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シアタス調布の車いす利用者の件に関して思うこと

3月15日。インフルエンサー 中嶋氏のXポストが炎上したが、なぜ炎上したのか全く理解できないのでnoteにまとめてみた。

〜事の経緯〜

中嶋氏がシアタス調布のグランシアター席を利用。
下記のようなポストをすると様々な意見が出て何故か炎上と言う形になった。

〜まずはシアタス調布の障がい者利用ルールを確認〜

シアタスのサイトを確認すると障がい者利用に関して特にルールは設定されていない。障がい者と検索してみても、、、、

※このように付き添いの方も一緒に入れるとだけ記されている。

チケット料金情報では、、、

※障がい者は1000円割引で鑑賞できるとだけ。

これらの情報しか無く。これ以上細かな情報は探すことが出来なかった。

〜シアタス調布では障がい者は全てのシートが利用可能!〜

これらを鑑みると、シアタス調布ではどのシートも障がい者は利用可能!
なんて障がい者に優しい映画館なんだろう!素晴しいじゃないか!

〜他の施設での障がい者利用について調べてみた〜

世界一?のテーマパーク、ディズニーランドでの障がい者利用は?
下記のように明確に定義されています。まぁ当たり前か、、。

※車いすのまま利用できるアトラクションや同伴者必須のものなど、明確に定義されています。
※ルールブックがあるので興味のある方はこちらのPDFをご覧ください。

〜シアタス調布の障がい者利用の定義を整理〜

シアタス調布を障がい者が利用する場合のルールは、、、
①付き添いの方2名さままでで1作品。お一人様1000円で利用化。
 ※これは付き添いの方が1000円で見られると言うことか?
②料金は1000円割引
 ※中嶋氏が利用したグランシアター席は割引適用外です!

以上、これだけ、、、、。うっすいなおい!もっと他にあるやろ、、と
思いながらもまあいい。

〜シアタス調布ではどんな等級の障がい者でも自由に席を選べる!!〜

厚生省によると障がい者には1〜12までの等級がある。

シアタス調布は、これら障害の度合いによっても特にルールは定められていない。ってことはやはりどんな等級の障がい者でも自由に全ての席を利用することができると考えてもいい!!!っていうか考えるやろ普通。

〜シアタス調布がルールを決定。利用者はそれに準ずるのが一般的〜

ここまで見てくると、、、
※シアタス調布では障がい者は全てのシートを自由に利用できる。
※このルールはシアタス調布側が決めたものである。

ってことは中嶋氏はシアタス調布のルールに則り利用した事と定義できる。なので中嶋氏に何一つ問題がないことが分かる。
ではなぜシアタス調布のスタッフは、鑑賞後、「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか。」と言ったのだろうか???

〜シアタス調布 スタッフの語った理由について考察してみよう!〜

①「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、、、」
※中嶋氏が利用したグランシアター席は最下段から3段上がったところに  
ある。ここまで”中嶋氏が車いすに乗車した状態で運び上げる”これが危ないという指摘だ。これはスタッフの言う通りで車いすを乗車させたまま運び上げるにはかなり厳しい。
※ただし、”障がい者も各シートを自由に使用できるルール”を制定したのはシアタス調布であるということ。
ということはグランシアター席に車いす障がい者を運び上げる可能性について事前に徹底されていなければならない。
スタッフの返答を考えるとスタッフには上記のルールが周知されていないことがよく分かる。

②「お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、、、」
※これについても論外。何度も書くが、”障がい者も各シートを自由に使用できるルール”を制定したのはシアタス調布。サービス提供側が、自分らの労働環境を理由にサービスを否定することは有り得ないことである。
利用者は「おいおい何言ってくれてんだよ!」とキレてもいいところである。さらに「お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではない」これって翻訳すると「忙しいから無理、お前に付き合ってらんねぇ!」と言っているのと同じこと。

③「今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか」
※最後の逆ギレ、捨てゼリフとも取れるこの言葉。ほんまありえへんわ、、、、。何度も何度も書くが、”障がい者も各シートを自由に使用できるルール”を制定したのはシアタス調布。それなのに利用者を突き放すこの言葉、、、。
障がい者利用とかそれ以前の問題やな。サービス提供側のスタッフが言い放った、もはや狂っているとしか思えない言動である。

〜シアタス側が即謝罪!その狙いは?〜

今回の炎上を見て翌日の3月16日。シアタス調布を運営するイオンエンターテインメント株式会社は即、ほんと即座にHP上に謝罪文をUPしてきた。

※まあ、当たり前の謝罪である。間違っているのはイオン側なのだから。

〜まとめと考察&今後の課題〜

ここまで読んでくれた奇特な方々、ありがとうございます。
要は今回の炎上の件、悪いのは”ルールを設定せず緩慢な営業を行ってきたシアタス調布”であって、利用者の中嶋氏には何一つ問題点がないということ。
なので中嶋氏を執拗に叩く方々は根本的に間違えているということ。

本来叩くべきは”不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまった””従業員への指導不足”だったシアタス調布側なのだ。
(まぁ、そもそも叩くような話でもないけどね)

今回を含め中嶋氏は4回、シアタス調布でグランシアター席を利用したわけだが、そもそもこのグランシアター席は障がい者が利用することも鑑みて設計された物なのだろうか?オートリクライニング、オットマンが装備された素晴しいシート。さらに映画館という暗闇で閉鎖的な空間で、もし障がい者がシートを利用中、落下事故などが起きたら誰が責任を取るのだろうか、、、、?
責任を取るのは使用ルールを決めたシアタス調布なのだ。
だからこそ、障がい者利用も含めた利用ルールの徹底は責務なのだ!

あいまいな、ポヤ〜ンとした設定ではなく、ディズニーランドのような明確で健常者、障がい者、現場スタッフ全てが納得し安全に運用できるルール設定が必要なのだ!!!!

利用する障がい者とスタッフ間の意思疎通は、明確なルールが設定されているからこそ可能なこと。明確なルールがあるからこそ信頼して安心して利用できるのだ。
これは一般生活でも当てはまることだが、障がい者関連のルールは曖昧なものもかなり多い
何か事が起きたとき、相手が障がい者だから、健常者だからという目線ではなく一度フラットに根本の部分を考察し冷静に判断するべきです。

だって誰もがいがみ合うことなんて望んでいないのだから、、、。


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