかがかなり少なく、その代わり日本食がものすごい人気を誇っています。

そして、いまだに日本製品への神話のようなものが残っています。日本の電化製品なんて、もはやPS4やSwitchのようなゲームコンソールくらいしか見かけないのですが、それでもなお日本製は良いものというような認知があるようです。

上記を裏付ける一つのエピソードがありました。

サマーアントレで、私から教授に向けて、

「日本の製品は高性能、高品質であるという認知があるのではないかという想定を持っているので、それを顧客へのインタビューで検証したい」

といったところ、教授からは

「それは既にFact(事実)なので、事実は検証しなくてよい」

と言われました。そして、上記を発言した教授以外の教授3人と、一緒にアントレをやっている他の4チームの人たちが、そりゃそうだという顔でうなずいているのです。

日本製の家電製品が他のアジア諸国に置き換えられ、少なくなってきている現状でも、ヨーロッパの人たちにはまだ日本製というのは高品質である、という印象が残っているのだなと。

製品と販売チャネルの選定

私たちが一番最初の授業で、とある日本の面白い製品を紹介し、これをぜひ売りたいんだ、といった時の教授や他のチームメンバーの反応を見ると、これは可能性があり面白そうだ、という感覚を持たざるを得ませんでした。

どんな製品を持ってくるかって?

・・・それはまだ秘密にさせてください。言うべきタイミングを見てちゃんとお伝えしたいと思います。

また、どのような立て付けでどのように売るかについても、まだ現時点では公表できません。ただ、すでに計画は立てており、また販売するお店とのコンタクトも少しずつ始めています。

まずはテストマーケティングで売れるポテンシャルがあるのかどうかを検証し、その後本格的に販売をしていきたいと思っています。

まとめ

今回は、今やっているクラウドファンディングとは別の本プロジェクトに関してその導入部分紹介させていただきました。

元々強い興味があった地方創生と地方への貢献について、今、私できることは本当に小さな力しか無いために、ものすごい小さいです。

でも、大きな目標の小さな一歩として、少しずつ本プロジェクトで進められたらと思っています。

みなさまには、本プロジェクトに関しても応援いただけたら嬉しいです。

もし日本のこの製品をぜひヨーロッパで売ってほしいというリクエストがあれば、ぜひNoteのコメント欄、もしくは私のTwitterアカウントKamackにDMください!

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