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ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ:NSPD/69課キャンペイグン第九話「オオミソカ・クライシス」#2

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この記事は2022年1月20日〜2月12日に、筆者NMの元Discord上で開催されたニンジャスレイヤーTRPGのセッションを、少々の加筆修正を加えて公開したものです。

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これまでのあらすじ:黒い玉石を破壊するため、ネオサイタマを縦横無尽に駆け回る。石のひとつを69課が、ひとつはニンジャスレイヤーが破壊し、のこるひとつはメイジ・シュラインに……空に浮かぶキンカク・テンプル、急げ、急ぐんだ、69課よ!

ツチノコ・ストリート。重金属酸性雨に晒されたこの暗黒街。かつて「ブラッドカタナ・ヤクザクラン」があったのもこのストリートである。

だが今はヤクザたちも怯えかえり、ストリートの隅にうずくまっている。それは何故か?黒い顔無しがそこらじゅうを跋扈しているからである。

公的機関の救いはこのような通りにはない。自助するしかないのだ。だがニンジャ相手には……

ランドレアム: 「……結構いるッスね」
ゲイラヴォル: 「こうしてみると……随分と懐かしい街並み」
サスツルギ:黒電話地獄……全ての事件はここから始まりましたね。」どこか懐かしむように一瞬目を細め、そして黒い影を見て表情を引き締める。「ここにも居ますか。」
シルヴィ: 「あったなぁ…黒電話…」
ゲイラヴォル: 「…あたしがネオサイタマに来て、初めて連れてこられたのもここだっけ…」
ランドレアム: 「あったッスね……色々と懐かしい場所っス」
ヤモト: 「へぇ……そんなことがあったんだね……69課に歴史あり、て?」ヤモトは周囲のフェイスレスにオリガミを投げつつ喋りかける。
ゲイラヴォル: 「初任務の時の思い出の地ってトコだね」カトン・ボールを雑に投げればフェイスレスがまとめて焼き払われた。
ランドレアム: 「といっても歴史は浅いッスよ」BLAMN!BLAMN!的確な銃撃。
ゲイラヴォル: 「そうそう、ブラックマンバ。あいつとの因縁もこの街からだっけ」
サスツルギ: 「ええ、思えばブラックマンバ=サンとの因縁もここが始まりでした。少なくとも彼を逮捕するまでこの事件は解決しないでしょう。イヤーッ!」フェイスレスをヤリでまとめて串刺しにしつつ
シルヴィ: 「ダークチップを使う奴と初めて会ったのもここよね…」先程のダークソードを思い起こしながら、ウィップを振り回しフェイスレスを薙ぎ払う。

思えばブラックマンバとも、長い付き合いだ。

ランドレアム: 「ヤモト=サンと合流したのもここでの初任務の時からそれほど経ってない時期っスし……まあ」BLAMN!
ランドレアム: 「全ての因縁はここから始まった、とか言える場所でもあるンスかね、ここは」BLAMN!
ゲイラヴォル: 「…しんみりするのもアレだし、一気に片付けちゃおうよ」一際大きなカトン・ボールを片手に生み出す!
シルヴィ: 「しっかしアイツ、今は何が目的なのやら。この前島で会ったときにはだいぶイカれてたけど…」
ゲイラヴォル:ヤクザだろうが犯罪してなきゃ市民は市民。非常事態だしつべこべ言えない。でしょ?」
ヤモト: 「どうかなぁ……?」
サスツルギ: 「彼自身もダークチップの力に溺れているとすれば、狂気に落ちていてもフシギはありません。」周囲を凍らせつつ
ランドレアム: 「始末書増やすのだけは勘弁してくださいッスよ……」と大きなカトン・ボールを生成するゲイラヴォルにいいつつ、的確に銃撃。

君たちは順調にフェイスレスの数を減らしていく。
蜘蛛の糸めいた救いが、ツチノコの住民にもたらされたのだ。

ゲイラヴォル: 「…それがさ、炎のコントロールがやけにやりやすいんだよね」言葉通り、球状に広がった炎は…周囲の建物とヤクザたちを巻き込まぬ形状へと器用に変えた。
シルヴィ: 「例のアイテムのお陰じゃない?」

サスツルギ: そういえば避難場所ってあったりするのかな?折角マッポだし誘導したさがあるんだけど(露骨なアッピル)
NM: ツチノコストリートにも……比較的安全な場所はある……と思う

サスツルギ: 「ほう……」感心したように白い息を吐く
ゲイラヴォル: 「かもね。……でも頭の中の声がやたら響いてさ」
ランドレアム: 「ワオ、すげえッスね」
ヤモト: 「ゲイラヴォル=サン、上手い!」
サスツルギ: 「それは……聞いても良い声、なのでしょうか?」不審そうな目
ランドレアム: 「それは……オレもそんな感じッスし、まあ副作用みたいなモンなんスかね。ソウルと関係してるのかもしれねえッス」オレにもわからねえッスけど、と付け加えて
ゲイラヴォル: 「どうだろ」二人に返す。「無視するようにはしてたけど」
シルヴィ: 「うーん、ウチの頭の中の人はけっこうカワイイところもあるんだけどなぁ」
ランドレアム: 「オレのはロクなことねえんで無視決め込んでるッスよ」残る残党を片付いていく
サスツルギ: 「……。」サスツルギにはソウルの声が明確に聞こえたことは無いに等しい。「……まぁ本人が問題ないのであれば構いませんが。」
ヤモト: 「もしかしてイマジナリーフレンド?コワイって!」
サスツルギ: 「ヤモト=サンにはそのような経験はないのですか?」アーチ級なのは彼女も同じはずだ
ヤモト: ヤモトの奥底に居るそれは、いまだ完全な覚醒には至っていない。 「んー、あったような無かったような。覚えてないや」
ゲイラヴォル: 「まあ、ね。あたしはあたし」…脳内でざわめく戦乙女の鬨の声を、抑え込む。「奴は奴」…だが、その火種は確実に大きくなってゆくのを感じる。
ランドレアム: 「人それぞれ……体質とか何やら、色々あるンスね」
シルヴィ: 「思い詰めない方がいいよ、ニンジャになったのがすでに不思議なんだからなんか変なのと精神的に同居するのももう不思議じゃないじゃない?」
ランドレアム: 「それは……言えてるッスね!」
サスツルギ: 「……各々の付き合い方に口を出す気はありませんが、手綱は自ら握ってください。これは全員に言えることです。"力に溺れるなかれ"、あのご老人も言っていたことです。」自らにも言い聞かせるように険しい表情で語る
ランドレアム: 「そうッスね。ハンドルを、自分で……」
ゲイラヴォル: 「まぁーね。自分であのラテックスの野郎にも言ったことだし」
ヤモト: 「そうそう、そうだよ。手放し運転禁止!違反点数だね」
ゲイラヴォル: 「溺れてダメになっていく奴は何度も見てきた」自分に言い聞かせるように繰り返す。「だから……大丈夫……だよね」

BLAMBLAMBLAM、BLAMBLAMBLAM……BOOM! 君たちと反対側からも、銃声や爆発音が。何者かが戦闘しているのだろう。

シルヴィ: くるりとワイヤーを回す「それはそうよね…っと、誰かな?」
サスツルギ: 天狗かな
ゲイラヴォル: ウワーッ!! さっき被害者と会ったばかりなのだが!
サスツルギ: 「銃声?」住人の避難誘導を流れるように行っていたサスツルギは顔を音の方へ向ける。

みおぼえのある二人の少女がフェイスレスにチャカを撃ち、紅蓮の弓矢を打ち込む。だが多勢に無勢、ツチノコの人々を護るには足りぬ……!

NM: 天狗ではない(怒)
サスツルギ: NM怒ってて草 少女天狗?
ランドレアム:  なつかしい面子だ……
ゲイラヴォル: 「…あれって!」目を見開く。
シルヴィ: 懐かしき…「あそこの…」
サスツルギ: 「あの二人は……」避難誘導の引継ぎをIRCで他のマッポへ任せ、少女たちの元へと向かう


かつて小学生誘拐事件で相対した二人の少女、フレイムスピアとスチールジャベリン。思い出していただきたい。
「イヤーッ!」BLAMN!「イヤーッ!」シュパッ!
じわりじわりとフェイスレス達に距離を詰められる二人。

ランドレアム: 「……!」目を見開く
ゲイラヴォル: インタラプトしても?
ゲイラヴォル: 炎の槍を投げる!
NM: よくってよ!
サスツルギ: ヨーシ、オジサンオニーサンが助けに入っちゃうぞドゥフフ
ゲイラヴォル: 炎と氷の槍でワンツーいきますか!
サスツルギ: よいぞよ
ランドレアム: イイネ!
シルヴィ: ゴー!

