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そりスプリントトレーニングは有効なのか

こんにちは、さかもとです。
今回は、陸上部でもよく実施されている「そり走」の効果についての記事を書きます。

⚠️研究対象がレグビー選手である⚠️

今回の文献はこちら
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概要

レクリエーションレベルのラグビー選手26名を対象に、プレシーズンのスプリントトレーニングとして負荷ありそりスプリントと無抵抗スプリントの効果の違いを検討したもの。
8w、2/wの介入で、効果測定は10m・30mのスプリント、垂直跳び、3RMのスクワット測定を行った。

スプリントトレーニングの方法

①負荷ありそりスプリント(RSS群)
体重の12.6%の負荷をかけて20m×3 ×2セット
負荷なしで20m×3 ×1セット
②無抵抗スプリント(URS群)
20m×3 ×3セット

をそれぞれ実施しました。

結果

10mおよび30mのスプリント時間は、URSよりもRSS の方が大幅に改善された。また、両グループとも垂直跳びと3RMスクワットのテストで大幅に改善した。ただし、グループ間の有意差はなし。

結論

この調査結果は、レクリエーション活動をしている男子ラグビー選手のスプリントタイムのパフォーマンス向上には、RSSプログラムがURSより効果的であることを示している。さらに、これらのデータは、体重の 12.6% に相当するスレッドの過負荷が、レクリエーションで活動するラグビー選手の加速とスピードの両方のパフォーマンスにプラスの効果を引き起こす可能性があることを示唆している。

まとめと感想

様々な現場で取り入れられているそりスプリントトレーニング。
この論文から、効果的であると言うポジティブな結果が得られ、やることに関しての理由あるなと感じます。
ただ、冒頭でも注意書きしたように、今回の研究は男子ラグビー選手が対象であり、またレクリエーションレベルであること。
女子ならどう?
他競技ならどう?
エリートレベルならどう?
8wよりも長いor短い介入だったらどう?
負荷量も高いor低いとどう?
実施頻度を増やすor減らすとどう?
など、もう少し見ていく必要はありそうで。
そりスプリントについては、もう少し論文を見ていこうと思います。

ただ、スプリント距離や負荷量の目安にはなりそうですよね。
闇雲に距離やセット数、負荷を設定せずに、今回の論文を参考にプログラムを組んでみてもいいかもしれません!

🖋加筆;10/3

YouTubeにもう少し詳しくアップしました!

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