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「能力」とは、と考える消化不良記事

実はつい最近、オランダ語の教室に通い始めました。
複雑なんですけど、厳密にはオランダ語を習うわけではなく、

「オランダで生きていくため&働くために必要な知識や単語をオランダ語で習う」

という教室です。
オランダは難民や移民を受け入れる際に、市民化を求めます
基本的なオランダ語を身に着け、オランダ社会の基礎知識も学び、さらに仕事を得るため(生活保護などに頼らずに済むよう)労働市場に関しての知識の習得も求めます。

難民ではない、一般的な移民である私も、オランダの永住権や市民権を申請するためにはこの市民化を済ませておかないといけません。
私が通い始めたこの教室は、その市民化プロセスの一環にあたります。
※このクラスに通わないで済む別の方法もあるのですが、説明が長くなるので今回は割愛します。

そのクラスの授業で、「自分のcompetenties」を語るっていうワークがあったんです。
「competentie」(単数形)とは、「能力」「できること」みたいな意味です。「能力」って聞いて、みなさんは何を想像しますか? 資格のあることとかじゃないですかね。TOEICの点数とか。
授業では、生徒が自分の能力を考える前に、オランダに市民化が完了した難民3名が「自分の能力」語るサンプル動画を観たんです。
そこで挙げられた「能力」は、以下のようなものでした。

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-zorgzaam (思いやりがある)
-goed met klanten praten (顧客とうまく話す)
-zelfstandig (自立している)
-actief / ondernemend (アクティブである / 起業家精神がある)
-ambitieus (野心的である)
-doorzettingsvermogen (忍耐力がある)

こういった感じでした。
なんていうか、スタート地点の違いを感じました。
誤解して欲しくないのは、「やっぱり難民はレベル低いね」って感じたっていうことじゃないんです。

例えば3番目の「自立している」を語ってくれたのは、アフリカ某国から難民として来た女性なんですけど、要するに彼女の母国では女性が自立するっていうことはとても難しいことなんですよ
でも彼女はオランダに来て、独身でいることを決心したのだそう。
「ここなら、親や配偶者に頼らずに生きていくことができるから」
というニュアンスでした。
そう、女性の自立は、能力なんです。

なーんて書き始めたものの、実はこの思いをどこに着地させれば良いのかまだ分かりません。

「大上段に構えなくても、誰でも何か能力は持ってるよ!」

でもないし。

「私たちは、この能力を活用できる社会で生きる幸せを噛みしめないと!」

でもない気がします。

まだ素直に解決できない自分がいます。

こんな煮え切らない記事で大変申し訳ないのですが、今日のもやもやをなるべく生のまま書き記したかったので。
消化不良記事にお付き合いくださって感謝いたします。

なるべく次回は、スパッとオチのあることを書きたいと思います。

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