蒼穹のファフナーEXODUS雑感

蒼穹のファフナーEXODUS雑感。
テーマが多岐にわたるこの作品の幹の一つは、別作品ですが下記ではないかと思っています。

「いざ、"楽園"を出て荒れ野を渡ろう」

「マルドゥック・ヴェロシティ」1(冲方丁・早川書房)

ネタバレできるだけしない形(とはいえ完全には不可能なので以下ネタバレ注意を入れておきます)






EXODUSで荒れ野を渡った5人の運命をざっと書き出します。。

1.味方と誤認した敵により死亡するが、遺体(の一部)は故郷に帰り死を悼まれる

2.死亡寸前で故郷に帰り、故郷での戦闘により死亡。死亡そのものは悲劇だが、そのシーンは蒼穹(作中是)で肯定される

3.故郷に帰った時点で昏睡。事故の選択により復活する。厳密な意味での「人間」ではなくなるが、それは故郷の「神」により「行きなさい」と「祝福」される

4.最後の戦闘により死亡するが「転生」し「祝福」される

5.度重なる戦闘で唯一「殺人」を犯す(それも数度)が、ラストシーンでキーパーソンから「肯定」され「祝福」される

「荒れ野を渡る」ことによる挫折(死亡すら含む)を言葉ではなくシーンで肯定していく構図になっています。

賛否両論あるかもしれませんが、私は全肯定ですよ。好き。

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