お店と、ごはんと、お酒の話。

昔はお酒をよく飲んでいた。

食事はお酒とともにあるものだった。

だから、いつかやるはずのお店も、お酒と食事のお店なんだと思ってた。

でも、いまやっているお店は完全に食事が主体で、お酒はオマケみたいなもの。

よく、ドリンクオーダーがないと原価率や売り上げの関係でお店が困るっていう話が出るけど、うちのお店に関してはそういうことはない。
お酒を飲まないお客さんのほうが圧倒的に多い。

お酒を飲んでもらって、単価を上げたいというふうには思わない。

飲む人ばっかりで、ワイワイしていると店内がうるさくなって、ひとりの人や落ち着いて食事したい人が居づらくなる。

毎日ごはんを食べにきてくれている人は、落ち着いて食事したい人が多い.....

そして、ワイワイ飲む人たちは、毎日はこない。

だからといって、飲まないでほしいなんて思ってない、

ビールとこのフライは最高だろうな〜、
白ワインとこのソテーはぴったり!
赤ワインや果実酒はこのシチューにあうな、

そんなこと思いながらご飯を作る。

ビールを一杯、ほうれんそうのおひたし。

飲みきる頃に、玉子たっぷりのタルタルがのった、揚げたてサーモンフライと千切りキャベツ。

ごはんとやさしいお味噌汁。

っていう人を見ると、「いいね〜」っておもうし

冷えたビールとピリ辛トマトラーメン🍜

赤ワインとチーズののったトマトラーメン🧀

っていう人もまた、ゆかしく思う。

だから、お酒の種類はすくないけど、ビールもハウスワインも、割ものも焼酎も、ちゃんとおいしいものにしてる。
(特に、ハウスワインが薄いっていうのは最悪だ 笑)

それぞれが、それぞれの思いを持って、
あるいは、スイッチをOFFにして、
ごはんをたべて、
ごちそうさまー、といって、店を後にする。

自然と、お店の空気がおなじような温度になる。
おなじようなテンションに収束する。

長くやっているお店にしかつくれないやつ。

(そりゃーここに来るまでには、怒られたり、嫌な顔されたり、こなくなったり、そーいうことはたくさんあった。

「これはダメって書いとけよ」そういう声が聞こえて来るような気がする、
それでもはり紙や注意書きはあまりしたくなかった。)

なんでこういうお店にしたかって、

お酒をよく飲むひとは、そんなに食べない。

お酒をよく飲んで、ごはんをよく食べる人(そしてそういう使い方で飲食店を日常的に使う人)なんてじつはそんなにいない。

うちはごはんをメインにしたかった。
なんでかって、隊長はごはんを作る人だから。

ふたりで「赤ワイン1杯ずつとピクルスね🥒」
たとえば、それで終わるようなオーダーにはテンションが下がってしまう、
そして、その気持ちはよくわかる。

だから、「来た人はみんなごはんを食べるお店」にしようと思った。
そしたら、「来た人はみんな自分のごはんを食べてくれる人たち」ってことだから、うれしいでしょう。

だから、お酒はオマケでいいのです。

いまは、昔のように飲まなくなって、
飲まない日も増えて、
お酒を飲まない人の気持ちがわかるようになった。笑

そして、こういうお店にしてよかったなって実感として思うようになった。
自分が歳を重ねてもここにいたいと思える、そこにいても違和感のない、そういうお店って最高じゃないですか?

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shokudo_troquet

お店のこと

飲食店を続けていくのに必要なこと、事業計画や、手続きや、お金のこと、経営のこと、実務で大事なこと、感覚的なこと、その日に思ったあれこれ書いていきます。
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