ソンブーンのナマコ

ナマコ。
漢字で書くと海鼠。
ネズミ?海の、ネズミ?
わけわからん。
あの気持ち悪い海の芋虫を海の鼠なんて書かれたらネズミ年の人がブチ切れるから【子年】って書くようになったんだよね。
ウソだけど。

3大「特に食べたいと思わない高級中華料理」といったらナマコ、鳥の巣、サメの尻尾だよね。
どれも味がしないし、絶品のダシが出るわけでもなく、食感を愉しむだけらしい。なのに高級。

こんなの年末ジャンボが三本くらい当たっても日本にいたら食べることはないだろうからね。
海外旅行で似非贅沢気分じゃないと海の鼠や鳥の巣、サメの尻尾に金を払う気にはならないよ。

サメの尻尾と鳥の巣は中国に行ったときに食べたことがあるよ。厦門で入った個室で食べる系高級中華店でね。
個室でもエロはないよ、店員もパンツ履いてたよ、たぶんね。

サメの尻尾の煮付けはタレが旨かったんだけどサメの尻尾がやっぱり邪魔だよね。尻尾の代わりに春雨でも入れておいたほうがいいね。

鳥の巣のスープもまぁそれなりに美味しかったけど、鳥の巣の代わりに春雨でも入ってたほうがいいと思うね。
それに中卒底辺のオレは珍来の炒飯についてくるスープの方がいいや。
食感を愉しむと言ってもどっちも茹ですぎた春雨くらいの食感しかないしね。

それでまだ食べたことのない「特に食べたくもない高級中華」はナマコだけだったんだ。
だからソンブーンでナマコスープを頼んでみたよ。

ナマコ。
英語だとsea ​​cucumberだね。直訳すると海のキュウリ。
お前ら普段どんなキュウリ食ってんだよ。海のネズミの方がまだマシだよね、だってキュウリは普通に食うけどネズミは食わないじゃない。


ソンブーンのナマコのスープ


で、ソンブーンで出てきた海のキュウリがこれ。
シイタケとチンゲンサイみたいな青菜と真ん中のうまい棒みたいな筒状の物体がナマコ。
オレはスライスされて出てくるもんだとばっかり思っていたけど、まさかの1本。
オレが想像していたナマコは、塩でゴリゴリして汚れとぬめりを取って薄くスライスしたコリコリした食感の物だったんだけど、まさかの1本。
まさに海のキュウリと言うより、海のうまい棒。

食感は?と言うと、分かりにくいというか分からないだろうけど、茹ですぎた消しゴムって感じ。
消しゴムを茹でても何も変わらないだろうけど、気分的にはそんな感じ。
なんか口に入れるとボロボロ崩れる感じなんだよね。2015年のピクセルって映画あったよね?あのピコピコ崩壊する感じの食感。口の中でとろけるわけでもなくホロホロ崩れるわけでもなく、ピコピコ崩壊する感じ。

分かりやすく言うと、あんみつに入っている寒天みたいな食感。
味はと言うと、ナマコスープの味としか言いようがない。

ナマコ。

まあこんなのが出てくることに比べたら全然いいけどね。こんなの出されたら走って逃げるよ。

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