ゲイラヴォル: 「…サスツルギ=サン!」片手には、炎を凝縮したかの如きジャベリンが。
少女たち: 「ッ……このままじゃ……」
サスツルギ: 「良いでしょう。」ゲイラヴォルの言葉に頷く。既に片手には、冷気を凝縮したかの如きスピアが。
シルヴィ: 「ポイント送る。この場所に一気に!」 LANで敵の密集ポイントを送る!
ゲイラヴォル: 「イヤーッ!」力を抜き、投擲。シルヴァリィタクトの送ったポイント…フェイスレスの群れの真ん中に槍が吸い込まれるように飛んでゆく!KABRAMBAKIBAKIBAKIBAKIIMM!!!
サスツルギ: 「イヤーッ!」ゲイラヴォルと同時に投擲!シルヴァリィタクトの送ったポイント…フェイスレスの群れの真ん中に槍が吸い込まれるように飛んでゆく!

NM: よくわからないが……すごい勢いだ!
ゲイラヴォル: 炎と冷気が合わさって無敵に見える
サスツルギ: フレイザードだこれ
シルヴィ: 極大破壊呪文だ!

焔の槍と凍の槍、二つの力がフェイスレスの群れに着弾した瞬間、その全てが消滅していく。
後には水となり、道路を湿らせるのみであった。

ゲイラヴォル: 「ンアッ!?………ウワー」 思いがけぬシナジーとその威力に、放った術者が驚嘆の声を上げる!
シルヴィ: 「周辺被害なしっ…と」
NM: 突然の敵の消滅に、二人の少女は呆然としている。
サスツルギ: 「咄嗟の連携の割には上手くいきましたね。何よりです。」満足そうに頷く
ゲイラヴォル: 「…や。ドーモ」片手を上げて少女たちにアイサツ。「ゲイラヴォルです。元気してた?」
サスツルギ: 「ドーモ、フレイムスピア=サン、スチールジャベリン=サン、サスツルギです。お久しぶりです。」
スチールジャベリン: 「あああーっ!!??」小さい方が、声をかけられたことに驚愕し、大声を上げた。
フレイムスピア: 「お久しぶりです。ドーモ、フレイムスピアです。まさか助けていただけるとは思いませんでした。」
スチールジャベリン: 「ドーモ、スチールジャベリンです。おひさです!」
ランドレアム: 「ドーモ、ランドレアムです。お久しぶりッスね」
フレイムスピア: 「大変なことになってますね。……あの空に浮かぶ黄金立方体、あれはいったい……?」
シルヴィ: 「おひさー」
サスツルギ: 「私たちにも詳しいことはわかりません。が、今の黒い影はアレが原因だと思われます。」黄金立方体を軽く見上げる。
ゲイラヴォル: 「あんまし知らない方が良いこともある」と真顔で言い、身震いする。
スチールジャベリン: 「そうなんだ」
シルヴィ: 「どうもロクでもない連中がロクでもないことを企んでるみたいでねぇ」
サスツルギ: 「そちらの近況はいかがですか?」
ゲイラヴォル: 「それを止めているトコ。で、偶然バッタリ」
二人: 「ええ、お陰様で大過なく。ツチノコ・ストリート、こんな汚い街ですけど、私達にとっては大事なところなんです」「だぞー」
ランドレアム: 「そうッスよね……皆、それぞれの故郷を持ってるモンッス」
サスツルギ: 「そうですね。」浮かぶのはタルヒの家族だ。無事だろうか…。
ゲイラヴォル: 「そうだね……」遠い目になる。彼女の故郷は、遥か磁気嵐の彼方…
二人: 「あの、こう、私達にも何か手伝えることがあればおっしゃってください」「いつでも助けに行くよー!」
シルヴィ: 「ありがたいけど…無理はしないでね?」
サスツルギ: 「大変助かります。私たちはこれからこの元凶を破壊しに行くところですが、協力はいくらあっても困りませんから。」
ゲイラヴォル: 「頼もしいね…」笑うと彼女たちの頭をポンポンと叩く。「じゃあ…遠くから援護射撃を頼める?汚れ仕事はこっちがやるからさ」
フレイムスピア: 「はい、では何かありましたらご連絡を」
スチールジャベリン: 「よろしくねー」

電話番号を入手しました

【援護攻撃(フレイムスピア)】 
 焔の弓矢を放ち、敵に火炎ダメージを与える。 
 遠隔攻撃、連射3、時間差、火炎ダメージ2。 
【援護攻撃(スチールジャベリン)】 
 ガン・ファミリアを召喚し 遠隔攻撃。
 連射6、ダメージ1。

ランドレアム: アドレスGET!
ゲイラヴォル: 電話番号!
サスツルギ: 「こちらこそヨロシクオネガイシマス。」相互登録完了。ついでにメイシも渡しておく。
ゲイラヴォル: ワオ!
ランドレアム: 「こっちこそよろしくッスよ!」
ゲイラヴォル: 「よろしく!」
NM: ゆだんなき商人の目だ
ランドレアム: フレイムスピア=サンの援護がなかなかつよい
サスツルギ: 「サイバネを入れたくなったり、修理したくなったりしましたら是非タルヒ社に……」にこやかな営業スマイルだ
シルヴィ: 別々なのがありがたい

(タルヒ……タルヒか……。そんな高級品を買えるか、そんなこと考えたこともなかったな……)

◆◆◆


ツチノコ・ストリートを後にし、君たちはネオサイタマ南部のナンシーのアジトに来ていた。 裏路地に巧妙に隠された扉をくぐると、チャブの上にUNIXモニタが載せられた簡素なものだ。 奥の寝室には何者かの気配がある。そう、ジゴクめいた、しかし、弱々しい……

サスツルギ: 「……。」サスツルギは慎重に扉をくぐり気配の元へ向かう。
ランドレアム: 「……何スかね、この……気配は」 小声で呟きながら向かう
シルヴィ: 「奇妙…」ソウルの震えを感じる。奥は…?
ゲイラヴォル: 「……さて」右拳を握り込める。無意識のうちに足音が静まる!「タヌキが出るかフェレットが出るか…」
シルヴィ: 『ナンシー=サン、大丈夫…?』ノーティスを送る。異様な気配だ…

寝室のフスマを開けると、畳敷きに一組のフートン。
その中からはモリタ記者の顔が出ている。
「………」疲労困憊して就寝しているようだ。

サスツルギ: モリタの姿を確認し、ホッと安堵の息を吐く。『敵の襲来ではなかったようですね。』音を立てぬよう69課へIRC通信
ランドレアム: 「モリタ=サン……?」思わず呟き、口を塞ぐ。
モリタ: 「………zzz」
ランドレアム: 『そうッスね。とりあえず安心したッスよ……』
ゲイラヴォル: 「…」拳を広げ、警戒を解く。 「…まあ、仕事仲間だから寝床も借りて当然か」
サスツルギ: ジゴクめいた気配はモリタさんから感じますか?
NM: そりゃあもちろん、ジゴクめいた気配の持ち主はモリタ記者です。
サスツルギ: でしょうね。これでナンシーさんだったらビビるw
ランドレアム: ウムw
ゲイラヴォル: ビックリした…
ナンシー: 入り口からナンシーの姿が。 「あら、来てたの?みんな」
サスツルギ: 「……ドーモ、ナンシー=サン、リヨト・タルヒです。」小声でアイサツし小さくオジギ。警戒の視線はジゴクめいた気配に向けられている。
ゲイラヴォル: 「あ、あぁ…一応ナンシー=サンの無事を確認に」ホールドアップ。「ドーモ」
ランドレアム: 「ドーモ」小声でアイサツ
ナンシー: 「寝室なんか開けてどうしたの?ふふ、もしかして、私の寝込みでも見られるかと思った?」
シルヴィ: 「……大丈夫……よね……?」モリタの出す気配を警戒しつつも応える。「状況報告ってところ。こっちはアサクサを片付けて、アリアケの方も片付けたみたいだけど…モリタ=サンは?」
ナンシー: 「ええ、アリアケは完了ね。でも……こっちの手配したチームは彼らの手勢に倒されちゃったところよ。
ゲイラヴォル: あれ、アリアケの方はニンジャスレイヤーが片付けちゃった…?
ゲイラヴォル: そうだった!
シルヴィ: そうだぜ
サスツルギ: うむ
サスツルギ: 「ナンシー=サンのチームが?それはなんたる……」声音に心配が混じる
サスツルギ: 「一体何があったのですか?」
ナンシー: 「そうなのよ……戦闘の詳細はわからないけど……」
ランドレアム: 「倒された……ッスか。ナムアミダブツ」真実を知らぬランドは小さくネンブツを唱える
モリタ: 「う、うう……」後ろの寝室から、うめき声が上がる。「……ティアマト……サン……に……気をつけ……ろ……」
ゲイラヴォル: 「ティア……マト」表情に戸惑いが走る。
サスツルギ: 「ティアマト=サン……?」思い浮かぶ人物が一人。「ですが……彼女は……」
ランドレアム: 「どういうことッスかね……?」
ナンシー: 「モリタ=サン!?意識が……!」ナンシーは記者の枕元に寄る
ランドレアム: 浮かぶのは謎めいた豊満……謎めいた美女。恐るべきカラテを備えていたが……。
シルヴィ: 「ティアマト=サンが敵に?」
サスツルギ: 最初に浮かぶのが謎めいた豊満
ゲイラヴォル: ランドくん!!
NM: ンモー!
ランドレアム: 豊満の印象がでかい……じゃない大きい……じゃない強かったッスから!
サスツルギ: 「モリタ=サン、よろしければ詳しく聞かせていただけないでしょうか。」布団の側に奥ゆかしく正座する
ランドレアム: 「……」立ったまま聞く構え
モリタ: 「ゲホッ……グワッ……すまない、69課……私は失敗したようだ
ランドレアム: 「失敗……?」
ゲイラヴォル: 「ホラ、あんまり無茶をしないで…」
サスツルギ: 「ご無理は禁物です。見たところ随分と怪我が酷い……」コリで冷やしたハンケチを差し出す
ランドレアム: 「かなり手酷くやられてるみたいッスね……」
モリタ: モリタはハンケチを受け取り額にあてる。傷が深い。
シルヴィ: 「彼女に一体何が…」

