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古きを照らすために、新しいことに挑戦 TERASU

どうも、こんにちは。なえどこのハルカスです。

香川大学学生チャレンジプロジェクトに所属する、地域連携学生委員会なえどこですが、プロジェクト取材をしております!

今回は第8弾!TERASUさんです!取材はうっきーとハルカスで担当いたしました!今回の取材は、リーダーのしおりんさん、副リーダーのいくみんさん、次期リーダーのわださんがインタビューを受けてくれました。

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※マスク着用・アクリル板を挟むなど、厳重な感染対策して取材をしています。

(あれ~???しおりんさんといくみんさんはどこかの記事でみたことあるなあ????まあおいておこう…)


活動内容と目的


話は変わりますが、みなさん「讃岐提灯(さぬきちょうちん)」ってご存じですか?
香川県の伝統工芸品で、弘法大師が中国からその技法を伝承し、約1000年以上の歴史を持つ、日本最古の提灯と言われています。


これが讃岐提灯です。


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本題に戻ります。TERASUってスタイリッシュでおしゃれな名前ですが、何をしてるか名前だけで想像できません。

過去の記事を見ていただければわかる通り、学生チャレンジプロジェクトの多くは名前を見てどこを対象にしているか、何を対象にしているかわかりやすいものが多い傾向にあります。でも、TERASUさんとなえどこはわかりにくい!

そこでみなさん、TERASUをひらがなに直して見てください!
そう、てらす。「照らす」です!
まさかの動詞でした。


で、「何で」照らすの?「何を」照らすの?



答えは、「讃岐提灯で香川の魅力を照らす」です。


「讃岐提灯で香川の魅力を照らす」ための主な活動は、
香川県内でも低い讃岐提灯の知名度を上げ、魅力を知ってもらうために行う、讃岐提灯のワークショップと展示です。
この2つを行うことで地域に貢献しています。





讃岐提灯の魅力


―それでは、TERASUさんに加入した理由を教えてください。

(しおりんさん)
もともと香川大学経済学部の学生チャレンジプロジェクトに入りたいなと思っていました。そこで行ったなえどこが主催しているプロジェクト巡りで、TERASUに話を聞きにいったのが加入のきっかけです。そこで提灯の写真をたくさん見せてもらいました。それが本当にきれいで、めちゃめちゃ素敵で。先輩方も「よかったらこの提灯づくり、一緒に携わってみない?」っていう感じで言ってくださって、ちょっと関わってみたいなと思い始めました。ミーティング見学に行ったり、新歓に行ったり、作業日体験をしたりした中で、私も写真で見た提灯を作ってみたいなと思ったし、生で見たいと思って。生で提灯の光景をいち早く見るってなったら、やっぱり入ることが一番かなって思って(笑)

※作業日:週に2回行っている、ワークショップと展示に使う材料や提灯の準備をする日。下の画像のように楽しみながら行っております。


(いくみんさん)
私も1番は讃岐提灯がめちゃくちゃきれいだからっていうのがあるのと、元から学チャレのプロジェクトには入りたいなという気持ちがありました。そっからの流れはしおりんと近い感じなんじゃけど(笑)
プロジェクトの紹介聞いたり、プロジェクト巡りとか行ったり、写真見せてもらったりして、讃岐提灯がきれいだなって思いました。新歓とかでも、今まではこういう活動してきたよっていうのをバーッて見せてくださって。ほんとにいろんな活動していて、活動の頻度も多かったりとか。大学でプロジェクトやって、こんなにきれいな提灯を使って、こんなにたくさん活動できて、「あ、なんか良いんじゃないかな?」って思ったから入った感じです。いろんなことやってるから、いろんなところに行けるし、いろんなこと経験できるなって思ったからかな。

