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2010年 釣行日記

初釣行は冬のような寒さの「水の木沢」

2010年4月23日
ここのところ春と冬がかうごに来る日々、その気温の変化に身体がついて行けない。一週間前に行く予定だったが風をひいてしまい、Sさんにメールでドタキャン。日延べをしてもらった。今日の気温は7℃と冬のような寒さ、春はまだまだ先のようだ。 9時少し過ぎ駐車場に到着、この寒さと天候のせいで、さすがにクルマが一台も駐まっていない。焦ることもなく、上下かなり着こんでの出発。寒いとはいえ、小雨交じり(霧の中)の登山道を30分も歩くと、厚着をしすぎたせいで汗をかいてしまった。1時間半ほどで大棚橋に到着。橋の上流から入渓。ひんやりとした空気と、沢の音がいつもに増して水の冷たさを感じさせる。早速釣り始めたが魚の気配は全く感じられない。結局今日の釣果は無し、魚の姿すら見るとがなかった。早めに切り上げ、ブナの湯で冷えた身体を暖め帰途に着く。

大月インターで車線をまちがえ
河口湖方面に入ってしまった。

2010年5月28日

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天候はあいかわらず不純。そんな中、幸いにも今日は久々に快晴。
今回は、韮崎・小武川を目指し八王子インターから中央道に入る。ところが話に夢中で、大月インターで車線をまちがえ河口湖方面に入ってしまった。小武川は初めてだったので楽しみにしていたのだが、断念。次の都留インターで降り道志川に向かう。一時間ほどで月夜のキャンプ場に到着。キャンプ場の駐車場は平日のため車一台のみ。
2年ぶりの道志川。久々に広い沢なので、テンカラを思う存分振ることが出来る。天気も良好、気分爽快。が、釣果は今三。午前中は、10cmたらずのヤマメ一尾のみ。鮎の放流後のせいか?、午後も15cmのヤマメだけに終わった。それでも開放感のある沢で、快晴の天候もあいまって爽快な一日を満喫。次回は、小武川へ…。

初めての小さな沢

2010年7月2日

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前回この沢を目指したのだが、話に夢中で大月インターで車線をまちがえ河口湖方面に入ってしまって行くことが出来なかった。今回は韮崎インターで降り20号を釜無川沿いに、橋を渡って小武川沿いの狭い道に入りゴア沢を目指す。林道はズーッと川沿いを走る。良さそうなポイントも各所に見えるが、隣の大武川と同じでとにかく堰堤工事が多い川だ。そのため道路整備も各所でやっている。トラックとすれちがいも多い。いくつかの工事現場、悪路をやり過ごし、湯沢とゴア沢の分岐点のゲートに到着。さらに奥に進み小武川渓谷青木鉱泉方面へ、ゴア沢に掛かる橋を渡り、400m程先を左折。左にゴア沢を見ながら更に上流へ。道は舗装されていて綺麗だ。道沿いに車を止めるスペースは各所にある。沢までも5mほどですぐ入渓出来る。準備を済ませ、先程通った橋まで戻り沢に入ることにする。沢に降りてみてびくり、驚くほど小さな川だ、竿を振るのも難しそうだ、こんな小さな沢に2人が入って釣ることが出来るのだろうか……。

テレビのニュースが何か騒がしい!

2010年9月9日

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今日は世附川=水の木沢に行く予定であった。朝6時に起き1階のリビングに降りると、テレビのニュースが何か騒がしい様子だ。昨日までの集中豪雨で酒匂川流域が大増水し、被害が各所で出ているという。まさに今日、出かけようとしているホームグランドの世附川をはじめ丹沢湖周辺の沢が数ヶ所崩落し、道路、林道が寸断され通行止めが何ヵ所もあるようだ。いつも魚券を買う管理事務所のある浅瀬地区の集落も孤立状態だと言っている。

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管理事務所の斜め前の一軒家の玄関先にいつも椅子を持ち出し90歳近いひとりの老人が座っている。管理事務所が出来る前まではこのおじさんが魚券を売っていた。以前はこの老人から魚券を買って、沢の様子など聞き、どの沢に入るか決める。おじさんも話し好きでつい20分ほど話し込んでしまう。日常生活での20分はたいした時間ではないが、これから釣りをするという時の20分は長いのである。でもこの老人との会話は決していやな訳ではない。楽しいのである。尺いわなを釣ったときの話だとか、熊はこちらから仕掛けなければおとなしい生き物だから心配ないとか、そして最後にはいつも、気をつけ行ってきなさいと言ってくれる。おじさんが魚券を売らなくなってからも、この沢を訪れると相変わらず玄関先に椅子をだして座っている。いつもそばまで寄って行って、元気ですかと声を掛け、沢の様子など聞き少し話をしてから出かける。
ある時も話し込んでいると林道工事の小型トラックが一台通りかかった。そのトラックに声を掛け、「この兄さんたち乗っけてけよ」と声を掛けてくれた。沢に入る地点まで歩いて1時間30分程かかる道のりを30分足らずで到着してしまった。不思議とこの日はいろんな出来事が起きた。10mほどの至近距離で熊に遭遇した事。初めて尺いわなを釣った事。つい遅くまで釣りをしてしまい、陽もどっぷりと暮れ、真っ暗になってしまった林道を10分ほど歩いていると、突然暗闇の中からピカーッとヘッドライトの光が目を射した。何事かとビックリ! 管理事務所の人が心配して見に来てくれたのである。「こんな暗くなるまで山に入っていては、危険です!」と、たっぷりと怒られてしまった。それでも歩いて2時間近くかかる帰り道を駐車場までまで車に同乗させてもらた事を思い出す。
今回のこの災害でチョットそのおじさんのことや管理事務所の事が気に掛かっていた。落ち着かない気持ちで食事をしながら、被災している人たちがいるというのに、どこへ釣りに行こうか考えている。不謹慎きわまりない…。どこの川も増水しているだろうと思いつつ、とりあえず車に荷物を積み込みSさんの所へ向かう。Sさんもすでにテレビで状況は把握済みで、なかば釣行中止の雰囲気? である。隣で奥さんも心配そうな顔をして立っている。「どうします? いきますか?」とSさんに言われ、ぼくは一つだけ答えを用意していた。「奥多摩小菅川へ言ってみませんか。釣りにならないかもしれませんが…。」昨年行ったときに釣り残したエリアがあった。小菅川は水量が少ないので、ちょうどこの集中豪雨で増水し釣りが出来るのではないかと思ったからである。「釣りがだめなら無理をせず、小菅温泉にでも浸かって帰って来ましょう」と言うことで、釣行決行。少し出遅れたが、10時30分ころに白糸の滝手前の車場に到着。車は一台も止まっていない。早々支度を済ませ、白糸の滝の先100mほど上流のちょっとした尾根を降りる。そこは左岸がすぐ堤でそちらが本流だ。本流は水量が少ないので右岸の支流へ向かう。昨日の豪雨にもかかわらず、いつもと変わりなく水量は多くない。前回は上流の堤まで釣ったので今日はその堤の上を釣ろうと言うことになた。この日は収穫はイマイチ。唯一の収穫は、帰りに登山道へ戻る林道を見つけたことだ。次回はここから沢に降りれば、安全で楽でよい。
早めに切り上げ小菅温泉に寄り。のんびり湯に浸かりリフレッシュ。
帰途につく。

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