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ひと踏み考察 〜歪み系〜

ベーシストだって歪みたい

いきなりおかしな小見出しで失礼します。
というのも最近はジャンル問わずで、ベースの歪んだサウンドをよく聴くようになりました。
もちろんずっと昔の楽曲でもゴリゴリに歪ませたサウンドで攻めてくるのもあるのですが、オーバードライブにディストーション、はたまたファズサウンドまで、世に広まる様々な楽曲で幅広く耳にするようなことは結構最近のことだと思っています。

前回のプリアンプでも触れているのですが、ベースサウンドでスタンダードとなりつつあるdarkglassなどの台頭は影響しているとは感じています。
当初はミクスチャーや重めのメタルで広がっていった経緯はあるようですが、プリアンプとしての評価が高くなるにつれて広いジャンルへの浸透があるようです。

何はともあれ小見出しのように、ベースだって歪ませて主張したり楽曲のスパイスになっていいのはもう当たり前。
またまた筆者の所持してきたものをメインにご紹介させて頂きます。
選定する時の一助となれれば幸いです。
早速始めましょう!

BOSS ODB-3

ODB-3

王道ですね。今更説明もないかもしれませんが、BOSSらしい中音域が持ち上がる感じが相乗効果となって、結構gain上げてもそんなに攻撃的にはならない印象でした。
ベースの元の音とミックス具合を調整できるBLENDノブによって、音の輪郭も保ちやすかったりと、しっかり優等生です。

使いやすかったですが、もっと角の立ったような音が欲しかったのもあり放出しました。

Vivie Rhinotes

RHINOTES

今でも現役で大切に使ってます。スタジオ入っても踏まないことはない子です。
オーバードライブとしてはもちろんなんですが、ブースターの役目にも抜群です。EQもしっかり効くので、ここぞっ!という時にガツンと厚い音に持っていけます。

ただし前回にも触れましたが、メーカーが無くなってしまったので今後の新品購入は難しいでしょうし、修理とかも色々探さなくてはならなくなりました。
中古では結構流通してるので、手に入れやすいと思います。
取引価格が上昇し始めているので、今のうちに良い個体をサブに一つ買っておこうかなぁなんて考えたりもしてます。

それくらい今の出音の要になってます。
ジャンル問わなく使えますので、最推しです。

darkglass MICROTUBES B7K

前回にも登場しているこの子。プリアンプの座をHARMONIC BOOSTERに譲ってからは歪み用として活躍してくれました。
重く歪ませるほどに、これぞ王道darkglassサウンド!
賛否両論あるとは思いますが、これがひとつ足元にあることでの利便性は一等賞です。

筆者はゴリゴリなディストーションではなく、重めに奥行きのある響きのオーバードライブサウンドとして使うのがメインでした。
最新のバージョンにもそそられるものがありますが、このバージョンでも幅広く使えるところが今でも人気の秘訣なのかもしれません。

darkglass Duality

またまたdarkglass。実はこの子が初めてお迎えしたdarkglassでした。
これこそあれです。猛烈な主張をしてくれる子でした。

ふたつの激しく歪むFUZZを同時に使用できる、というコンセプト。
それだけでも十分な個性です。
軽くかければまだ幾らか出番もあると思いますが、なかなかの暴れ馬。
ただ逆手にとってしまえばこれほどの厚い音を活かしてみると、もう必需品になってしまう場面もありました。

とにかくDUALITYノブ。
手にすることがあれば、がっつり右に振ってみましょう。
新たな世界が見えるかもです。

darkglass(Demon fx) Alpha Omicron

またまたdarkglass。この辺使ってた頃はもう信者化してましたから。
脳内にKORNとか流れちゃってましたし。

この子に関しては浅くから深くまで幅広く音作りができて、かなり活躍してくれました。
調べると評価が色々出てると思いますが、大元はalpha omicronという機種でそのコンパクト版としての位置付けです。

特徴となるのは右上のα Ωノブ。
Ωに回していくほどにファズ的にも聞こえるほど金属的に、α側に回すとブーミーなオーバードライブサウンドに。
ドライブ具合の調整と合わせればいろんな場面で活躍してくれます。

あと忘れてはいけないのが、GROWLとBITEのスイッチ。
GROWLがローミッドを、BITEがハイミッドを極端にぶち上げてくれます。
両方押せばそれこそ昨今のdarkglassでよくあるような、ズンズンに歪ませたドンシャリサウンドを簡単に作れます。

本家は所持したことないのですが、実機を触らせてもらった際の印象からかけ離れるほどではなかったので、使い勝手としては参考いただけるレビューだと思います。

使う場を選ばず載せて置けると思うので、推しの一台です。

OneControl Hooke's Green Bass Machine

一度手放して、また再度入手した子です。
基本をしっかり押さえたオーバードライブサウンド。
その気になれば、ちょっとしたディストーションレベルまで歪ませることも可能です。

ただ特筆すべきは、18Vまでの電源に対応しているところ。
どういうことかというと、通常(9V)の倍の電圧に対応することでより深い音の輪郭を表現できます。
詳しく言えば「ヘッドルームが広がる」とかもいいますが、明らかに音の深みが増しました。
チューブアンプをしっかり昇圧して歪ませたサウンド、それに近いです。

言葉で表現するのには限界があるのですが、一度使うとたまらない名機だと思っています。
機会があったらそのような環境で使ってみてください。
なかなか他では出会えない、しかもベース用にチューンされた深いオーバードライブサウンドを楽しめます。

おすすめしたい一台です。

sobbat Bass DRIVE Breaker DB-BASS

sobbat DB-BASS

ベース用のディストーションとしては定番にもなってますね。
TONEをうまく使えばかなり幅広く音作りも可能です。
中にはプリアンプ的に常時オンにしている人もいるようです。

筆者としてはTONEとDRIVE爆上げでキンキンでジャーッ!という音を作って効果的に踏むのが楽しかったです。

かなり歪ませてもしっかり輪郭も残る、やはり定番にもなり得る子だと思います。
一度は使ってみて頂きたい名機です。

Ashdown SZ FUNK FACE

FUNK FACE

これは番外編とも言えるかもですが、隠れた名機だと思っています。
元ジャミロクワイのベーシスト、スチュアート・ゼンダーのシグネチャモデルです。

そもそもはエンベロープフィルターを探しているときに入手したのですが、左のVALVEというスイッチでDRIVEの設定が出るのですけど、、、半端ないゴリゴリファズサウンド。
DRIVE上げていくほどに原音すら見失う強力さです。
真空管を内蔵しての影響もあるのか、図太く艶のあるサウンドでもあります。
ワウももちろんヤバいほどの効果でしたが、最終的にはファズとして使うようになっていました。

この筐体は終了のようですが、現在も存在しているモデルです。
新しいのは試してないですが、この実機に関しては好きな人にはたまらないサウンドだと思います。
入手できる場があれば、是非ともご検討ください。

終わりに

今回は最近の変遷でお届けしました。
さらに前も色々手を出しては手放していましたが、中古でも殆ど見かけることのないものばかりなのと記憶が薄れてることもあるのでここまでにしました。

歪み系ってメーカーや機種のバリエーションに主張がかなりあります。
そのメーカーの代名詞的にもなってしまうほど、多くのプレイヤー層に浸透していくからだと思います。

これからもいろんな機種が出てくるでしょう。
それを楽しみにして、お互いに資金残高を作っていきましょうw

長くなりましたが、今回はここまでで。
ご覧頂きありがとうございました。

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