モリタはティアマトの急襲を受け敗退したこと、そして彼女がパートナーを攫っていったこと、「最後のひとかけら」というワードについて話した。

ゲイラヴォル: 「……パートナー?」 (この間の電話で背後からなんか聞こえたような気はしたけど…)
サスツルギ: 「確かにティアマト=サンは出会った際に"人探しをしている"と仰っていましたが……」首を捻る。
ランドレアム: 「最後のひとかけら……絶対揃ったらヤバイヤツじゃないッスか」
サスツルギ: 「"最後のひとかけら"についても気になるところです。確かセッタイ・アイズルにもティアマト=サンの姿はあったのですよね?」ゲイラヴォルとシルヴァリィタクトへ顔を向ける
ナンシー: 「失礼するわね」ナンシーが空中にUNIX画像を投影する。かつて君たちと手合わせした者と瓜二つである。


ランドレアム: 「そういえばそんな話があったッスね……ン」
シルヴィ: 「うん」
ゲイラヴォル: 「…そう、そうそう。確かに彼女……」 UNIX映像を指差す。
シルヴィ: 「彼女が探していたのは自分の過去について……何か本を手に入れてたみたいだけど」
シルヴィ: 「この人はティアマト=サン……じゃない?
サスツルギ: 「この女性は……」眉を顰める。似ている。「双子……いえ、それ以上に"似ている"……?」クローンと言われても遜色がないほどに。
ランドレアム: 「すごいッスね……めっちゃ似てるッス……色々と」
ゲイラヴォル: 「……え」空中の女性と、ティアマト。まるで……
モリタ: 「彼女はドラゴン・ユカノ……太古から続くニンジャ・ドージョー、ドラゴン・ドージョーの孫娘だ」
ゲイラヴォル: 「…あなたのパートナーが、その探し人ってこと!?」モリタに向き直る。
NM: 写真から感じるアトモスフィアはさきほど会った老人に近しいものを感じる。
サスツルギ: 「ドラゴン……」黒龍のチップが否が応でもニューロンを過る。「それにこのアトモスフィアは……」
モリタ: 「……ゲホッ、おそらくなんらかの目的でユカノ=サンの身柄が必要となったのだろう」
ゲイラヴォル: 「っていうかもしかして、彼女さっきのお爺ちゃんの……」
ランドレアム: 「あの人とも似てるッスね……こう、アトモスフィアというか……」
モリタ: モリタは咳き込みつつ続ける。「おそらくあの黄金立方体も目的に関係……している……ッ……」
ゲイラヴォル: 「…わかる?いやぁ……」顎をさする。「偶然にしちゃ出来すぎてる…」
サスツルギ: 「モリタ=サンの様子を鑑みるに、あまり平穏な目的とは思えませんね。」
シルヴィ: 「二人は…双子?それとも…同じ存在のようなもの…?」
ナンシー: 「わからないわ……直接本人を……その、ティアマトとやらを捕まえないとわからないわね」
ゲイラヴォル: 「もしくは…肉体を分けた"全くの同一人物"……」そう口走りかけ、ナンセンスと顔を顰める。
サスツルギ: 「彼女たちの正体が何であれ、このまま放置するわけにはいきません。」
ランドレアム: 「じゃあティアマト=サンに問い詰めるしかないみてえッスね」
モリタ: モリタは老人の話題にも食いついた。 「……会ったのか?」
ランドレアム: 「そうッスね。色々とマズそうッスし……ン」
ゲイラヴォル: 「…あ、ええ…」 テッコにはめた宝玉を外して見せる。「…これを託されて…あまり容体は芳しくなさそうだったけど…」
サスツルギ: 「アワビ鎮守の森にて声をかけていただきましたが……モリタ=サンのお知り合いですか?」
モリタ: 「そうか……」モリタの表情が和らいだ。彼らを信じて正解だったようだ。老師にも見初められるとは。
ランドレアム: 「……?」 ランドレアムは首を傾げた。
モリタ: 「ああ、あの老人は……私の精神的支柱だ……」
サスツルギ: 「ナルホド。」納得したように頷く。確かにあの老人にはそのような包容力と威厳があった。
ナンシー: ナンシーが口を挟む「で、私はその人を助けるための手伝いをしてるって訳ね」
ゲイラヴォル: 「そのお爺ちゃんと、そのユカノ=サンとが…深い関わり合いだとしたら」 「あまり悠長にやってらんないやね」 テッコに宝玉をはめ直す。表情が嫌でも引き締まる。
シルヴィ: 「……前々から思っていたけど、モリタ=サンの宿しているソウルは……」 「……いえ、この話は全部終わってからのほうがいいかしら」
サスツルギ: 「ご老人を助ける、とは体調のことでしょうか?」
モリタ: 「すまない、このニンジャソウルに……おっと、隠していたつもりだったがバレバレだったようだな」
ゲイラヴォル: 「(シルヴィ!?)」話しちゃマズいと言いたげに小声で振り向く。
サスツルギ: 「はて…?」神経質そうに眼鏡に触れる。
ナンシー: 「そ、実はあれ、体調不良に見えるけどとあるウイルスのせいなのよ。タケウチ・ウイルスって知ってる?ヨロシサン製薬の」
ランドレアム: 「……」恐るべき気配を感じる。やはりソウルに何らかの何かがあるのだろう……。
ランドレアム: 「ヨロシサン……製薬」
ランドレアム: 「そんなウイルスまで開発してたンスか、あのコーポ」
ナンシー: 「この異変とはあんまり関係なさそうだけどね」小声で続けた
ゲイラヴォル: 「…とにかく、まあいいや」
サスツルギ: 「ヨロシサン製薬のウィルス……なんたる非人道的な。」拳を握りしめる。「お二人の知り合いということであれば、是非私たちにも協力させていただきたいところです。勿論、すぐにとは言いませんが。」
ゲイラヴォル: 「いかにもあの連中のやりそうな事だよ。マッチポンプっていうの?」
シルヴィ: 「ん……不思議じゃあないわね、あの会社ならそれぐらいは」
ゲイラヴォル: 「ある程度のデカさの暗黒メガコーポじゃ定石だね」
サスツルギ: 「……。」渋い表情だ。 「……まずはこの異変の解決からです。」思考を一旦振り切るように首を振る。
ゲイラヴォル: 「…まぁ、とにかく」サスツルギの肩を叩く。「どこもみんなやってるってハズじゃないしさ」
ゲイラヴォル: 「それはそれ、これはこれ。目の前の事件をどうにかしなきゃ」
サスツルギ: 「当然です。」サスツルギはタルヒの潔白を疑わない。
シルヴィ: 「そう、ね」
ゲイラヴォル: サスツルギの顔を一瞥し、心配そうに息を吐く。
ランドレアム: 「そうッスね。今は暗黒メガコーポ連中の回りくどいなんたらかんたらより、今起きてるやべえことを解決しねえと……」
NM: たるひくん……あんこくのせかいはすばらしいよ……
ランドレアム: 「この街が、ネオサイタマがやべえっス」
ナンシー: 「そ、まずはタダオ=サンの野望を止めることがイチバンよ」
ゲイラヴォル: 「メガコーポのダムシット云々以前の話だしね」
サスツルギ: 「このままでは無辜の市民たちの被害も拡大していくことでしょう。それだけは防がねばなりません。」
モリタ: 「私も戦えれば……ゲホッ……すまない、このさきは……頼んだぞ……」
シルヴィ: 「そうね」
ランドレアム: 「そうッス!これ以上無垢な市民に手出しはさせねえッスよ……」
ゲイラヴォル: 「…確かに任されたよ」
サスツルギ: 「お任せください。モリタ=サンはまずは身体を第一に。そしてナンシー=サンも……どうかお気をつけて。」立ち上がる
ランドレアム: 「気をつけてくださいッス。何が起こるか分からないッスから……」
ゲイラヴォル: 「あの人のことは心配しないで。…きっと大丈夫だろうからさ」アワビ鎮守の森の方を見る。
シルヴィ: 「ソウカイヤの連中もこの作戦のために動いてるみたいだしね。……じゃあ、そろそろ行こっか」
ナンシー: 「……気をつけてね」

