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2019年 J1リーグ 第3節 ジュビロ磐田 (H) vs 大分トリニータ(A)

・スタメンはこちら。

水曜日のJリーグYBCルヴァンカップでは、両チームはターンオーバーを採用。ベストメンバーを温存した中でどちらも勝利をつかんでおり、この勢いをさらにリーグ戦に加速させたい。

磐田は前節・広島戦から2選手を入れ替えた。左SBに小川、ボランチにムサエフがリーグ戦で今季初スタメンを飾った。[4-2-3-1]のシステムでスタート。

大分は、開幕から2試合連続でスタメン起用されていた伊藤に代えて、ルヴァンカップで決勝点を挙げた後藤を抜擢。システムは前節同様に[3-4-2-1]でスタートした。


・前半

立ち上がりは磐田ペースで試合が進む。何度か決定機を作る磐田だったが先制点をとれずにいると、前半13分に大分が一瞬のスキを突き先制点を奪う。WB松本怜が大外に展開しドリブルで素早く前に運ぶ、(4バックシステムの磐田は松本怜にプレッシングに誰もいけず。)シャドウの後藤がSB小川の背後へ飛び出し、CB新里がペナエリアの外側まで釣り出される。後藤が裏へ抜け出した時、FW藤本も磐田のCB大南の背後に消える動きを見せマークを完全に外す。

ここで注目してほしいのが、ファーサイドでSB松本昌也がシャドウの小塚に背後を取られている所。


もし後藤のクロスが流れていたとしても、小塚が関われるようにポジションニングをとっている。

この試合は徹底して磐田の背後を取るようなルート、パスのルートが決められていたのである。

前半30分磐田は敵陣でボールを失うと、後藤から背後へ動き出した藤本へ1本のパスが通る。その藤本をCB大南が倒してしまい、ファウルが決定機阻止と判断され大南は一発退場。

磐田は1点のビハインドに加えて、10人で戦わなければならない数的不利な状況となってしまった。

それでも前半41分、大久保が中盤で溜めを作り、ムサエフ、山田、川又のトライアングルでボールをつなぐと、ムサエフのパスから川又がシュート。こぼれ球を見事なバイシクルで仕留めたアダイウトンの得点で同点。劣勢な状況ながらも試合を振り出しに戻す。(大分はリードして、相手も1人少ない中で油断をしてしまった。こういう所はしっかり修正していかないとJ1の舞台だと得点まで結びついてしまう… 今後の課題となった。)


・後半

数的優位の大分がポゼッションを高めて、空いたスペースへボールを展開して攻撃を組み立てる。サイドを軸に攻撃を組み立て、そのサイドから決勝点が生まれる。後半55分、左サイドでフリーとなった福森のクロスに合わせたのは、今季リーグ戦で初出場となった後藤。ファーに流れるボールに上手く合わせて、勝ち越し弾を奪った。

福森のクロスに対してゴール前にいたのはCB新里とSB小川、FW藤本とST後藤の2対2で数的同数のはずだったが、藤本・後藤が交差して入れ替わったのがポイント。藤本・後藤の2人を磐田はこの試合止める事が出来なかった。

再び1点のリードを許した磐田は中野や荒木らを投入し反撃を試みるが、数的不利な状況が最後まで響き後半はシュート0本に抑え込んだ大分が勝利した。 

この日先発に抜擢された後藤優介は1ゴール、1アシストの活躍! 「調子が良さそうだった。カップ戦の勢いも生きると思った」と起用を決めた片野坂監督の采配も見事に的中。

スタメンじゃないメンバーをルヴァンカップで出場させ、モチベーションアップ→競争激化。それを生かしてリーグ戦に繋げる。

片野坂監督は改めて、マネジメントが上手い監督だと思いました。

今日は(A)でルヴァンカップ・名古屋戦。どの選手がスタメンを飾るのか分かりませんので、本当に今日の試合も楽しみです。みんなアピールして監督を今後悩ます試合になる事を期待してます。




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