イヤミスを読み始めた。


小さな頃から本を読むのが好きだった。

いつでも家のなかには本が積んであった。環境がひとをつくる、というのはこういうことなんだろうって自分を省みて思ったりする。

小学生の頃、ライトノベルにはまって、好きな作家のシリーズを読みまくった。

読み終わると、次の作品が出るのが待ちきれなくてたまらなかった。
待てなすぎて、思いついたのが「自分で小説を書けばいいじゃん」ってことだった。

好きな作風を真似て、何本か小説を書いた。
けど、そのうち書くことがなくなって、行き詰まってやめてしまった。

「これを書きたい」という情熱が元々なくて、「こういう文章を書いてみたい」という曖昧な憧れみたいなもので書いていたから、当然のことだったような気もする.........

そのとき、「新しいものを生み出し続けるって大変だな」と思った。

それから、好きな作家の新刊を読んで、あまりに唐突なオチや、無理矢理さを感じるストーリーに出会うと「大変なんだな」と勝手に共感したりしていた。笑

世の中、そんなに新しいモノが生まれ続けてるわけない。

いや、生まれてるかもしれないけど、新しいモノ、イコール良いわけじゃーない。

みんな、新しいことが好きかのように、年が変わるたび、季節が変わるたび、New!!なモノが打ち出される。

でも「変わらないもの」のほうが、ずっと人気があり続けるからスゴイんじゃない?って思ってた。

だったら、「変わらないもの」が貫いている、そういうお店を作ったらいいんじゃない?
それが今のお店のひとつの柱になっている。

もちろん、変わらないモノ、イコール良いことでもないけど(モノは普通でも、変わらないという価値がその良さを押し上げている)。

今でも本は好きで、買えば読むのだけど、ここ最近は買いに行くのが億劫で、かつ、持って帰るのも面倒で、
さらに、買うとすぐに読み切ってしまいたくなって、毎日睡眠不足になる!という理由であまり手を出していなかった。

だけど、本好きの知人におすすめされたので、そういうタイミングかな、と思ってkindle本を読み始めた。

すごく引き込まれて読んでしまったので

次も買った📚

これも。

書いている人が、登場人物と同化して、まるで本人が語っているかのように文章が綴られていて、そのひとのなかに入りこんでしまったような気持ちに駆られる。

そのひとが不安な気持ちになると、読んでいる自分の心まで不安になる、そんな作品だった。

イヤミス、という最近の流行り?のカテゴリーなのらしい。

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