「自国礼賛サイトはこうやって作られていた！」「日本はもっと謙虚になるべきだと思う」というブログ記事がグルグル回ってくるのだけれど、どういった意図で、あの記事がシェアされているのかなぁ、、、と妙な気持ちになる。

「自国礼賛サイトはこうやって作られていた！クラウドソーシングでライター募集してた！！意図を持って、量産されていることに気付きましょう！！！」ということは理解できたが、自国を礼賛することを否定することの意味がヨクワカラナイ。。。誰に対して、どう、謙虚になるべきなのだろうか。

確かに、あっちの国よりも日本が優れているとか、実際にはシェアが落ちている分野において、本当は実力があるのに、、、、、とかいう態度は控えるべきでしょう。他者を蹴落としたり、事実と異なる情報発信は論外。

でも、自分の国に誇りをもって、胸を張ってその良さを発信することそのものは、もっともっとされて良いのじゃないか、と私は思う。

むしろ、日本は、自国の良いところを、自覚してなさすぎだと思いますけども。良いところの一つや二つ、いや三つも四つも、あるはずなんですよね。ただ、残念ながら、それが自覚出来ていない。そんな会話を日本人と、日本で、日常会話でした記憶があまりない。

ポーランド人と話してると、それはそれは、自分の国への誇りを感じます。「やっぱりポーランドのパンは美味しいわよね！チョコレートはポーランド製に限るわ！！ポーランドのソーセージがないと困る！！！ポーランドのお肉最高！！！！ピエロギ愛してる！！！！！」と、どっかの国を非難するでもなく、どっかの国からの評価に頼るわけではなく、自分たちの基準で、自分たちの言葉で、お国自慢をするわけです。別に、日本人の私に向けて、という会話ではなく。いや、私に対する自慢なのかなぁ。。。自慢というより、あれこれ誇りをもって教えてくれてる、、、って感じがしますが。（あ、食べ物自慢に偏ってしまいましたが、自然や季節についての話題も良く出ますね。）

英国人も、超超超お国自慢する人多かったなぁ。

他国にちょっと誉められたくらいで良い気になるな！！！とか、ウォシュレットごときで喜ぶな！！！！！もっと、素晴らしいものは日本にあるじゃないか！！！！！とかってな批判記事であれば、大いに賛同するのですが、単に、調子に乗るな！！！と、吠えてるブログ見ても、なんだかなぁ。。。。。

ちなみに、私が誇れると思う日本のことって、、、、、１．四季があり、旬に応じた食べ物や料理があること。２．日本各地に郷土料理や、特色あるお菓子や、工芸品があること。３．各地に伝統がある一方で、地方にまでチェーン店が進出していること。４．季節の伝統行事（お正月、節分、夏祭りなどなど）を脈々と受け継いでいること。５．50音の配列が美しいこと。とか？

お弁当の品数の多さ・美しさ、コンビニやスーパーで買い物袋の取っ手をクルクルしてから渡される丁寧さ、電車の時間の正確さ、停車位置の正確さ、とかも並べだすと、意外にキリがないかもしれません。

新卒一括採用で、企業が人材育成に力を入れていること、とかも誇れることの一つかもしれませんね。これは、ネガティブな側面があることも事実だけれど、丁寧に人を育てる姿勢は、（本来は）素晴らしいことです。

日本の良くないところだって、上げだしたらキリがないけれど、良いところをまずはしっかり自覚して、誉めて伸びていったら、いいと思うのですよね。

まぁ、「もっと謙虚になるべきだ！」と、控えめ控えめでいようとするその国民性もまた、誇れるものの一つかもしれません。(￣▽￣)