『酒場にて #8』
店主が、ごくりと生唾を飲み込む。
「何が、あったんだ……?」
男は、焦らすかのようにビールジョッキを眺めている。
しかし、やがて口を開いた。
「まずは、轟音だ。次に、スイカでも撃ち抜いたような音。そして、俺の背中に、"何か"がかかった。当然、俺は振り返った」

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