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生成AIに、発明描写させる限界(現時点でのMicrosoft Designer編)

AIによる創造性のサポートと描写について試してみた。
具体的には、ペットボトルの溝の観察を通じて、創造性を高めるためのイラストをAIに作成させるという試みについて述べます。その結果として、AIはデザインや芸術的なアートの創造は可能ですが、発明的な方向への創造力はまだまだ難しいという感じです。
今回はそんな生成AIの1つ”Microsoft Designer”編


背景として、[科学的] に創造性が向上できる”トリーズ”の教材づくりに色んな生成AIに助けられています。助かるし、発想が刺激されることもしばしば。
一方で、生成AIが得意な画像生成とそうでない画像生成が見えてきて、「学び直すに足る、人力に残された領域」も見えてくる。

Microsoft Designer 扉絵すごい

最近、この”Microsoft Designer”にお世話になっています。それを活用してコミュニティの扉絵も描いてもらいました。このツールは自分では難しい、またはデザイナーに頼むとコストがかかるような作品を簡単に作り出すことができるため、非常に便利です。

文章術について学ぶコミュニティ向け扉絵
発明的問題解決の理論 TRIZについて学ぶコミュニティ向け扉絵。Unleashは「放つ、繰り出す」



このMicrosoft Designerの力を借りれば、発明的な創造力に関する教材のイラストを作成できるかも? と期待しました。

発明品に関してのイラストも期待したい!


ペットボトル=リサイクル!? 



例えば、ペットボトルから発見をするという指示を入力したところ、AIはペットボトルのリサイクルについてのイラストを生成しました。


PETボトルと言えば・・・リサイクル、かぁ

とりあえずペットボトルと言えばリサイクル、とAI(ないし世の中)が考えて居ることは分かりました。でもこちらの意図は伝わっていない。


ここでありがたいのは、AIが英語でサジェストを提供する機能です。その機能を利用して、右下の文章をベースに、DEEP L翻訳を使って具体的に自分が欲しいイラストの内容を英文で伝えました。

英語力はDeepLでカバー


ペットボトル+サステナブル+デザイン!?


しかし、結果として生成されたイラストは、私が期待していたペットボトルのキャップの溝に着目したものではなく、サステナビリティのためのイノベーションを表すものでした。

君、先生の話、とぎれとぎれでしか聞いてなかったでしょ?
よく見たら、ラベルに「飲むべき時間」が書いてある!工夫としては面白いけど意図とは違うw
キャップも溝もないwww
「サステイナビリティのためのイノベーティブなPETボトルのデザイン」なんて一言も話してない

創造性に関してのイラストはまだまだ人力?


私は溝に矢印が示されたイラストや、人が観察している虫眼鏡や人の顔が描かれたイラストを期待していました。しかし、生成されたイラストはそれらを含んでいませんでした。
せめて以下のような感じで、もう少し、視線がペットボトルを観察している風だとうれしかったのですが、AIの限界か、私の英語力の限界か・・・!?

せめてこれくらいのが出てくるのを期待してた。(これは人力)

ただ、AIがまだこの種の文章に関連するものから平均的なイメージを提供する傾向があります。私なりにペットボトルに着目して発明を感じるという集合を定義してAIに入力して挑戦しましたが、そういった画像はまだ世の中にはないのかもしれない。創造性については、人間が担当するべき範囲がまだAIよりも広いようです。

あ、反論は大歓迎です。もしいい方法あったら教えてください。 m(_ _)m
我ながら、上記の次に作ったスライドが激ダサで困ってます(><)

自分のデザインセンスには失望しかない・・・マジAIに期待したい


(ちなみに、この日記の表紙が「RECYCLE PET BOTTLE」と書いてあるのに空き缶の写真になっているのもこの時のMicrosoft Designerの作品です。個人的には、これとは別にアルミ缶のリサイクルとペットボトルのリサイクルをほぼ同じに考えている人には小一時間、講義をしたいところですが、割愛w)

追伸:
 ついでに言えば、以下みたいなスライドもサクサク書いてくれるAIがあったら幸せ・・・(CanvaやGammaが成長したらできるのかな?)

こんなイラストをもっとかっこよく自動で描いてくれるAI募集中

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