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4-2.リップスラー1『トランペット ハイノート本 ~美しい High Bbで奏でるために~(仮)』

感覚的インプット

ハイノートに到達する広い音域変化にまず必要なことは「どのようなコントロール(からだの様々な部分の変化)がその音域を出すことができる状態か」を具体的に理解することです。

力任せや、勢い、なんとなくできちゃった、といったアバウトで理論的ではない行為で音域変化や特定の音を出せても、それが合奏や本番など一発勝負の場で同じようにできるとは限りません。音域変化や特定の音を確実に出すためには、具体的な状態や方法を明確に持っていることなのです。

しかし音域変化を司る部分のほとんど全ては目に見えませんし、そもそも楽器を演奏している自分自身を客観的に見つめることにあまり意味はありません(鏡を前にして練習することに意味がないどころか、表面的な変化に意識が向いてしまい、逆効果になります)。したがってコントロールを感覚的に捉えることが重要で、それを「感覚的インプット」と僕は呼んでいます。当然ハイノートを奏でるためにも感覚的インプットが大変重要です。

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