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オタクはやたらウエハースを食べる生き物

ビックリマンチョコ。
食べたよな?

人生で一度は通過しているあの空前のヒット商品。

振り返るといつも君を頬張っていた

全人類の通過儀礼
ビックリマンチョコの歴史を語るとそれだけで単行本1冊は書けるので割愛するが、私の買っていたシリーズは「天使vs悪魔」シリーズ(1980年後半〜1990年代初頭)の1番人気と勢いがあった時代のものだと思う。

3姉妹の末っ子だった私は、近所のお兄ちゃん達の影響でアニメのビックリマンを見ていて、その流れで買った気がする。

正方形のビニルの端を割いて、真っ先に指を突っ込んでシールを引き出す。
ウエハースの粉をはらってキャラクターを確認し、一騒ぎしてからおまけのウエハースをかじった。
いつも少し表面と角が崩れたサクサクのウエハースに、ピーナッツの入ったミルクチョコレートが挟まっていて、幼少の私にはかなりしっかりとしたおやつだった。

ビックリマンチョコの歴史は長く、1977年から販売されて今もまだ販売は続いている。
私の成長と並行して商品も成長していった。

大人になってもドラゴンボール、HUNTER×HUNTERやキングダムのコラボは買った覚えがある。
そしてあのウエハースを何も思わずに食べていた。
コンプリートやコレクションが目的ではなく、友人達との軽いノリと勢いと話題性。
低価格で、どの世代の人でも知っている。
そのおかげもあって、買っていくと場の空気をいつも盛り上げてくれた。


それだけ私も年をとったという事か
そんな生活も三十路の到来とともに辞めた、というか乗車前に切符を買う文化と同じように流されるように忘れていった。

こんなに可愛いのも売ってるのか

甥や姪に「シールだけ欲しいからこれ食べて」とウエハースばかり渡される時代に突入していく。


幼少期はしっかりと両手で持ち、食べた後は晩ご飯に響いたウエハース。

学生になって、好きな男子が欲しがっていたキャラを探しながら必死に食べたウエハース。

立派なオタクに育ち、推しのキャラを神引きしたい欲求が神様にバレないように、あえて先に平常心を装い食べたウエハース。

それが今は

片手の指で摘んで、たった2くちで食べ終えるウエハース。

口の中の水分を全て持っていかれ、顎の裏に張り付き、粉をこぼさないように手を添えてちょっと吸い気味で齧ろうものなら、喉に引き込みむせて鼻に入るウエハース。

日中に食べて、お風呂に入る頃前にメイクを落としていると、顎のあたりに違和感が?あ、もうチョコの結果が吹き出物になって体表にあらわれているウエハース。

ビックリマンチョコは、株式会社ロッテが「ビックリすること」をコンセプトにしたシールを、おまけとして封入した商品。
それが時を経て、アニメ化され漫画にもなりミュージカル化までいった。お菓子発信でここまで生き延び、まだその旅は続いている。

それが封入されたシールより、ウエハースの食べ方で年齢を感じて「ビックリする」逆転現象が起きている。

正直、こわい。


Bリーグはまだ私の本気を知らない
私はまたウエハースに手を染めてしまった。
Bリーグがバンダイナムコさんとタッグを組んでウエハースを送り込んできたのだ。

この年でカードはなぁ。
とは思ったものの、逆にカードは嵩張らないしな?とのんきに捉えて私は街へ繰り出した。

だが、私は知っている。
この手の限定コラボ品はリスキーなので発注しないパターンが多い。
場所を確保し陳列したとて、需要が偏りすぎる。
賞味期限や販売期限に引っかかり、値引きに流れる案件が多い。

やはりどこの発注担当者もはじいているのか、店頭ではほとんど見つからない。
そもそもターゲットの年齢層が高いものは、ネットで大人買いするのが今の世の中。

だが、そんな理屈を知りながら予約注文を怠る、それが私だ。

息を切らしてさ 駆け抜けた道を 
振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら
放つ願い

お菓子を探しながら、この曲が流れたのは初めてだ

キリが無いから今日は帰って日を改めよう。躍起になってはいけない。


日が変わって姉と推し会をする日。
駅前のファミマで奇跡みたいに4袋見つけ、私は買い占めた。
迷いは捨てるものじゃない、初めから持ち物にカウントしない事だ。

姉の息子が1つ買ってくれていた
ちなみにビックリマンチョコのロッテではなく、これはバンダイナムコから出ている

姉の家に着くと2人で我先にとウエハースのパッケージを開けた時、幼少期の思い出が溢れ・・・たりはしなかった。

「安藤誓哉、安藤誓哉、誓哉くん一択・・・なみは?やっぱ富樫?あ、侑太郎さん?」
「全種の写真見てんけど1番写真かっこよかったから、いまむー(キングス#30今村佳太)いまむー一択!」

念仏のように唱える選手名、必死の大人。

幼少期より成長した物欲が溢れたさもしい私達は、いい年して220円のカードに合掌している。

写真を撮るとユトフの名前だけ顔認証する
いまむーきたよきまむー😳

結果、欲しかったいまむーを無事に自引き😄

サンリオにこんな子いただろうか・・・?

推し会始上、1番の盛り上がりを見せたのは、まさかのウエハースだった。

ウエハースは個包装
助かる


これはビックリマンチョコがこの世に存在したからこそ、この世に出てきた商品達。
ありがとう、ビックリマン。
ウエハースよ、これからもお手柔らかに。

因みにだが、幼い頃の私の宝物はキラキラシールのヘッドロココです。

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