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ルヴァンカップ GS 第1節 大分トリニータ vsC大阪 (3/7)

6年ぶりにJ1へ復帰した大分トリニータ、今季は多くの選手を補強し選手を入れ替えた。 明治安田J1リーグ戦との連戦になるタイトなスケジュールの中、ルヴァンカップは若手選手などが出場機会を得て存在感をアピールする大会になってきている。


・スタメン

大分のスタメンは4人がリーグ戦に途中出場しているのみで、(丸谷・高畑・馬場・オナイウ) 7人は今季初出場となった。大卒ルーキーのMF長谷川 雄志と  GK小島 亨介はプロデビュー戦となった。

この試合でオナイウ阿道がSTに入ったが、この采配には驚いた。(練習試合ではCFでしか起用されていないはず… もしかして未公開練習で試していたのかもしれない?)

C大阪も先発メンバーをリーグ戦からターンオーバー。リーグ戦で先発していたのは木本のみで、 デサバトとメンデスは公式戦初先発。システムは両チームとも[3-4-2-1]。

・試合内容

立ち上がりは[5-4-1]でブロックを構えるC大阪に対して、大分がボールを握る展開。大分はボールを動かし、サイドから攻撃して行くが最後の部分で制度を欠く場面が見られた…前半10分辺りから、セレッソもボールを持つ時間が増えていきその後両チーム共にボールを保持しながら試合が進んだ。

前半23分に試合が動く。C大阪はデサバト、藤田とつないで逆サイドの松田にボールを展開。大分の右WBの小林と距離が空いていたので松田は中央へ持ち出して高木とワンツー。高木の対応をした丸谷の背後のスペースに飛び出したブルーノ・メンデスへ松田がスルーパスを送ると、ブルーノ・メンデスは上半身の強さを使い岡野を押さえ込み、そのまま抜け出し左足でゴールに流し込んだ。

右WB小林成豪の対応は、左利きの選手であれば縦を切ることが大事なのでポジションニングは正解。しかしこの場面で対応した選手は右利きの松田選手。セレッソ側の「逆足WBの狙い」を活かされたシーンとなった。

先制点を奪われた大分は、その後ボールを保持するが中を締めてブロックを作ったセレッソを崩せずそのまま前半終了。


0-1で折り返した後半、両チーム共に選手交代なし。大分はオナイウと馬場のポジションを入れ替えたまま継続。

大分は後半から守備のスタート位置を高い位置に設定して、リスクを負う形をとった。この事により大分は攻守にアグレッシブさを増す。両チームが動いたのは60分過ぎ、過密日程も考えた中で交代カードを切っていく。

大分も66分に小林成豪に代えて岩田を投入。
岩田は普段3バックの右に入るが、この試合では丸谷が3バックの右に入ってボール保持の基点となっており岩田はそのままWBのポジションに入った。69分、大分はこの試合でプロデビューを飾った、長谷川のFKに途中出場の岩田が合わせるが枠は捉え切れず… (長谷川のキック制度の高さを感じた場面となった。)

70分、C大阪は疲労が見えた高木を下げ福満を投入。大分も同時に馬場を後藤にスイッチする。さらに75分に大分はルーキーの長谷川に代えて前田を投入。攻勢を強める大分に対して、木本を中心に守るC大阪は要所を押さえるが、このあたりの時間帯から少しバタつき始める。

89分に大分が意地を見せる。C大阪の舩木から福満への縦パスを丸谷がインターセプトし、伊佐とのワンツーからシュートを放つと、そのままネットを揺らし大分が終盤に追いつく!

このまま試合が終わると思われたが…

アディショナルタイムの90+2分!!

GK小島からのゴールキック、伊佐が落としたボールに対し、星が抜け出し最後は後藤が流し込み大分が土壇場で逆転に成功!!


星はこの試合で、ほとんど目立ったプレーができていなかったが、最後の最後に素晴らしいタイミングで抜け出してチームの勝利に貢献した。

試合はそのまま2-1で終了、YBCルヴァンカップのグループステージ第1節は見事な逆転勝利を飾り、昭和電工ドームでの初勝利となった。

J1でのホーム勝利は、2009年11月22日 J1 第32節 川崎戦(1-0) で勝利した以来だったそうです。そして片野坂体制になって苦手としていたロティーナ監督からも初勝利を挙げました!!

・プロデビューを飾った 大卒ルーキー

  GK小島 MF長谷川はデビュー戦とは思えない堂々としたプレーを見せ監督にアピールした。小島はこの試合失点した場面以外は、完璧でこれからも正守護神を目指す。高木の壁をいつ超えるのか?2人の争いが本当に楽しみである。

(ムン・ポープも負けるな!!)

ボランチの位置でスタメンを飾った長谷川、彼はセルヒオ・ブスケツのプレーをお手本にしてると言ってましたが、昨日の試合を観ると元イタリア代表のピルロを思い出しました。左右どちらの足でも高精度のボールが蹴れるというのは素晴らしい武器となるでしょう。リーグ戦でも出場機会を上げて欲しい選手だ、彼は数年後日本代表の選手として・欧州のチームでプレーをしてる姿が想像出来てしまう…笑( 他のサポーターにも見て欲しい選手の1人なりました。)

ルヴァンカップ初戦、これまで出場機会が無かった選手がアピールし結果を残しました。今後の日程は過密で選手全員で戦い乗り越えなければなりません。リーグ戦・松本戦を落としたからには必ず(A)磐田戦では勝ち点を積み上げないといけません。

敵地で厳しい試合が予想されますが、絶対勝ち点3ゲットして大分に戻って来てください!






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