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【旅行記】現代建築と冬グルメを満喫!金沢・富山1泊2日の旅_(3)富山の建築めぐり

 金沢・富山1泊2日の旅は2日目!富山の美しい建築めぐりを中心に市内観光です。内藤廣建築、隈研吾建築、世界一美しいスタバ、そして北前船廻船問屋へ!

■8:30 富山駅(富山地方鉄道)岩瀬浜行き

 おはようございます。早速今日も朝から観光へ..朝の効率的な観光の鉄則は「営業時間が関係ないものから攻めていく」こと。
 富山駅から北へ路面電車で30分、富山港エリアへと参ります。

路面電車 富山地方鉄道 富山駅

■9:15 富山港展望台

 富山港が一望できる富山港展望台。AM5:00から入ることができます。入館無料。職員の方など人の姿はありません。
 こちらの展望台は常夜灯をモデルにした展望台だそうです。展望台までは階段のみで、エレベーターはありません。何卒ご注意。

富山港展望台
展望台までは階段オンリー

 回廊型の360°景色が見られる展望台で、東側は晴れていれば立山連峰の絶景が楽しめます。
 ガラスもキレイなわけではないけど、西側は富山港が一望できますし、アナログで放置な展望台ですが割とイイかも。ちょっと寄って見る分にはいいスポットではないでしょうか。

晴れていれば立山連峰が一望できる

■9:20 古い町並み 岩瀬エリア

 続いては、北前船で栄えた「岩瀬」エリアへ。蔵や歴史のある日本家屋が立ち並ぶとっても素敵な古い町並みのエリアです。

古い町並みが続く岩瀬エリア

 北前船とは、江戸〜明治時代にかけて活躍した海運船。北海道から日本海側航路を、さらに瀬戸内海を通って大阪までを航行して商売を行っていました。今のお金で換算すると、北海道から大阪1回の往復で1億円もの利益が上がったそうです。
 そんな栄華を極めた北前船の廻船問屋の屋敷があるのが岩瀬エリアなんですね!

■9:30 旧馬場家

 岩瀬エリアでは、北前船廻船問屋の2箇所で屋敷を見学することができます。まず訪れたのは「旧馬場家」。
 馬場家は、岩瀬五大家の「筆頭」であり、富山では唯一「北陸五大船主」にも数えられる岩瀬No.1の商家です。
 そう、、、

この旧馬場家が、もんの凄かった!!

北陸5大船主 の 馬場家

 とんでもないお屋敷なんです!間口の大きさで税金がかけられたこともあってか、玄関からはさほど大きいようには思えないのですが、中に入るとむっちゃくちゃひろーーーーい!!!ひろーーい!ひろーーーい!

ひろーーーい!!!
一体いくつ部屋があるんだ……
天井の高さ!採光する吹き抜け。和の様式美

 あまりの立派なお屋敷にたまげました!!

想像していたお屋敷の6倍すごい

 33畳もある大広間は圧巻!一体いくつ部屋数があるのか!?
 部屋と部屋の間にある、2〜3畳はあろうかという畳敷きの小部屋が、単なる通路だなんて大奥やん!
 大きくて広いだけではなく、気品があふれる日本家屋に圧倒されます。格式の高さを感じる名家!
 北前船ってこんなに凄かったのか
、、、と、本当にいいものを見せてもらいました。

■10:00 森家

 もう一軒見学できるのが、岩瀬No.3の「森家」。岩瀬エリアで昔から公開していて、最も有名なのはこちらのお屋敷のようですね。
(馬場家は2021年から公開開始)

 森家も大変立派なお屋敷で、蔵の鏝絵や縁起を担いだ細工などが家屋に散りばめられています。ガイドさんが無料で色々と案内してくれました

森家
一番の上手の畳は「半畳」
商売が「繁盛」するようにという縁起を担いでいる

 日本全国でも有数の、日本家屋と繁栄した商業文化を知ることができる馬場家・森家の共通観覧料はなんと180円!いや、安すぎるって!!
 
 本当にこのレベルのお屋敷はめったに見られないと思いますので、富山観光の際はぜひとも足を伸ばしてほしいスポットです!

■10:30 桝田酒造店

 岩瀬エリアにある富山市の地酒「満寿泉」を造る「桝田酒造店」。日曜日は残念ながら開いていませんでしたが、開館日なら酒造見学も可能。行きたかったなぁ!!ここも岩瀬エリア観光に行くならセットがいいですね。

満寿泉の酒造「桝田酒造店」

 岩瀬エリアの観光は大体90分〜2時間。午前中の観光にピッタリでした!

