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どの山を登っているか問題

たとえばこんな風に、今のあなたよりも凄い人、成功している人を見た場合。

「あの人みたいになろう」と目標を定めて、そこに至れるよう努力するのは大事なことだと思います。

が、「あの人」が必ずしもあなたの目指すべき姿ではない可能性もあります。たとえばこんな感じ。

「あの人」と同じ場所へ行くためには、谷を飛び越え、断崖をよじ登らなければなりません。「あの人」が凄いのは凄いとして、あなたが目指すべきは別の姿かもしれないのです。

たとえば私の場合、「熱い想いを持ってみんなをぐいぐい引っ張っていく人」というのは凄いなあと思いますし、そういう人になれたらいいなとも思いますが、とてもなれる気はしません。

実はなろうと試みた時期があったのですが、それこそ谷と断崖に阻まれて挫折しました。そこでもがき続ければ越えられたのかもしれませんが、そこまでの苦労をしてたどり着きたい所ではなかったようなのです。

「あの人」がいる場所が自分の登っている山の先、自分がたどり着きたい場所だと思うならば、そこに行けるように頑張ればいい。

しかし、違う山の上にいるのだと思ったら、自分は自分の山を登るべきです。頑張ってもたどり着けない、そもそも頑張ろうというモチベーションが湧かない場合は、そこが自分の登っている山と地続きではない可能性を考慮した方が良いでしょう。

また、自分が上に立って下を眺める場合。

「あいつはいつまで経ってもこっちに登ってこないなあ」と思ったならば、彼が違う山を登っている可能性を考慮すべきです。無理にこちらに呼び寄せようとすると、お互い不幸になるだけです。

できるできないの問題以前に、すべての人があなたがいる場所に登りたいと思っているわけではないのです。

努力をすることは尊いですが、頑張る前に自分がどの山に登りたいのかを見極めることが、まず必要ではないかと思う次第です。



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