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第2節 VS甲府戦メモ。

・試合の入り


大分の立ち上がりは試合勘や強風の影響で、守備のラインの位置が低くなってしまった。
前半4分20秒から始まる大分のビルドアップの場面はまさしく下平監督が目指している崩しの形が見えた。CB→GK→CBとGKを経由しながら崩していく、今季はこういう場面が多くなるであろう。


・左サイドの攻守


下平監督も試合後の会見で語っていた左サイドの崩し。この試合通して、三竿雄斗の賢さが分かったと思う。坂圭祐・渡邉新太・小林成豪を含めた左サイドの攻撃はお見事だった。しかし守備時でのレーンの立ち位置には前半課題が見えた。立ち位置ついて下平監督はハーフタイムに選手に伝えて修正をした。中々すぐに修正出来るものでは無いと思うが、すぐに課題を修正出来る選手達の賢さも感じた。


開幕戦の右ウィングは井上健太

今季システムが4-3-3となる中で増山・松本と実績のある選手を押さえて見事にスタメンを勝ち取った。井上健太の特徴と言えば、スピードだ。あのスピードは下平監督が柏時代に指揮をしていた伊東純也の姿をふと思い出させる。下平監督のサッカーではWBの選手が一つ鍵になる。井上健太には今後にも注目したいが一つ気になる事は、ドリブル時の姿勢と走り方。去年の試合でも観られた場面だがドリブルで加速してクロス・走り込んだ所をシュートを打つ場面で井上はよくバランスを崩す。彼が一つ更に上へ目指すにはこういう所も修正が必要なのかもしれない。

・失点場面(4-3-3の難しい所)

前半30分に大分は右サイドから攻め込むもボールを失い甲府がカウンター攻撃。甲府はこの形を試合通して狙っていただろう。大分はそのまま左サイドを侵入され飯島→長谷川のホットラインで先制点。この場面、大分は守備時の選手個々の立ち位置がバラバラで誰がどこまで戻り、対応するのかハッキリ出来ていなかった。
この試合通して甲府の両シャード飯島・長谷川は攻守の切り替えが早く、素晴らしい活躍を見せていたのは間違いない。

・大分の交代枠

72分 井上→増山 小林成豪→藤本
81分 呉屋→長沢 渡邉→中川
86分 町田→小林裕紀

下平監督の交代カードの切り方は、とても明確で選手達にも伝わりやすかったと思う。増山と藤本は個でサイドから打開出来る選手。長沢はターゲット、中川は繋ぐ役割。小林投入も下田を一列上げてセカンドボールの回収率を高めて攻め込む狙いだったと思う。


・ラストプレーでペレイラ同点弾!

93分、大分の増山はロングスローをしようと長めの助走をとっていた。しかし、増山の近くに下田が寄りボールを受けて、そのまま下田から走り込んだ増山にパス。増山が上手く相手DFと入れ替わりFKを獲得。下田の描いたボールに相手が触れ、こぼれた所をペレイラが頭で押し込み同点弾。
このシーンで気になる所は、増山のロングスローの体制はわざと甲府守備の集中・緩みを切らせたかった?大分のGK吉田舜とベンチとのやりとり。

・試合の感想

大分にとって2022シーズンの初戦となった甲府戦。色々とあった中でこの勝ち点1獲得は充分に素晴らしいと思います。戦術に関しても初戦から、下平監督らしい物が見えたと思います。まだまだこれから、練習を重ねていき下平監督の目指すサッカーの完成形を早く完成させて必ずJ1の舞台へ戻りたいですね。サムエル・ネットも早く合流してチームに馴染んで活躍を期待したいです。

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