(わださん)
私はもともと香川大学に進学しようと決めてませんでした。高3の夏くらいまで進路が全然決まってなくて。大学の希望だけでもせめて言わないとってなったときに、大学の学部とかが書いてある分厚い本があるじゃないですか。あれをパラパラめくっているときに、愛媛大学の社会共創学部が目に入って、「なんか面白そう」って思って、そこ行きたいですって話したのが観光学に興味を持ったのがきっかけで。進路の先生に香川大学は観光地域振興コースあるよって聞いてオープンキャンパスに参加したんですけど、その時のパンフレットにちょうちんカフェの写真が載っていたんですが、それがすごくきれいで。写真だけを見て感動できるってすごいなって思って。それで、TERASUがあるから香川大学に進学しようとなりました。入学してからほかのプロジェクトのミーティング見学にも行ったんですけど、TERASUは人数が少ない分、自分の意見もたぶん言いやすいと思ったし、先輩たちの雰囲気もすごくよくて。

―讃岐提灯を写真で見たり、実物を見たことで讃岐提灯に魅せられてTERASUに加入されてますね。それでは、みなさんが思う讃岐提灯の魅力を教えてください。

(しおりんさん)
このプロジェクトを運営するにあたって、三好提灯店※さんにお世話になっています。そこの方が、私たちが讃岐提灯を使ったプロジェクトをするっていう時に、ほんとに好きなようにやっていいよっていう風におっしゃってくださりました。なので、いろんな形を作って見てたりとか、いろんな柄とか、現代的というか古風なものにこだわらずいろんなものを作れて、より身近に感じてもらえるっていうのが私たちが作っている、讃岐提灯の魅力かなって思います。難しいな(笑)

※三好提灯店:香川県高松市田町にある、日本で唯一手作りで讃岐提灯を作っているお店

(いくみんさん)
私たちは種類が多い讃岐提灯の中でも、折り提灯っていう種類を使わさせてもらってて。折り提灯は結構手軽に作れるので、ワークショップとかでお客さんでやってもらう時にも、簡単に親しんでもらえるっていうのが、讃岐提灯の、折り提灯の魅力かなっていうのと。あと、自分たち自身も手軽に作れるので、簡単にきれいな空間を作れるっていうのもいい所かなって思います。



伝統を親しみやすくするために


―みなさんが思うプロジェクトの魅力を教えてください。

(わださん)
やっぱり、自分の意見を素直に言えるところかな。人数が多かったりするとメンバー間でしゃべったことない人が出てくるけど、TERASUだったらメンバーの間でも仲良くできたりしていいなって思うのと。あとは、見てきれいって思えるものを自分で作れるのがいいなって思います。

(いくみんさん)
人数が少ない分、メンバーがそれぞれが本当に仲が良くて。作業日とかでも楽しく活動できてるっていうのと。かつ、依頼が定期的に来るから、自分が担当になって、レイアウトだの連絡とったりだの、そういう経験ができたりとか。楽しいけど大変な部分もあるから、そういう経験ができたりするのも魅力かなって思います。

(しおりんさん)
伝統工芸品ってなかなか大学生が関わることができないものというか、そんなに手軽に扱えないものを、自分たちの手で伝えることができるっていうのが、やっぱり1番の魅力かなって思ってて。みんなも言ってくれたけど、少人数で意見も言いやすいし、仲良くできとるとことか、かな?


―最前線で活躍されている三人ですが、ちょうちんに愛着は湧いてきてますか?

(わださん)
愛着わいたなって感じたのは、ゴールデンウイークごろに石清尾八幡宮であったイベントです。初めて提灯のレイアウトを考えたりとか担当になって。先輩方がメインじゃなくて2年生メインで初めてイベントを進めました。その時に、ゴールデンウィーク中は子供の日があるから鯉のぼりとか、母の日もあるのでカーネーションとか、そういう5月にまつわる大きい提灯をメンバーや担当のみんなで作りました。イベントに見てくれる人を楽しませるために、讃岐提灯の魅力を伝えるためにいろんな提灯を今まで作ってきたけど、担当を初めて持ったイベントで、大きい提灯を自分の手で作れたっていうのがすごい嬉しくて。来てくれた人も「鯉のぼりきれい」とか言ってくださって、愛着が1年間で沸いたなって思いました。最初は、やっぱりただ綺麗やなっていう風に思ってて、そこに携われたらいいなって思っていまいした。イベントを開催することで、自分たちのやり方によって讃岐提灯がどんどん変わって行くから、伝統を守りつつも新しいことをしていかなくちゃいけないなっていうように思うようになってきたけど、やっぱり愛着もすごいあります。

