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3月の蕾が咲く頃に

TRISTEZA
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4.3月の蕾が咲く頃に
music&words : TRISTEZA
handwriting : 晳

3月の蕾が咲く頃にふたりは出逢った
愛してるだとかそんなクサイ言葉を
信じてくれるまで言い続けた

まるでずっと昔のことみたいだね
だけど昨日のことみたいに覚えている
ねぇ 君はどうなんだい?
だらりと白い腕がベッドから落ちた

白い花びら 君を埋め尽くして
溺れないように引き上げたのに
すでに息はなく すでに声もない
降り積もる春の歌が聞こえる

いつもはこんな歌、作らないんだけど
こんな優しい歌、作らないんだけど
君のその声で歌って欲しくて
ああ、どうも悲しくていけないや

白い花びら 風が音符をさらう
零れた音はとても小さくて
遠すぎる場所に飛び立つ君へ
届きそうもないなんて嗤っていた

白い花びら 君を埋め尽くして
美しいなんて思いたくもないのに
どうかこれ以上
どうかこれ以上
僕らの歌を聴かないで
僕らの歌に触らないで

3月の蕾が散る頃に
僕らはふたりで溺れた

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