■11:30 内藤廣建築 富山県立美術館

 富山市民の憩いの場「富岩運河環水公園」に隣接する「富山県美術館」へ。こちらの美術館は2017年に開館した新しい美術館です。
 建築は内藤廣氏*による設計。私の好きな建築家さんです!
 *旭川駅や高田松原津波復興祈念公園を手掛けていることで知られる日本を代表する建築家

内藤廣建築「富山県美術館」

 一面ガラス張りの大きな大きな正面がとても印象的。富岩運河環水公園の水と立山連峰の山々との調和を考えたデザインだとか。
 内藤廣さんといえば、木材を使用した温かみのある建築のイメージがあるのですが、富山美術館ではあまり木材を感じられませんでした。
 あれ?木材じゃないんだ?と思ったんですけど、実は富山の主要産業は「アルミ」だそうなんですね。そこで、この美術館ではアルミ材がふんだんに用いられているようです。
 金属をメインに使っていながらも温かみのある空間になっているのが、内藤廣建築らしさなのだろう!と素人ながらに感じました。

富山の主要産業であるアルミをふんだんに使用

 富山県美術館は屋上の設計にもこだわりが。屋上庭園には、世界的に有名なグラフィックデザイナーの佐藤卓さんがデザインした「オノマトペの遊具」が設置され、子どもたちが遊べる庭園になっています。
 遊具の色使いが可愛いし、オノマトペに沿った体験ができるのもいいですね。
 かと思えば「PURI-PURI」というエリアにはウンチという子ども目線のユニークさも。
(でもウンチって面白いの男の子だけだよな。。。いまだにウンチって言ってるうちの大黒柱。)

アートと遊びが交わる オノマトペの遊具

 この屋上庭園も「立山連峰のビュースポット」として人気があります。美術館は展示室以外や屋上庭園は無料で入ることができますよ。

雲がかかっていて立山連峰を拝めず!

■12:00 世界一美しいスターバックス 富山環水公園店

 富山には世界一美しいスタバがあることでも有名なんです!ユニークな設計で観光名所にもなっているスタバ福岡太宰府店よりも前に「世界一美しいスタバ」の称号を手に入れたのが、環水公園店なのだそうです。
(ちなみに福岡太宰府店は隈研吾建築ですね。)

TAKE OUT!

 先日誕生日に友人から貰ったLINEギフトでエスプレッソアフォガートをテイクアウト。店内やテラス席は満席になるほど賑わっていました。
 店内からのガラス越しの運河ビュー。たしかに、このテラス席はとっても気持ちが良さそうです!

店内からだとこんな感じ
公園の湖畔に佇むスタバ たしかに美しい

■12:50 隈研吾建築 TOYAMAキラリ

 午後イチで向かったのは「TOYAMAキラリ」。
富山市ガラス美術館、富山第一銀行のほか富山市図書館も入居する繁華街にある複合施設です。

 ガラスっぽいイメージの外観が独特!こちらは2015年に開館した施設で、隈研吾氏の設計による建物です。
 隈研吾さんはもはや説明の必要もないかと思いますが、東京オリンピック2020の会場となった新・国立競技場を設計した超超有名な建築家です。

TOYAMAキラリ

 隈研吾建築も木材を使った建築で有名ですが、TOYAMAキラリの外観にたくさん装飾されている、ファサードというパネルはガラス・アルミ・花崗岩を使用しているのだそう。クールな印象です。

 一方内装は、落ち着いた色の木材(スギ)が使われていて隈研吾建築らしい。
 板みたいなのを「ルーバー」と呼ぶそうなのですが、この隙間から木漏れ日が入ってくるので、落ち着いた雰囲気に、明るさが共存する空間になっています。

深みのある色合いの木材で落ち着いた雰囲気

 この建築の最大の特徴は「吹き抜け」。TOYAMAキラリの吹き抜けは階ごとに少しズレていて「斜めの吹き抜け」になっているのが特徴なんですが、これが凄い!!見たことのない吹き抜けで、とってもオシャレ!!さすが隈研吾建築。

斜めの吹き抜けがむちゃくちゃ素敵!

■13:20 富山市ガラス美術館

 ガラスの街・富山ならではの美術館。現代ガラス美術に特化して展示している全国的にも特色のある美術館です。無料の常設展示スペース、コレクション展、企画展と分かれているようです。

綺麗〜
ガラスなのか、これが!

 コレクション展は200円。展示スペースは小さかったのですが「ガラスの概念」が覆るような作品の数々は見応えがありました。TOYAMAキラリの建物、展示のコンセプト引っくるめて200円はとてもオトクな美術館でした!

■13:50 富山市役所展望塔

 最後に観光スポットとして訪れたのは、富山市街で一番のビュースポットと聞く「展望塔」へ。
 展望塔と言っても富山市役所の展望塔です。休日でも開館していて、こちらも無料で自由に入ることができました!富山の展望はすべて無料!

晴れていれば立山連峰の絶景が

 市役所よりも高いビルが周りにはないので絶景が独り占めできるビュースポットとのこと。残念ながら山に雲がかかっていて見れなかったのですが、、、晴れていたら素晴らしい景色が広がっていたはず!
 立山連峰って雲がかかっていることが多くて、意外ときれいには見えないらしいですね。

■14:00 富山駅

富山駅に戻ってきました

 ということで、富山観光は以上で完了!5時間半と短い時間ですが、しっかりと見ごたえのある観光を満喫できました!

 最後はもちろん美味しいご飯で締めますよ〜!つづく。

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