(いくみん)
愛着とはちょっとずれるかもしれんのんやけど。週2日で、どっちか1回に作業日やってて。その作業日の中で、提灯のデザインどうしようとか、こういう形に挑戦してみようみたいなことをやっています。刺繍を使ってデザインしたいとか、色の付け方変えてみようとか。こういうデザインならできるんじゃないかみたいなことを工夫して、新しいことをしていくのは入ったときには全然思ってなくて。言われたように作るという感じだったのに、2年ぐらいから自分で調べて、このデザイン良くね??とか、そういうデザインしようって思うようになったから、これが愛着みたいなもんかな?って思います。



―ワークショップや展示などで、讃岐提灯の魅力を伝えるときに意識していることはありますか?

(しおりんさん)
讃岐提灯の魅力を伝えることとはちょっとずれるかもしれませんが、全部のイベントを通して大事にしていることは、参加者に楽しんでもらうことです。でも、メンバーが楽しくなかったら活動として意味がないので、メンバー自身がイベントを運営したいと思えるイベントにしようっていう意識は、常に持っています。

(わださん)
イベントでも普段の活動でも先輩方に頼りっきりで、2年生が自立できていないので、もっと主体的に動けるようになれればいいなと思っています。イベントについては、来てくださる人に楽しんでもらえる環境作りをしたいです。メンバー同士の仲の良さと和やかな雰囲気が、来てくださる人に伝われば、お客さんもリラックスしてワークショップや展示を楽しんでいただけると思います。2年生全員で集まったこともそんなになくて、学年ごとの交流もこれからしていって、みんなで楽しい提灯作りができたらなって思います。



目の前にあることをこなす大変さ・やりがい




―活動で印象に残ったこと教えてください。

(いくみんさん)
2年の時に、初めて担当をやらせてもらった石清尾八幡宮さんでのイベントが印象的に残ってて。提灯をどのように配置するかっていうのを全部初めて考えたから、いろいろ大変だったり、当日も忘れものがあったりとか失敗もしてしまったけど、先輩や先生、メンバーに助けられて。私としては成功で終わったから、やっぱりその経験が一番大きかったかなって思います。

(しおりんさん)
私もリーダーになってからのことが、結構印象深いかな。私が1年生の時はちょうちんカフェとか10個以上イベントに参加してて。私自身、人と話すのが好きやから、ワークショップがすごく楽しくて。知らない人と「どこから来たんですか」とか「讃岐提灯知ってますか?」みたいな会話から、いろんな話が発展するのがすごく好きでした。でも、去年はコロナの影響でイベントが少なくなっちゃってた部分があって。しかも、リーダーになって他にもいろいろやらなきゃいけないことが増えてきて。そんな中で、1月に高松市さんから依頼を受けてやったイベントがありました。そのイベントでワークショップを久しぶりにやって、「ワークショップめちゃくちゃ楽しい!!」と思って。自分はデザインとか得意じゃないし、リーダーとしてもあんまりちゃんとできとる感じがしてなくて、一瞬何が楽しいんだろって思っていた時期もありました。でも、ワークショップに来てくれた人と会話をした時に、「自分はワークショップが好きでTERASUにおるんやな」っていうの感じられたので、すごく印象に残ってます。TERASUにいる意味を感じました。