支援を入手しました

 【集中】 
  ナンシーとの交流によって得られた魂の絆。 手番開始フェイズに使用可能。
  【精神力】2を消費し、使用者は次の手番開始フェイズまで以下の効果を得る。 
  ・回避難易度-1 ・自分が行う近接攻撃に対する回避難易度+1

シルヴィ: ありがてえ
ランドレアム: ありがてえ
サスツルギ: ありがてぇ
ゲイラヴォル: ありがてえ
NM: じゃあ次はタルヒ社にいきましょうか
ゲイラヴォル: さあいよいよだ…
サスツルギ: そりゃもう平和な実家帰りですよ

◆◆◆


タルヒ社。社屋と邸宅は隣地に……隣地といってもその広さは想像を絶するものである。 社の庭園には柱のように何かがそびえている。
それは見覚えのある者もいるやもしれぬ。1,2,3,4……
かつてあの「神前闘技」でやりあったあの兵器である。

シルヴィ: 「ここがタルヒ社?」
サスツルギ: 周囲にフェイスレスとかいます?
ゲイラヴォル: 「………まぁ色々突っ込みたいところはあるけどさ、あのご立派にそびえ立つ柱とか」
ゲイラヴォル: 「……いや待てよ」柱を注視。柱ではなく…「あれって…」顔がみるみるうちに青ざめる。
NM: フェイスレスとの戦闘の跡があります。
サスツルギ: 「ええ、突然提案してしまい申し訳ありません。」置物には気づいていない。内心それどころではないのだ。「どうしても家族の安全をこの目で確認したく……」
サスツルギ: そわそわと周囲を見回している。社員はいるだろうか?
ゲイラヴォル: ネーチャン、ぶっ込んで良いでしょか()
NM: 守衛の社員がいますね。アポイントとってある?(RPにしか関わりませんが……)
NM: 何にぶっこむんだ……
サスツルギ: アポ取ってると思うよ。サスツルギだし
NM: ウム、当然の男よ
ランドレアム: 流石ボッチャン
ランドレアム: 「この状況ッスからね」
シルヴィ: 「……思えば来るのは初めてね」
ランドレアム: ランドレアムは頷いた。
サスツルギ: 「スミマセン、先ほどアポイントを取っていたリヨト・タルヒですが……」守衛へと近づきオジギと共にメイシを差し出す。
ランドレアム: 「そうッスね。めちゃくちゃひれーッス」
ゲイラヴォル: 柱の正体、言っちゃっても? と思ったらもう既に車から出ちゃってたかー

洋庭園に流れるせせらぎ。
平時ならばとてもおだやかな気分になれたであろうに。

守衛: 「ドーモ……これはこれは坊ちゃま、お待ちしておりました」
サスツルギ: 「家族は……そして社員は皆は無事ですか?」急いたように口走る。周囲の戦闘の跡がサスツルギの心をざわつかせる。
守衛: 「皆様ご無事でございます。シユ様に御用と伺っております。彼は中でお待ちでございます」
ランドレアム: 「……」周囲を警戒している。
サスツルギ: 「兄上にはお時間を取っていただけたのですね。よかった。」息を吐く。
ゲイラヴォル: 「……」横目に柱…否、兵器を見やる。忘れもしない。自分のハラワタを貫いた油断ならぬモーターシリーズ。
守衛: 「ささ、どうぞ」守衛は邸宅を指す
サスツルギ: これ他の皆も入っていい系?
守衛: 「皆様もどうぞどうぞ。主家のご友人様方ですから」
ゲイラヴォル: ワオ…
ランドレアム: 「……ドーモッス」
ゲイラヴォル: 「…シツレイシマス」
ランドレアム: 丁寧にオジギし、入っていく。
シルヴィ: 「ドーモ」
サスツルギ: 「ドーモ。」守衛にオジギを一つすると颯爽と中へ入っていく。「あまり広い家ではありませんが、皆様もドーゾごゆっくり。」
シルヴィ: (いやむっちゃ広いって)
ゲイラヴォル: 「ゆっくり…してる暇はあんまないんだけどさ」 (あまり…?広くない……???)
ヤモト: ヤモトも所在なさげに四人についていく。
ランドレアム: 「え……」思わずその言葉に声が出る。
ゲイラヴォル: 「…」モーター兵器に一瞥をくれると、中に。
ランドレアム: 「めちゃくちゃ広くないッスか……?」
シルヴィ: 周囲のコトダマ状況とか見るけどやっぱりメガコーポの本社って感じの厳重さかな
ランドレアム: 「NSPD本部よりしっかりしてるような……そんな気がするッスよ」
NM: ネットワークの警備は厳重です。オフライン方面も重装備のモーター兵器で隙なし、といったところでしょう
サスツルギ: 「そうでしょうか?」ランドレアムの声に首を傾げた。知り合いのカネモチの家も同じようなもの、否、これより大きいものも多いのだ。
ゲイラヴォル: 社の発展がうかがえることですね?()
サスツルギ: おっそうだな
シルヴィ: (さすがだなぁ…)
ランドレアム: 「そうッスよ。オレが昔いたところなんか比べ物にすらならねえッスし……」
ランドレアム: 「NSPD本部を持ち出してやっと比較できるというか……」
サスツルギ: 「それはまぁ……」言葉を濁す。ランドレアムの過去を知った今となっては、何と返すべきかすぐには浮かんでこないものだ。
ランドレアム: 「ま、今は広さとかは関係ないッスね」
ランドレアム: 「サスツルギ=サンの家族の安全が第一ッス」
ゲイラヴォル: 「まあカタナ社の邸宅とかも結構規模とかあるっぽいし」
ゲイラヴォル: 「だね。ちょっと話してきなよ」
サスツルギ: 「ドーモ。」足早に邸宅を歩いていく。本当は今にも駆け出してしまいたいほどであるが、そのような品のないことはできない。
シルヴィ: 「うんうん」
ランドレアム: 「……オレ達ってついていって良いンスかね?」
サスツルギ: 「先ほど守衛も良いと言っておりましたので、良いのでしょう。アポイントが通っている時点で兄上も気にされないはずです。」4人には顔も向けずにずんずんと進んでいく。


