見出し画像

【アート旅】メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 in 国立新美術館

こんにちわ。TRIP_YUKOです。

 2/9から開催が始まった「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を見に、国立新美術館に行ってきました。

どう考えても「貴重な作品」ばかりやろ!と分かる作品のオーラ。とにかく凄かったです!!

昨秋、東京では東京都美術館のゴッホ展や、三菱一号館美術館の印象派など、素人でも知っている著名な画家の作品の美術展が開かれていましたが、どちらもチケットが取れず行けずじまい。(当日取ろうとしてたってのもある。)

今回は早めに行っておこうと、少し前にチケ予約して行ってきました。

かなり人が多く、以前訪れた「MANGA都市TOKYO」(2020/8〜11月開催)の時よりも混雑していました。当日券でも入れるようでしたし、入場者数をかなり増やしている印象です。

■佐々木蔵之介さんの音声ガイド

 入口で貸し出している音声ガイド(600円)は、なんとも豪華。俳優の佐々木蔵之介さんがガイドを務めておられます。
 完全に蔵之介さん目当てで音声ガイドをレンタル。蔵之介さんのナレーションが絵画鑑賞にぴったりで素晴らしいのはもちろんですが、音声ガイドがとても便利で面白い!!
 人をかき分けてキャプションを見ずとも、絵画に集中しながら、ポイントを理解することができます。なかにはキャプションに書いていないことも説明してくれるので、周りよりも絵画を一層楽しめてトクした気分です。
 私のようなズブの素人には音声ガイドはめちゃめちゃ良いです。次回から音声ガイドはマストになりそうです。

■西洋絵画の歴史を学ぶ500年

 展示は時系列に配置されており、1500年代から時代の変化を見つめながら作品を見ていくことができます。
 どの時代には、どういった背景でどんな傾向や技術が好まれたのか。わかりやすく歴史を学ぶことができ、すぐにその時代の作品を見ることができる。
学びと実践の贅沢な鑑賞です。

 見ていると自分がどの時代の作風が好きなのか、傾向がわかってきたりして面白い。私はバロック絵画と呼ばれる時代の作品が結構好みでしたね。

■心惹かれた作品BEST3 

 ※写真は購入したポストカードです

第3位「女占い師」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

 メトロポリタン美術館展のチケットやポスターにも採用されている今回の展示を代表する絵画です。
 真ん中の若者が右端の年配の女占い師と話をしている隙に、周りにいるグルの女性達が金目の物をスろうとしている絵。
 配色が鮮やかで美しく、特に女占い師の衣装のコントラストが目を引きました。演劇から着想された絵とされ、ストーリー性が感じられます。見れば見るほど、女の人達の息遣いが聞こえてくるようでした。

第2位「髑髏と羽根ペンのある静物」ピーテル・クラース

 描かれているのは静物ばかりで、人間の表情や動物の動きなどは描かれていません。これは、物自体を描いているのではなく、寓意を伝えるもの。ざっくり言うと伝えたいことを比喩・隠喩で表現していいます。人生の儚さや虚無を表す「ヴァニタス」というジャンルの絵画です。
 この絵の場合は、髑髏=人の死、髑髏の下の本=人間の努力や叡智の蓄積、を表しているそう。
 たくさんの努力や叡智を重ねても誰もが骸になる。そして平等にそれはやってくる。そんな感じがして、静物だけなのに奥深いストーリー性を感じました。
 非常に写実的で、細かな描写で絵が美しく、暗い雰囲気に妖しく誘われるような魅力がありました。

第1位「ピュグマリオンとガラテア」ジャン=レオン・ジェローム

 とってもロマンチックな作品!当時の人々も、この絵を見てウットリしていたんじゃないでしょうか。 
 自分で作った大理石の女性像に恋をしてしまった彫刻家。愛の女神ヴィーナスが彼の願いを聞き入れて、像に命を与えました。人間へと変容するガラテアがキスをするシーンを描いています。
 感傷的でロマンチックな主題が好まれた時代だそうで、まるで映画やドラマのワンシーンですよね。
 彫刻像の足の半分はまだ大理石であるところに、ドラマチックさを感じます。なんだか月9ドラマを見ているみたい。当時の人々にとってもそんな楽しみの絵だったのではないかと想像します。

■鑑賞を振り返るタイムライン

 絵画作品が終わったあとのブースでは、所蔵作品のタイムライン映像が映し出されます。
 これまでに見てきた絵画が次々と映し出され、振り返ることができるのですが「あ〜、これ良かったなぁ」と思う頻度が高くて、いかにこの美術館展が見応えのある美術展だったかを実感しました。

■オシャレ&豊富なグッズ

 展示が見終われば、定番のグッズコーナー。
かなり種類が豊富です!純粋なメトロポリタン美術館展グッズだけでなく、MET(国立新美術館)グッズもあって、かさ増しはしてますが。
 展示の絵が素晴らしいし、どのグッズもなんだかオシャレ!絵画を身近に忍ばせておけるようなグッズが多くて購買意欲をそそられます。
 展示が本当に良かったので、ポストカード3枚(BEST3のもの)&タッチレスキーホルダーも購入しちゃいました。

■鑑賞時間は約90分

 12:20くらいに入場して退場が13:50ごろ。約90分の鑑賞でした。チケット価格は2,100円と少し高めでしたが素晴らしい美術展で大満足。
 絵のことは詳しくわからない私でも素晴らしかった!と思えたのでとってもオススメです!
 本物って本当に違う。生でしか伝わらない魅力があるのでぜひ。

以上、「メトロポリタン美術館展in 国立新美術館」でした!

【メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?