雲

クラウドファンディング

どうも、最近までクラウドファンディングのクラウドは雲(Cloud)だと思っていたKamackです。※正しくはCrowd(群衆)。クラウドコンピューティングのクラウドは雲(Cloud)なので、IT技術者にはあるあるの間違いと思いたい。

今回も以前私が書いた記事に引き続き、ビジネス面を報告します。クラウド(群衆)ファンディング界隈での出来事をお届けします。

そもそも、なぜ私達はクラウドファンディングを製品導入のプラットフォームとして選んだのでしょうか。これは忘れもしない、序盤も序盤のカフェ会議の中でした。当時、品質が良いスペインのオーガニックコスメを日本に紹介したい、という事は全員の想いでメンバーの中で合意が取れていたけれど、どの製品を、どのテーマで、というのはまだはっきりとは決まっていない状態でした。

私とよしはビジネススクールでオペレーションの授業をちょうど習っている時期でした。そのため、日本ではまだ手に入らないスペインの優れた製品を、どうやってお客様の手に届く値段で提供できるようにするか、というオペレーションの事を考えていました。

そんな時、よしが言います。

「ブランド側にバルクで大量に買うと言えば、その分値下げしてもらえるんじゃない?例えば100個買うからその分値下げしてくれとお願いしたら、かなり値段を下げてもらえると思う。」

私は「確かに、大量に買えば値下げはしてもらえるから、日本のお客様により安価でいいものを提供するために、将来的にはぜひやりたい。でも、今の立ち上げの時点で、大量に在庫を抱えるのは初期コストが大きすぎるから、在庫を抑えながら価格交渉できないか。」と返します。

するとYukoは「私達は今バルセロナにいるから、オンラインショップでの販売になるよね。バルセロナから日本の皆さんに向けて、どうPR活動をする?ある程度販売量が見込めれば、ブランド側も価格を抑えてくれるかもしれない。」

そうだなぁ、価格、在庫、PR・・・この3つを実現するうまい方法はないものか。。その時ふと、これまで自分が支援者だった経験を思い出し、

「・・・クラウドファンディングなら、オンラインショップで販売する前に製品を知っていただくチャンスになるかもしれない。それに、支援頂いた方へのリターンという形で製品をお試し頂ければ、目標数が決まっていて価格交渉をしやすい&支援者様が確定してから製品の調達になるから在庫負担も抑えられるんじゃないかな。」

Liisaもこれに同調します。

「実は紹介したい製品の一つに、デリケートゾーンケア製品があるんだよね。日本人の結構な女性が悩みを抱えていて、社会問題の認知を上げるという観点でも、クラウドファンディングでPRできるのはすごく合っていると思う!」

この議論で、一気にクラウドファンディングを活用しようという動きになりました。

ファーストコンタクト

早速、日本のクラウドファンディングプラットフォーム各社をYukoが比較し、ある大手のプラットフォームに目を付けました。このプラットフォームは、海外コスメなど輸入系のプロジェクトを多く扱っており、過去の実績から相談に乗ってくれるだろうと思っていたためです。そして、海外オーガニックコスメに関するプロジェクトをやることは可能かと、善は急げで問い合わせを投げてみたのです。

しかし、この返信が強烈なものでした。

この度はお問い合わせいただきまして、誠にありがとうございました。
内容を社内で検討させていただきましたが、お送りいただいた内容ですと、現状では弊社サイトでは掲載が難しく、恐縮ながら今回は見送らせて頂きたく思います

え、デリケートゾーンケアとか具体的な話に入る前にまさかフラれてしまった・・・!?聞き方が良くなかったのか?せめて、ダメな理由を聞いて、将来に活かそうと思い、問い合わせてみると、

審査内容につきましては、勝手ながら公開しておりませんため、お答えができかねます。ご了承いただけますと幸いです。

ダメな理由すら教えてもらえないんですね・・・。告白する前に失恋した気分。・・・ま、まぁ、スタートアップあるあるだよね。ははは。よし、違うプラットフォームを当たってみよう。あれ、どっかでみたセリフだ。

でも、他のクラウドファンディングプラットフォームはプロダクト輸入系のプロジェクトをほとんど扱ってなかったように見えたので、この時のショックは地味に大きかったです。スタートアップって、ほんと失敗や挫折の繰り返しでできてるんだなと。

背水の陣

初めての問い合わせ先にお断りされた原因は、正確には分からないものの、Yukoはこう分析していました。

初期の問い合わせだったので、まずは「オーガニックボディケア製品をスペインから日本に向けて提供すること」がそもそも可能か問い合わせたけれども、逆にストーリーとして弱い印象を与えてしまったのかもしれない。「デリケートゾーンケア」というテーマと、なぜそのケアが必要か、なぜその製品が良いかというメッセージを前面に出して、アプローチする必要があったんじゃないかなと。

ちょうどこの時に、コスメ探索の成果として、この製品に間違いない!というMunnahのデリケートゾーンケア製品に出会いました。そのため、この製品がなぜ良いか、日本の方々になぜ伝えたいかという強いメッセージをLiisaとYukoの2人が練りキャンプファイヤーへぶつけました。

その結果、キャンプファイヤーの担当者様からは、ストーリーに共感してもらい、ストーリーに関するコメントももらった上で、キャンプファイヤーに出す事にOKをもらいました

ファーストコンタクトでの失敗があったからこそ、キャンプファイヤーと縁ができたのだと思います。今のキャンプファイヤーの担当者様は、レスポンス早い上に、親身に相談乗ってくれて、この方のおかげでここまで来れたので、結果として1つ目の会社とのファーストコンタクトが失敗に終わったのは運命だったんだと思っています。

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