廊下を歩くだけでも圧倒される。
形容することすら烏滸がましい装飾の数々。

シルヴィ: 『……タルヒ社はこの事件に関わってないといいけど…』ゲイラヴォルとランドレアムだけにLANでメッセージを送る
ゲイラヴォル: 『関わってたとしてもオムラ案件だけでしょ』シークレットLAN!
ゲイラヴォル: 『それにそうだとしても、これは彼の家族の問題』
ランドレアム: 「了解ッスよ。じゃ、遠慮なく……」サスツルギについていく。足早なのを感じ取り、表情を少し曇らせる。何もないと良いが……。
ランドレアム: 『……』
ヤモト: 「スゴイなぁ……」ヤモトは数々の芸術品を横目に四人についていく。
ゲイラヴォル: 『……』打ちかけ、文章が止まる。
シルヴィ: 『そうだといいけど。まぁ、一応いつでも暴れて逃げられるようにはしておこ』
ランドレアム: 『了解』
ゲイラヴォル: 『…そうならないといいね』
ランドレアム: 短く肯定のメッセージ
ゲイラヴォル: さらに新調したテッコ。家紋。サスツルギと似た面影の男。
シルヴィ: 『同感』「いやー噂には聞いてたけどこれまでとはー」LANで話す間もシルヴァリィタクトは興味深く屋敷を観察している。
サスツルギ: 「噂……とは?」ちらりとシルヴァリィタクトの視線を追いつつ
ランドレアム: 「すげえッスね。オレの知識じゃよく価値が分からねえッスけど、なんか価値が伝わってくるッスよ」
ヤモト: 「ゴッホにレオナルド・ダ・ビンチに……もうとにかくなんでもありそうな感じだね」
シルヴィ: 「ぼっちゃんの普段の生活具合からの検討?」
サスツルギ: 「確かに著名な芸術家の作品もなくはありませんが。後程見ていかれますか?」
ゲイラヴォル: 「また機会があればね」芸術品にケチをつけるでもなく、誉めそやすでもなく、ただ歩いてゆく。彼女の人生において、芸術品に関わる機会はついぞない。
ランドレアム: 「……そうッスね。きょーよーは身に着けた方が良いってNSPDの先輩にも言われたッスし……」
サスツルギ: 「良いセンパイです。教養は己を豊かにしますからね。」
シルヴィ: シルヴァリィタクトはひょいひょいと芸術品等を見て回るようで…セキュリティの構造をチェックしている
シルヴィ: チェックしておいていいでしょうか
NM: 芸術品をオリガミの題材にしたがるヤモトの図
NM: では【ハッキング】U-Hをどうぞ
サスツルギ: ヤモヤモ!?ヒマワリのオリガミを…?
ゲイラヴォル: 末は一流オリガミ・アーティストか…

シルヴィ:29d6=6 = (4,6,1,6,3,4,5,3,4,3,5,3,3,1,1,5,1,1,2,5,2,3,1,1,5,2,1,2,3 :成功数:2) = 2

シルヴィ: ほいっ
サスツルギ: さすシルヴィ!
ゲイラヴォル: 結構あぶねえな!
NM: どどん!
NM: シルヴァリィタクトによってタルヒ一族の情報はつつぬけだ。
ゲイラヴォル: しかし安心感が違うぜ…
ゲイラヴォル: 筒抜け!!
NM: もちろんサスツルギの部屋もな!
ゲイラヴォル: どんな部屋なのだ……!()
NM: おそらく悪魔だよ、彼女にとってサスツルギのプライバシーは……これ以上はよそう
サスツルギ: 69課オフィスの部屋に入らなかったあんな調度品(金)、こんな調度品(銀)……
シルヴィ: (まぁ悪用する気はないけどね)データの鍵を論理肉体でくるくると回す(身内の部屋を覗くのも気分がいいもんじゃない……ホントだよ?)
サスツルギ: ほんとかぁ?
NM: そんなこんなで目的地に到達した


◆◆◆


サスツルギ: コンコン、と控え目なノックの音。「兄上、リヨトです。」
シユ・タルヒ: 「やぁ、リヨト。それにお友達も……よく来たね、歓迎させてもらうよ」 君たちに椅子にかけるよう促す。
サスツルギ: 「兄上、ご無事でよかったです。ミユキとムツデは?それに父上は……?」安心した様子で椅子に腰かけつつ家族の安否を問う。
ゲイラヴォル: 「ワオ」右瞼がピクリと動く!それこそカタナ社のロイヤルファミリーが用いていそうな豪華な部屋!「…ご丁寧にドーモ…」恐る恐るエントリー!
ランドレアム: 「……」丁寧に一礼し、椅子に座る
ヤモト: ヤモトも掛ける。
シユ: 「心配することはない。みんな無事だ」
シルヴィ: 「ドーモ」一礼し椅子に座る。「はじめまして」
シユ: 「父は仕事で不在だが、問題はないさ」
サスツルギ: 「あぁそれは何よりです。父上はお忙しい方ですからね。仕方ありません。」
シユ: 「ん、そうだな。……おっと済まない、お友達方にも飲み物をお出ししなければな」シユは手を掲げ、指を鳴らす。
ゲイラヴォル: 「………」丁寧な所作……に見えるように静かに座る。 金髪、碧眼。マスクこそつけていたものの、シユにとってはその姿はどこかで見覚えがあるだろう。
サスツルギ: 「今日はそこまで長居をする気はありませんが……そうですね、アリガトゴザイマス。」兄の好意だ。断るのは悪い。
ランドレアム: 「アリガトゴザイマス」 軽く一礼。
ゲイラヴォル: 「…アリガトゴザイマス」

周りから給仕が現れ、君たちにゴヨキキめいて傅く。
まるで飲み放題サービスである。

シルヴィ: 「アリガトゴザイマス」
サスツルギ: 「私はいつものマッチャを。」勝手知ったるものである。
ランドレアム: 「えっと……オレンジジュースで……オネガイシマス」
ゲイラヴォル: NM!念の為お兄さんの顔をもう一度見て、あの時セッタイ・アイズルで見た男と同一人物か確認しても?
NM: うむ、いいでしょう。
サスツルギ: これで別人!だったらそれはそれで……w
NM: ないわタイプのポケモンだ!
ゲイラヴォル: 笑うぞ違ったら!w

それは確かに同じ、同じ顔だ。かつてセッタイ・アイズルで見た……

シルヴィ: (……やっぱり、この人)
ゲイラヴォル: (…口ン中カラカラ)飲み物だのなんだの飲む気分である以前に、色々と状況が混戦しすぎてそれどころではない!!
NM: サスツルギの脇に抹茶、ランドレアムの脇にはオレンジ。
ゲイラヴォル: (…あの時の推定"リヨトの兄上"……)シユの顔を今一度確認。
ランドレアム: 「オレンジ……ん、なんか……違う……」いつも飲んでいるオレンジジュースとの違いに戸惑った。
シルヴィ: 「とりあえず水でお願いします」(流石にジャンクなやつはないだろうしね)
NM: シルヴァリィタクトのもとにミネラル・ウォーター、そしてゲイラヴォルの顔から察した給仕は酒を置く。
ランドレアム: 「……」ちょびちょび飲んでいる。豪快に飲みたいところだがそうはいかない。
ゲイラヴォル: 「あ、あッ!いや一応勤務中なので…ドーモ」慌てて笑顔で取り繕う!
サスツルギ: 「兄上、タルヒ社はどうですか?今の被害状況もではありますが、その……私は如何せん今は出向の身ですので。」マッチャに口をつけ、いつもの味に満足げに頷いてから徐に切り出す。タルヒの情報は日々追っているとはいえ、内部情報まではそこまで流れてこないものだ。
ランドレアム: 「(オーガニックってこんな味なのか……なんかフシギだ……うめえけど……)」
ランドレアム: 「……」サスツルギの満足げな顔を見て、少々複雑な顔に浮かべた。だがそれも一瞬で掻き消された。
シユ: 「被害状況……そうだね、幸運にも、我が社にはあまり被害は出ていないさ」 「いよいよ事業拡大に向けて……といったところだったけど、このクライシスではそれどころではないしね」
サスツルギ: 事業拡大について何か公のニュースにはなってますか?
NM: いいえ、まだ公表はされてないです。 オムラとの提携に関するものでしょう
サスツルギ: 「事業拡大……?」首を傾げる。「そのようなニュースは特になかったようですが……」
ゲイラヴォル: 「事業拡大」小さくつぶやく…
シユ: 「ああ、まだ公の場に出すものではないが……とある提携をね」
サスツルギ: 「父上と兄上のご判断であれば問題はないかとは思いますが……」
シルヴィ: (例のか…長いモノに巻かれるだけじゃまあ済まさないからメガコーポやってられるんだろうけど)
シユ: 「リヨト、外のアレはもう見たかい?」
サスツルギ: 「外の……?」そういえば庭に何かがあったような気はする。「申し訳ありません、あまりはっきりとは……」それどころではなかったことを恥じたように目を伏せる。
シユ: 彼は他のメンバーの目を見た。
ゲイラヴォル: 「………」
ゲイラヴォル: 言ってよかでしょか、その正体を
ランドレアム: 「……?」
シルヴィ: 「…?」シルヴァリィタクトは表情を変えずニコニコしている。
ランドレアム: ちょびちょびとオレンジジュースを飲むのをやめ、姿勢を正す。
シルヴィ: (探りのつもりかしら)
シユ: (誰も気付かないことはないだろう、と踏んだが……見込み違いだったか?
サスツルギ: 兄上困惑で草
サスツルギ: 「???」兄と皆の顔を見比べている

