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オランダ語には「悔しい」が無い?

さっき、娘が興味深い話をしてくれました。
彼女がやっている公文式の国語の文章問題で読んだ、在フランス邦人のどなたかが書かれたエピソードに、以下のようなものがあったそうです。

フランス語には、日本語の「悔しい」に当たる言葉がない。
なので、当地の子供たちに日本語の「悔しい」という気持ちを説明するのは難しい。

娘からの又聞きなので、もしかしたら少しニュアンスが違うかもしれません。
少なくとも彼女はそう認識しているのですが、それを踏まえたうえで

「オランダ語でも同じだよ」

と言っていました。

例えば、「じっくり考えたら分かるはずの算数の問題なのに、焦って間違ってしまった時の気持ち」は「あー残念!」(蘭語でjammer)なのだそう。

「50m走でいい勝負してたのにゴール直前で追い抜かれた時」も同じく、彼女は「jammer」と表現すると言っていました。

私は日蘭辞書は持っていないのですが、Google翻訳で引くとこうなりました。

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ただし、この「vernederend」を再度日本語に翻訳しなおすと「屈辱的な」という言葉になりました。
やっぱり少し「悔しい」とは違うんですよね。

そういえば、日本通のオランダ人の友人が、似たようなことを言っていました。
「日本語の”カワイイ”は、オランダ語にできない」そうです。

一般的にオランダ語の「可愛い」は「schattig」とされています。
でもこの「schattig」では、日本語で表現される「カワイイ」をカバーしきれないのだとか。
※娘は「schattig」を、子猫とか小さくて愛らしいものに対して使うそう。

だから、カワイイはそのまま「Kawaii」と書かれることもありますね。

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これは、オランダで開催された「Cool Japan」展の様子なんですが、この辺のカワイイは、確かに「schattig」では違和感あるかもしれません。

翻訳ソフトの精度が上がってきている昨今ですが、生身の人間が感じるこういう齟齬や違和感までは機械がくみ取るのはまだ難しいかもしれませんね。

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