画像1

真冬の無人駅

TRISTEZA
00:00 | 00:00
9.真冬の無人駅
music&words:TRISTEZA
handwriting:am4

雪が降り積もった
朝の匂いを覚えてる
無人駅にただふたり
交わす言葉さえも白い息

貴方は白痴を読む
私はマクベスを読む
ふたりで燃やした本は
灰色の空に舞い上がる

やっとやっとやっと
ふたりになれた
世界はふたりのために黙った

列車の音が聞こえる
トンネルの向こう側で
その時初めて
こころが泣いているのを知った

すべてが終わった時は、
ふたりで海に行こう
夏の色、鮮やかな
いとおしい場所へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?