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いるか座の球状星団 NGC 6934 ハッブル宇宙望遠鏡



ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、いるか座の球状星団NGC 6934

18世紀後半にドイツ出身のイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された天体です。

天の川銀河のまわりには、このような球状星団が150個ほどあることが知られています。典型的には数十万個の星が球状に集まっている星団です。

NGC 6934は地球から5万光年の距離に位置しており、天の川銀河の中心から遠い辺境の地にあります。

NGC 6934は見た目が暗いため肉眼や双眼鏡で見るのは難しい天体です。ただNGC 6934が実際に暗いわけではなく、距離が遠いために暗く見えているのです。

ウィリアム・ハーシェル

赤外線放射の発見
1800年頃にはハーシェルは赤外線放射を発見している。

太陽系が宇宙空間の中を運動していることに初めて気づき、その運動のおよその方向を求めた。

天の川の構造を研究し、天の川を構成する星々が円盤状に分布することを明らかにした。

土星の2個の衛星、ミマスとエンケラドゥスを発見し、天王星の衛星チタニアとオベロンも発見している。


ハッブル宇宙望遠鏡

グレートオブザバトリー計画の一環として打ち上げられた、地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡である。名称は、宇宙の膨張を発見した天文学者エドウィン・ハッブルに因む。長さ13.1メートル、重さ11トンの筒型で、内側に反射望遠鏡を収めており、主鏡の直径2.4メートルのいわば宇宙の天文台である。

成果

シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突する様子を克明に捉えた(1994年)。
太陽系外の恒星の周りに惑星が存在する証拠を初めて得た。
銀河系を取巻く暗黒物質(ダークマター)の存在を明らかにした。
宇宙の膨張速度が加速しているという現在の宇宙モデルはハッブル宇宙望遠鏡の観測結果によって得られた。
多くの銀河の中心部にブラックホールがあるという理論は、ハッブル宇宙望遠鏡の多くの観測結果によって裏付けられている。
1995年12月18日 - 28日、おおぐま座付近の肉眼でほとんど星のない領域について十日間にわたり観測を行い、「ハッブル・ディープ・フィールド」と呼ばれる1500 - 2000個にも及ぶ遠方の銀河を撮影した。これに続き、南天のきょしちょう座付近において「南天のハッブル・ディープ・フィールド」 (Hubble Deep Field - South) 観測を行った。 双方の観測結果は非常に似かよっており、宇宙は大きなスケールにわたり均一であること、地球は宇宙の中で典型的な場所を占めていることを明らかにした。
2011年12月、科学誌に投稿された論文が21年間で10,000件に到達[5]。

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