(わださん)
5月の石清尾八幡宮でのイベントです。初めてのイベントだったので、何したらいいか考えるのが難しかったです。既存の提灯を使って、いろいろレイアウトを考えたりしたりして、準備期間が短かったので、みんなでどうしようどうしようっていってたんです。けど、レイアウト担当のみんなで集まって考えるのもすごい楽しかったですし、ゴールデンウィークだからどういう提灯を作ろうか?って考えるのもすごい楽しくて。当日も思ってた以上にたくさんの方に来ていただきました。特にお子さんとかは積極的に鯉のぼりを探してくれて、そのときにも「どこにあると思う?」っていう会話で、お子さんだけでなくお母さんと話したりとかいろんな人と話ができて、いい機会だったなと思いました。

↑石清尾八幡宮イベントで作成された、隠れこいのぼりを探す提灯展示



伝えたいのは「讃岐提灯の魅力」


―広報活動について教えてください。

(しおりんさん)
Twitter、Instagram、Facebook、公式ホームページの運営を行っています。Instagramは2個アカウントがあります。1個がTERASUの活動を紹介するアカウント、もう1個がサブアカウントで、讃岐提灯の魅力を伝えるためのアカウント、の2つを設けてます。TwitterとInstagramの本アカウントとFacebookでは、主に、新歓の時期であれば作業日見学あります、とか、提灯の魅力とか投稿したりするけど、他の時期とかはだいたい、イベントやりますっていう事前告知だったり、こういうイベントやりましたっていう事後報告だったり。去年なんかは活動少なかったから、メンバー紹介とか、提灯に使っとる和紙の紹介とかを発信してました。ホームページは、ずっと動かしてなかったんやけど、最近ちょっと動かそうってことで、広報班が一新してくれました。新しくなったホームページをぜひ見てください。

(いくみんさん)
サブアカウントは、週1でいわゆる映える写真を投稿してて。今はそれしかしてないんやけど、のちのち、もっといろんな人に見てもらうために、フィルムカメラで撮影した提灯の投稿とかもやっていこうみたいっていうのを2年生が頑張ってくれてます。



―サブアカウント始めて、「讃岐提灯広まったな」と思う出来事ってありますか?

(いくみんさん)
正直、なかなかなくて。そもそも全然フォロワー増えなくて、まず、フォロワー増やそうっていうのを頑張ってます。ワークショップをしてくれた人に配っているチラシをサブアカウントのQRコードが載ったチラシに作り替えて、アカウントの存在を伝えたりとか。投稿頻度も、週1で絶対やっていこうみたいな感じで。今、ちょっとまた止まってるんですけど(笑)
とりあえず、私の代で20人くらいしか増えてないんですけど、ちょっとずつちょっとずつマイペースで更新しています。

(しおりんさん)
TERASUの魅力伝えるってなったら本アカウントやけど、ちょうちんの魅力がダイレクトに伝わるのはサブアカウントなので。それこそイベントに来れない人とか県外にいる人とかでも、見て楽しめるので、もっと広まったら嬉しいなっていう感じです。



―最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

(わださん)
Instagramフォローしてください。(笑)

(しおりん)
最近イベントがあまりできてないんですけど、イベント再開したら、SNSの方に情報を載せるので、ぜひ皆さん、生でちょうちん見に来てください。

(ハルカス)
やっぱり生でみたいよね。

(いくみん)
写真で見るのと全然変わる!

(しおりん)
ぜんっぜん違うから、写真で感動したら生でもう1回感動してほしい。





インタビュアーによるまとめ


TERASUさんは、スタイリッシュな名前なのに
讃岐提灯の魅力を伝えるのだ!
という情熱がありすぎて、灼熱地獄でした。


伝統を伝えるためには、事実を伝えるだけではなく、

「新しいことに挑戦して、現代でも親しみやすいものにして伝承する」

という共通認識を持っているプロジェクトなんだと感じました。

これこそ、「温故知新」

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プロジェクトに入ったころはきれいだから関わりたいと思っていただけなのに、讃岐提灯にだんだん愛着が湧き、讃岐提灯を世の中に伝えることのプライドも生まれてきているのは、讃岐提灯がきれいなだけじゃないと思うことができたからだろうなあ、、、、、

有意義な時間が過ごせました。


P.S.なえどこメンバーにインタビューをするのは緊張しました。(笑)



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