NM: シルヴァリィタクトとゲイラヴォルのほうを見て、一瞬だけ注目した。
ランドレアム: 「……」
シユ: 「……あれだけ大きく置いてあるんだからまさか……悩み事でも?リヨトらしくない」
シルヴィ: 「……」銀色の瞳が彼の瞳を見返す。「外のモーター兵器の事でしょうか?」
サスツルギ: 「私は……」兄の言葉に口を開きかけ、シルヴァリィタクトの言葉に口を閉ざす。悩みはある。否、"あった"と言うべきか。
ゲイラヴォル: 「…いつもテッコの事でオセワニナッテオリマス」今一度頭を下げる。
ゲイラヴォル: 「ですが、あの製品はどうも…タルヒ社にしては意外な方向性でした」
シユ: 「ああ。そうそう……誰も気付かないわけがなかった。あれこそが提携の結晶といえるものだ」
ランドレアム: 「提携の結晶……」
サスツルギ: 「モーター兵器?つまり、これからタルヒ社は兵器部門へ力を入れるということでしょうか?」戸惑いがちに問う
シルヴィ: 「重厚主義のオムラ製品に精密なテックが売りのタルヒの技を加えることでああも精巧にできるものですね」ニコニコ。
シユ: 「君、よく分かってるじゃないか。さすがリヨトのご友人だ」
サスツルギ: 「オムラ!?」今度こそ素っ頓狂な声をあげた。「兄上たちは"あの"オムラと提携をされるおつもりで?」
シユ: 「これからは手広くやっていかねば生き残れない。あのようなモノも利用しなければな」
ゲイラヴォル: 「…………」サスツルギに、視線をやる。さっき言ったこと覚えてるでしょ?
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 「しかしオムラは……。兄上もオムラの悪……評判をご存知のはずです。」仮にも提携するかもしれない相手への罵倒は奥ゆかしく控えるものの疑念と避難の声音は隠しきれない。
ランドレアム: ランドレアムはオレンジジュースを一口飲んだ。
シルヴィ: 「情報戦担当として多少テックには詳しいもので」ニコニコ
ゲイラヴォル: 「例の業務提携のことについても、"多少は"、耳に入っておりますんでね」視線をシユに戻し、努めて冷静に…冷静に…発す。
シユ: 「……悪評判ならば、いずれは薄めてしまうのだ。分かるだろうリヨト」

ランドレアムのオレンジ・ジュースが氷で薄まっていた。

サスツルギ: 「……それは。」眉間を抑え、だが首を振る。「……差し出がましい意見ではありますが、どう考えてもタルヒのためになるとは思えません。父上も納得されているということでしょうか?」
ランドレアム: 「……」 薄味。
シユ: 「それはそう、だが……お前もいつまでも父の背中を追うだけでいいのか、そう思うことはないか?」
サスツルギ: 「まさか兄上……」息を飲む
ランドレアム: 「……」薄味。先程感じていた旨味も、あまり良いものとは思えなくなってきた。
NM: オムラの重金属が薄まり、タルヒの蒼き清浄な氷となっていく
サスツルギ: ふと、ニューロンにある名前が過る。「……兄上、ダイセツ=サンのことは覚えていらっしゃいますか?」
シユ: 「ダイセツか……いやぁ、彼のことは残念だったね。悪道に堕ち、NSPDに逮捕されたそうじゃないか」
ランドレアム: 「……」
NM: シユはチャを飲む。
サスツルギ: 「彼は元々兄上の派閥の人間でしたね?」直接的な表現は避ける。だがその瞳は雄弁に語る。兄上も何か知っているのではないか?と。
ランドレアム: ランドレアムはそれを見つめる。彼の手の熱と氷が滲み、グラスが汗をかいた。
ゲイラヴォル: 「……」シユを見る。無造作にポケットの中に突っ込まれた左手に、汗が。
シユ: 「……まさか。我が社と……暗黒組織には、”一切”つながりはない」
サスツルギ: 「兄上、私は貴方を信じたいのです。その言葉に嘘偽りがないと、誓ってくださいますか?」ヤリめいて鋭く、そして切実さを孕んだ視線が真っ直ぐに兄に向けられる。
NM: 誓うべきかぁ?
サスツルギ: 誓え!

シユ: 「……ああ、タルヒ家の名誉に誓って」一瞬言い淀んだ……だが鋭く誓いの言葉をあげる。
ランドレアム: 「……」
サスツルギ: 「……わかりました。信じましょう。」言い淀んだことは今は考えないことにした。兄がタルヒの名誉に誓ったことだ、嘘はあるまい。
シルヴィ: 「……リヨト=サン、こちらもそろそろ任務に戻るべきじゃないでしょうか?」なんたる普段とは違う敬語発言か。
シルヴィ: 「無事は確認できたことですし」
シユ: 「そうだ……新型の実地試験がてら、戦力が必要になればあれを試してくれないか」
シルヴィ: 「あら」
サスツルギ: 「アレ……とは、新型モーターのことでしょうか?」NSPDのサスツルギとしての問いだ。
ゲイラヴォル: 「…………え?」思わず声が出る。
ゲイラヴォル: あれと?共闘…?
シユ: 「ああ。なにぶん実戦データが不足していて……」 「ん?君、なにか不都合でも?」
ゲイラヴォル: 「あ、いや…」 「……戦力として活用できるならありがたい限りです」
シルヴィ: 「NSPDへの協力感謝します」ニコニコ。
ランドレアム: 「アリガトゴザイマス」 軽く一礼。
サスツルギ: 「わかりました。何か問題があればフィードバックいたします。」願わくば大きな問題があり提携がそのまま解消してしまえば良い、という考えが浮かんだことを恥じ、渋い表情でオジギする。「ご協力に感謝いたします。」
シユ: 「構わないさ。我が社としてもマッポとの装備面での連携もあるしね」

新たな支援を入手しました

【援護攻撃(OEMモータートリ)】 
  突撃し、プラズマセイバーで敵を袈裟斬りにする。
  近接攻撃、連続攻撃2、電磁ショック2。

サスツルギ: 「えぇ、そうですね。」ふと、その表情が69課のサスツルギのものから弟のリヨトのものに戻り、そして目を伏せて小さく微笑んだ。「兄上とこうしてゆっくりとお話する機会ができてよかったです。家族の皆のこと、ヨロシクオネガイシマス。」
シユ: 「弟妹は護る。必ず、な」
シユ: 「この異変の解決は……君たちにお任せしよう」
シルヴィ: (なぜかこいつの性能は手に取るように知ってるのよね…)
サスツルギ: 「……お任せください。ネオサイタマの平和は私たちが守ります。」再びコリのような無表情に戻って頷き立ち上がる。
ランドレアム: 「ええ、NSPDが必ず解決してみせます」
ゲイラヴォル: 「…」頷き、給仕に向けて手をあげ…「スミマセン、水をお願いできます…?」
NM: 水が差し出された。
ゲイラヴォル: それを半分飲み干し、静かにテーブルに置く…
サスツルギ: 「そろそろ私たちは任務に戻りましょう。先に行ってますよ、モリモト=サン。」答えも聞かず、使用人へ目配せで合図すると出口へと向かう。
ランドレアム: 「シツレイします」 ランドレアムもそれに続いて出口へ向かう。
シルヴィ: 「お時間を割いていただきアリガトゴザイマシタ」一礼する。「NSPD69課はしっかりとネオサイタマに潜む陰謀を暴き市民の平和を守っていく所存です。タルヒ社がそこに大きな役割を持っていることを頼もしく思います」ニコニコ。「では」
ゲイラヴォル: 「……ちょっとだけ。砕けた物言いで失敬」モリモト、と呼ばれた女が立ち上がる。右腕のテッコと、左腕の根元のトライバルタトゥーが顕になる。
ゲイラヴォル: 「まず、いつもリヨト=サンには大変オセワニナッテオリマス。その上で…彼は幸せ者です。ネオサイタマにおいて他に類を見ないくらいに」
シユ: 「それは何より」
ゲイラヴォル: 「父、兄、妹とこれだけ家族が揃っているのは、多分私が今まで見てきた中でも相当稀な類です」
ゲイラヴォル: 「だからこそ……だからこそ、今一度腹を割って、兄弟で話し合ってください」
ゲイラヴォル: 碧眼。さりげなくのぞいた腹の傷。
シユ: (何を話し合うと……?)少し困惑顔だ。兄弟の間にわだかまりなどあろうはずもなかろうに。
ゲイラヴォル: 「…ずっとあんたのこと心配している。今この瞬間も」小さく吐く。「まあ…このゴタゴタが終わったらサケでも飲んで、色々話し合ってやって。今後のカイシャの方針についてでも何でも」
ゲイラヴォル: 「すれ違ったまま死に別れるほどの悲劇ってないからさ」残った水を飲み干すと、背を向け、出口へ。「あと、先のサシキ=サン(シルヴィ)の言ったことはどうぞお忘れなく。シツレイシマシタ」
シユ: 「……考えておこう。モータートリを有効に活用してくれたまえ、いいね?」
ゲイラヴォル: 「当然。"仕事ですから"」英国人らしい皮肉と共に扉を閉める。
シユ: (……彼らにはまだ生き残って、リヨトの盾となってもらわなければな……) 閉じられた扉の裏で、ニューロンにそう走った。


