noteハイノートトップ1章

00.はじめに 『トランペット ハイノート本 ~美しい High Bbを奏でるために~(仮)』

トランペット奏者の大きな悩みのひとつ『ハイノート』。

近年、部活動には音大生や名の知れた音楽家たちが指導に来校し、書籍は山のように出版され、インターネットでは真偽つかない情報が受け取れないくらい発信されています。

それらの情報によって、もしかすると以前よりはハイノートが出せるようになった人が増えたのかもしれません。
しかし、僕のところへレッスンを受けにいらした方の多くは、やはりハイノートが出せない、出し方がわからないという悩みをお持ちです。

なぜトランペット奏者の多くがハイノートを苦手としているのか。


それは、ハイノートが「方法の連結」によって出るからです。


たとえば、「見る」とか「聞く」という行為はとてもシンプルです。

しかしこれが「自転車を運転する」となると、様々な行為と条件が必要になります。サドルにまたがる、ペダルを踏む、ハンドルやブレーキを握る。そして、バランスを取る。
これらすべての条件が整っていないと、運転するという行為に到達できません。

ハイノートもこれに似たものである、と考えてください。

”どこかで見聞きした情報によれば、自転車に乗るためには「ペダルを踏み込む必要があるらしい」。そしてある人からは「自転車はハンドルを握るものだ」と聞いた。”

これらの情報は決して間違ってはいませんが、自転車を運転するためにはあといくつかの情報が必要で、そしてそれらの関連性を理解しなければならないように、ハイノートを苦手としている人のほとんどが、情報の一片、もしくは複数の情報を持っていながら、それらの関連性が掴めていないことが原因である、と感じています。

そしてもうひとつ。ハイノートを苦手としている人が多い理由は、それらの情報のクオリティや信憑性にばらつきがあるから、と考えます。自転車を運転する際に「ペダルを踏み込む」という情報を得ていても、逆回しにしていれば一向に進むことができません。
「インターネットのあるサイトでは、ハンドルを握る手は逆手が良いと書いてあった。しかし他の本ではそんなこと書いていかなった」このように、どちらが正しいのかわからないようでは、この先の方向性が大きく変わってしまいます。

正しい情報を正しく理解し、正しく実践できているか、という点も非常に大切なのです。

脅かすわけではありませんが、この本書をご覧になっている方の多くは、すでに「トランペットから音は出せる」方だと思います。しかしその音の出し方、本当に正しい方法で実践できているでしょうか。

ハイノートが出ない理由は「方法の連結」の意外な部分でバランスが悪くなって、そこから方向性が大きく変わってしまったり、必要な条件のひとつが抜け落ちて引き起こされることがほとんどですから、本書では単にハイノートを出す方法を掲載するわけではなく、『広い音域をムラなく出せるようにする』をテーマに、多くの人がハイノートを苦手としている理由とその解決方法、そして音域変化をするために必要なことを一番土台の部分から、そして様々な角度から言葉とイラスト、”note”版に関しては必要であれば動画も用いて順序だてて解説し、さらに習得するためのオリジナル練習メニュー楽譜を掲載してまいります。

この本を読み終え、練習を重ねたあと、みなさんが今より少しでもトランペットを楽しめることを願っています。

本書の進め方、有料記事について

本書は今回の『はじめに』を除いた35記事によって構成されています。進めていくうちに若干の増減があるかもしれませんが、おおよそこの数だと思ってください。

それぞれが独立した有料記事となり、1記事につき200円(コラムなどの場合は100円になることもあります)に設定致します。これ以上値段が上がることはありません。また、マガジンとしてまとめてご購入できるシステムにはいたしません。

ハイノートは、他のテクニック以上に、体やイメージの役割それぞれを関連付け、積み重ねていくことで可能になります。ハイノート本の最初のほうは直接的に音域変化のノウハウではありませんが、その基礎的な面の問題によってハイノートを苦手としている方が経験上とても多いので、「そこはわかっているから大丈夫」と言わずに、最初の記事から購読していただくことをお勧めします。

35記事のインデックスについてはこちらをご覧ください。


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詳しくはこちらの記事を参考にしてください。『03.「ハイノート本」を”note”で公開する理由』


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”note”版「ハイノート本」は隔週公開になります。ぜひ引き続きご購読ください。
それでは、また次回!


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。