◆◆◆


タルヒ社を後にした一行。
徐々に黄金立方体は大きさを増し、すでに半分は……
まるでアリアケ半立方体のごとし。

ゴウン、ゴウンと除夜の鐘が鳴り響き、その度に立方体が大きくなる。

ランドレアム: アリアケ半立方体……!
サスツルギ: 「あまり時間はなさそうですね。」顔を顰め、だがどこかすっきりとした表情で上空を見上げる。
シルヴィ: 「……」モータートリを見上げる。起動スイッチ的なのを渡されたのかな?
ゲイラヴォル: 「…ッたく!何であんなところで悠長に時間を!」半分自分への愚痴だ!コップは…まだ握り締められたまま!
ランドレアム: 「そうみてえッスね。でかくなってってるッスよ……」
シルヴィ: 「…ゲイラヴォル=サン、コップは返して来なって。色々むしゃくしゃするのはわかるけど」
NM: モータートリは遠隔で待機し、呼び出すと支援攻撃を行って戻ります
ゲイラヴォル: 「…あ〜あ、あのファッキンバードともこれでオトモダチか、笑えないったらありゃしないよ」
ランドレアム: 「流石に持ち出すのはマズいッスよ!」
ゲイラヴォル: 「あ、え?あ、マジ?」ようやく気づく!
サスツルギ: 「……。」ゲイラヴォルをジト目で見ている。
サスツルギ: 「そのような泥棒紛いのことをせずとも、欲しいのであれば言っていただければ差し上げたものを……」
ヤモト: 「なにやってんの……」ヤモトもじとりと見つめる
ゲイラヴォル: 「違うから。あの、誰か!?」邸の中にかけ戻る!
サスツルギ: 「ゲイラヴォル=サン、渡してください。私から返しておきますので。」テッコを差し出す。もう片方の手はIRCを持っており、既に使用人に連絡済だ。
ゲイラヴォル: 「ドーモね」こちらもテッコでコップを渡す。双方の拳のタルヒ社紋が近づく。
ゲイラヴォル: 「…あんたもあんたで他人行儀にお兄さんに……これ終わったらエール奢るから二人で話してきなよ。腹割ってさ!」
サスツルギ: (何を話し合うと……?)少し困惑顔だ 兄弟の間にわだかまりなどあろうはずもなかろうに。
ランドレアム:
NM: 同じ顔をしている。
シルヴィ: うーんこの
サスツルギ: 兄弟だもの

まるでユカノとティアマトだ。

サスツルギ: ユカノとティアマト……ということは兄上誘拐しなきゃ!
ゲイラヴォル: 「またその顔…」顔をあからさまに嫌そうに顰める!「面倒臭いところだけ似てるねあんたら」
サスツルギ: 「???」さらに困惑の表情が深まる。
シルヴィ: 「ま、行きましょ行きましょ」
ゲイラヴォル: 「ッたく!あと死なないでよ?」
サスツルギ: 「ほう、誰に言っているのですか?その言葉、そっくりそのままゲイラヴォル=サンにお返しいたしますよ。」鼻を鳴らして歩き始める
ヤモト: 「らしくなってきたね」ヤモトがにっこりと笑った。
シルヴィ: 「そうねー」呆れ顔でシルヴァリィタクトは屋敷の外へと歩を進める。

◆◆◆


一行はメイジ・シュラインへの道中、スゴカ社の前を通りかかる。
社屋の入口前では黒服が応戦しているが、多勢に無勢だ。

ゲイラヴォル: 「あのロゴ、見覚えあるんじゃない?」半笑いでランドレアムをこづく。
サスツルギ: 「笑っていられる状況ではなさそうです。」武器を構え、すぐにでも車内から出ていけるように準備する。
ランドレアム: 「アッ……」
ゲイラヴォル: 「あの社長も無事だと良いけどね」
ランドレアム: 「って、ホントッス!!」 デッカーガン”イヌイMk-I”を抜く!
スゴカ社の黒服: 「数が多すぎる!」「グワーッ!」「早く後ろに回れ!」
シルヴィ: 「スゴカ社・・・!」
ゲイラヴォル: 「…ちょっと待って…ウソ、ここにもか!」ドアを開けてテッコを構える!
ランドレアム: 「カバーするッスよ!」
シルヴィ: ワイヤーを抜く。「ここが無くなったら通信機器の更新に困る!」
ゲイラヴォル: 「Copy!イヤーッ!」

このままではSUGOCAにたまったポイントは紙屑!応戦せよ!

サスツルギ: SUGOKAポイントがーッ!
ランドレアム: SUGOKAポイントーっ!
ゲイラヴォル:
あんまし使った覚えがない SUGOKAポイントーッッ!!
サスツルギ: 「参ります。イヤーッ!」サスツルギは扉を壊さない程度に丁寧に開けてから跳躍するように飛び出し、影の頭部をヤリで突き刺していく。
ランドレアム: 「イヤーッ!」BLAMN!BLAMN!BLAMN! 影の頭部を正確に狙い撃ちしていく!

ゲイラヴォル: 「イヤーッ!」テッコ白熱!球状の爆風が広がり、器用にフェイスレスのみを爆風に巻き込んでゆく!
NM: 「…………!!!」消えていくフェイスレス!
シルヴィ: 「ざっとこんなもんかな?」ワイヤーで絡めとったフェイスレスを振り回して他にぶつけて吹き飛ばす。
黒服: 「ハァーッ、ハァーッ、助かりました、アリガトウゴザイマス!」黒服たちは一列になり、一斉に礼。
シルヴィ: 「ドーモ。これぐらいは軽い軽い」
ゲイラヴォル: 「いや、こりゃご丁寧に(クローンヤクザみたいに)ドーモ」
サスツルギ: 「間に合ったようで何よりです。」周囲に討ち漏らしがないか念入りに確認する。
NM: 一安心のようだ。
ランドレアム: 「良かったッスよ……」
サスツルギ: 「スゴカ社といえば……キヤマ社長はお元気ですか?」ランドレアムの様子も伺いつつ
ランドレアム: 「……ッ!」
ランドレアム: 「お元気ッスか!?」


◆◆◆


上階に招かれた一行。そこは別の意味で戦場と化していた。
せわしなく動き回り、通信をとるサラリマンたち。
その上から社長は指示を飛ばす。

ランドレアム: 「大変そうッスね……」
ゲイラヴォル: 「…ワーオ、日本のサラリマンって凄いね」
ゲイラヴォル: 「こりゃあの変な栄養ドリンクでもキめなきゃやってらんないわ」
サスツルギ: 「ドーモ、お久しぶりです、キヤマ=サン、リヨト・タルヒです。お忙しいところシツレイシマス。何かこちらでお手伝いできることがあれば伺いますよ。NSPDとしても、タルヒ社としても。」先ほど兄とも話したばかりだ。恐らく多少は融通も効くだろう。
ゲイラヴォル: 脳裏に浮かぶは例の自販機のツヨイタフマンである。(7話参照)
キヤマ社長: 社長は君たちに礼。「先程はありがとうございました。……ですが、こちらはお気持ちだけでも」
キヤマ社長: 「こちらは私達のイクサ場です。ランドレアム=サン、あなたがたにも成すべきことがあるはずです
ランドレアム: 「ッ」
ランドレアム: 「……そうッスね。オレには、オレのなすべきことが
NM: この黄金立方体が顕わるネオサイタマ、彼女も自分のすべきことをしているのだ。
サスツルギ: 強い人やで
ランドレアム: 「……キヤマ=サン。頑張ってください。オレも、頑張ってきます」
ランドレアム: 黒く染まる目の中に灯る紅の瞳で、キヤマをしっかりと見て、言った。
シルヴィ: 「物理的な脅威さえなければこっちはどうにでもなりそうね」先ほどとは違い心からニコリと微笑む。
ゲイラヴォル: 「…ハハ」シルヴィの表情を見やり、笑みが込み上げる。
キヤマ社長: 「ええ、物理面でもまだまだ弊社は不足です。……事が成りましたら、紅茶でも飲み交わしましょうね」
サスツルギ: 「……決して無理はなさらないようにしてください。何かあればNSPDへ連絡を。私たちでなくとも多少はお役に立てるかもしれませんので。」
ゲイラヴォル: 「あんたもタフだね…もちろん。体壊さないでよ?」
キヤマ社長: 「……もちろん、皆様でですよ?」
キヤマ社長: 「いずれまた、みなさま無事でお会いしたく存じます」
シルヴィ: 「勿論」
サスツルギ: 「勿論です。そのご提案、お受けいたしましょう。」サラリと嫌味なくオジギを一つ。
ランドレアム: 「ハイッス!」
シルヴィ: 「この事態の収拾はばっちり私達がつけてくるからね」
ゲイラヴォル: 「お互い、やるべきことに集中するっきゃないやね」
ゲイラヴォル: 「頑張って!」

◆◆◆

新たな支援を入手しました

【祈り】 
  ヤヨイとの交流によって得られた魂の絆。 爆発四散が発生した瞬間に自動的に発動。
 【体力】1の状態でもちこたえる。 (シナリオ中1回限り)

ゲイラヴォル: 祈り…!!
ゲイラヴォル: ランドくん!
サスツルギ: マジでスパ〇ボなんだよなぁ
ランドレアム: ランドくんがもっと無理できるぜ!
ゲイラヴォル: ランドくんがこれを使うとなると激アツだな…使わないが一番だけど!
NM: 祈り届いてないじゃーん!!
サスツルギ:
NM: トランザムは使うなよ!→了解、トランザム!!
NM: みたいなかんじ
ランドレアム:
NM: じゃあボス戦いくかぁ
ゲイラヴォル: BOSS STAGE!!
サスツルギ: イクゾー! デッデッデデデデッ


◆◆◆


メイジ・シュラインの奥殿。
人払いがされており、玉石の近傍には二つの黒い影。
ゴウン、ゴウン。除夜の鐘が鳴り響き、黄金立方体はますます勢いづく。

シルヴィ: 「居るわね…!」
サスツルギ: 「集中していきましょう。」呼吸を整え、真っ直ぐに前を見つめる。
ゲイラヴォル: 「やってるじゃないの……」ニイと口に笑みを浮かべ、両拳を握りしめる。

あの姿、タダオ大僧正。そして、宿命のライバル。

ランドレアム: 「……!」ランドレアムは目を見開く。その姿は……!
サスツルギ: ダークニンジャ=サン!?!?(ちがいます)
ランドレアム:
ゲイラヴォル: おのれダニン…
サスツルギ: じゃあヤクザ天狗=サン!?!?(ちがいます)
シルヴィ: 遂に決着か・・?
サスツルギ: どうだろうな……

ブラックマンバ: 「大僧正、彼らが来たぞ」黒装束のニンジャが、そう告げた。
タダオ:大ブッダ計画も大詰めです。彼らに防がれる訳にはいきません。私自らが出なければならないとは心苦しい」 大僧正は立ち上がり、君たちのアトモスフィアを感じる方向を向く。森の中に目が通っているのか?彼はブッダなのか?
サスツルギ: 「ドーモ、NSPD69課です。お二方の悪行もここまでです。御用ですよ。」木々の間から姿を現し、静かにカラテを構える。
ランドレアム: 「御用だ、我々は……何をするか、わからないぞ!!」ランドレアムはイヌイMk-1を構える……!
ゲイラヴォル: 「ドーモ。証拠はバッチリ押さえてある。大人しくお縄につきな」同じく姿を表し、赤熱テッコを大僧正に向ける。
タダオ:ドーモ、タダオ……あらため、ブラックロータスです」タダオ大僧正はニンジャネームを告げ、一礼した。
サスツルギ: ああそうだ、こいつも名前が"黒"だった
シルヴィ: 「年貢の納め時よ、タダオ大僧正……って、あら」
シルヴィ: 「ニンジャだったの」
ゲイラヴォル: そうであった…装束の色は本編から紫か黄金かと思ってたが
NM: 黒装束のニンジャはマンバだぞ!
ランドレアム: 「ドーモ……ランドレアムです!」
サスツルギ: 「ナルホド。では改めてアイサツいたしましょう。ドーモ、ブラックロータス=サン、そしてブラックマンバ=サン、サスツルギです。」
ブラックマンバ: 「私も忘れないでくれたまえ。ドーモ、ブラックマンバです。君たちの妨害もしつこいものだ。よく諦めないな」呆れ顔でアイサツする。
シルヴィ: 白銀の髪を靡かせ、シルヴァリィタクトはワイヤーを構える。「ドーモ、シルヴァリィタクトです」
ゲイラヴォル: 「ドーモ、ブラックロータス=サン。どっちのセリフだと思ってんだ、ブラックマンバ=サン。ゲイラヴォルです」

タダオ大僧正の背中のLAN端子の一つには、
黒い龍のチップが挿入されていた。

シルヴィ: 「呆れてるのはこっちよブラックマンバ=サン。いい加減足を洗ったら?」
サスツルギ: 「それはこちらの台詞で……」ブラックマンバへ向いていた意識がブラックロータスへと向かう。「あのチップは……!」
ゲイラヴォル: 「…当然のように、かくの如し…か」
シルヴィ: 「…ニンジャだったのか、それともニンジャになったのか…」
ブラックマンバ: 「さて、大僧正はいかにしてニンジャに……もちろんお分かりだろうね?
サスツルギ: 「ダークチップ……。」忌々し気に呟く
ゲイラヴォル: 「モータルにも効くとは分かっちゃいたけど、まさかこうまで正気を保ててるとはね」
ブラックマンバ: 「自慢じゃないが、私も諦めが悪いものでね。君たちの同類と言ってもいいのではないか、という訳だ」
ゲイラヴォル: 「…いや……正気とは思えないんだけどさ、あんたの計画やら何やら。ダイブッダ?何?」肩をすくめる。
サスツルギ: 「同類?ありえませんね。」
ランドレアム: 「テメェと同類にはされたくねえッスよ」
ブラックマンバ: 「ふふ、私も69課に入れてもらえるよう交渉したいものだな」冗談めいて言うブラックマンバ
ゲイラヴォル: 「…ヘッ、同類ね」鼻で笑う。「まああんたにだけは言われたくなかったね」
ゲイラヴォル: 「じゃあ裏社会のアレやコレを全部ゲロして身も心もマッポになる?
ゲイラヴォル:"できないハズ"だよ。傭兵は重宝もされれば恨みも買う…」
サスツルギ: 「或いは、69課ではなく牢屋に入るのであれば喜んで考えましょう。」その声はどこまでも冷たい。
ブラックマンバ: 「いや、正体を隠した黒いヒーローが居るのも悪くないだろ?」
シルヴィ: 「いつも通りの面の皮の厚さね…いや、最初はこんなんじゃなかった気がするけど」
ランドレアム: 「マッポは顔晒してやるもんスよ」
サスツルギ: 「貴方のようにヒーローがどこにいるのでしょうか。私たちの目の前にいるのはただ害を撒き散らす姑息な悪党です。」
ゲイラヴォル: 「そのスーパーヒーローの真似事やってどれだけ身を持ち崩さず死なずにいられるかかはちょっと見てみたい気もする」 「二ヶ月に2000ポンドかけてやる」
シルヴィ: 「じゃあ私は一週間に5万・・・御託に付き合う気もないけど」
サスツルギ: 「二か月?一週間?冗談も甚だしい。そのような妄言は今日この場でオシマイです。」スラリとヤリを構える
ゲイラヴォル: 「ゴメンって」サスツルギに声をかけ、テッコを構える。「いずれにせよそういうことでヨロシク」
シルヴィ: 深紅の瞳が銀色の煌めきだす。「二人とも纏めて騒乱罪でお縄よお縄!」
タダオ: 「分かりあえませんか、本当に残念です」タダオ大僧正が横から口を挟む。「大ブッダ計画が成就の暁には、こんな悲しいことはなくなるというのに」
ランドレアム: 「悲しいことがなくなるんじゃなくて、悲しいなんて思えなくなるだけなんじゃねえッスか」「とりあえず、テメェらは全員逮捕ッスよ」
サスツルギ: 「えぇ、何を目指そうとも、既に市民に被害が出ているこの状況を看過する69課だと思わないことです。」
ゲイラヴォル: 「ニルヴァーナだと思い込んでるのは、残念ながらあんただけなんだよね」
ゲイラヴォル: 「そのおめでたい精神性はうらやましいもんだ」 「ただ、正直いらない。変態ボンズの分身になぞ誰がなるか」
シルヴィ: 「アンタの決めた救いとか神とかが誰もに受け入れられると思わないことね」
タダオ: 「フォフォフォ、ならば悪童には私からお仕置きをして差し上げねば。あなたがたも仏門に入り、大ブッダ計画の礎となるのです!」 タダオ大僧正はカラテを構えた。彼の身体から光が発せられてゆく……!
ゲイラヴォル: 「ふざけんな、こちとら先祖代々ストレート・カトリックじゃい!


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#3へつづく


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