キリングフィールド・ジツとコトダマ空間について

キリングフィールド・ジツについて

本題ではないので、これまでの雑記は省く。

一.キリングフィールド・ジツ同士はどう反応するのか

キリングフィールド・ジツ使いが同時にジツを発動したら、あるいは、コトダマ空間能力として、キリングフィールド・ジツ内でキリングフィールド・ジツを展開できるならば。
ローカルコトダマ空間の派生、と考えるなら、より強い方に上書きされるか。
【ナラク・ウィズイン】#9 のように、隣り合う形で存在するのか。その場合、武器を持ち込めるのは両方なのか、片方なか。
何らかのエラーが生じるのか。


二.高位のジツは遠距離でも使えるのではないか

グローバルコトダマ空間由来の能力だとすれば、使用者次第で遠距離からも使えるはず。
少なくとも、【コールド・ワールド】の灰色の浜辺は遠距離で干渉している。ユメアルク・ジツ、ユメミル・ジツ系のみの可能性はあるが。
遠距離から使えるならば、コロス・ニンジャの復讐も、最初の数人は無防備な寝込みを襲えたかもしれない。


三.非常口はあるのか

キリングフィールド・ジツ同士の反応でエラーが生じる場合、あるいは、ザルニーツァでなくても、イダテン・ニンジャのヘイスト・ジツ(ノーリスク)めいた古代リアルニンジャによる回避を想定すると、1人で入ると出られないのはお粗末過ぎる。
グローバルコトダマ空間由来ならば、グローバルコトダマ空間との接点が、ジツ行使者だけ出られたり、コロス・ニンジャクランのアーチ級ニンジャに共有されているのではないか。
あるいは、非常口など無く、上の遠距離使用のように必中を期して使うべきもので、動き回る敵に当てようとするのが間違いなのか。



コトダマ空間について

そもそもコトダマ空間とは、人為(ニン為、あるいはヌン為か)的なものではないのか。
舞台装置としてとてもわかり易く、疑問に思っていなかったが、キリングフィールド・ジツの疑問から次の問題に気付いた。


1.鷲の翼による再定義

鷲の翼は、ニンジャスレイヤー(フジキド)に阻止されたが、グローバルコトダマ空間は定義書き換え可能であることを示している。
ローカルコトダマ空間が定義書き換え可能なことから疑問も持たずにいたが、非常に重要な事実だ。

何が重要かというと、再定義の過程でキンカクは近付き、離れた。

(前略)「見ろ。キンカクはあの位置で留まった」コルセアは指差した。
「カツ・ワンソーめ。さぞかし悔しかろ…」コルセアは口を押さえる。ZGGN……キンカクが鳴動したようだった。(後略)
第3部最終章「ニンジャスレイヤー・ネヴァーダイズ」より
【トランスジェネシス】

つまり

2.なぜカツ・ワンソーは自力で戻れない(定義書き換え出来ない)のか

可能性1:カツ・ワンソーはコトダマ空間能力に乏しい

ニンジャスレイヤーは射撃戦に弱い、以上にありえないだろう。
キンカクに逃げ込む、という行為自体、並のコトダマ能力者が能動的に行えるものではない。

コトダマ空間能力は十分あるとすると、

可能性2:定義を書き換えるためのエネルギーが足りない

これは、鷲の翼が行えたことから、用意不可能な量ではないことがわかっている。
エネルギーが足りない理由としては、

可能性2-1:エネルギー供給が少ない

オヒガンの奥地にあるであろうキンカクで、エネルギー=ジツに用いるエテルが足りない、ということは、エテル供給量(速度)が足りないということではないか。

エテルの不足、というと立ち枯れの時代だが、エテルが足りていればカツ・ワンソーが戻って来ているとすれば、エテル減少は反カツ・ワンソー派による人為的なものの可能性がある。

ここでいう人為的とはすなわち

可能性2-2:カツ・ワンソーのアセンション後、誰かが定義書き換えを行っているのではないか

カツ・ワンソーでさえ、独力、あるいは多少の助力があっても、書き換えられないのに可能なのか。
化学反応的に考えると、触媒による反応エネルギー軽減の可能性がある。

どんな触媒なのか、という問題と、
誰が行ったのか、という問題が新たに生じる。

誰、という点は、カツ・ワンソーのアセンション後なので、ハガネ・ニンジャに殺されているハトリ・ニンジャではない
他の誰かしらが存在しなければ説明がつかない。

ならば、これはシンギュラリティと呼ぶべき存在ではないか。
ニンジャ名鑑とは異なるかもしれないが。

あるいは、ネザーオヒガンの成り立ちめいて、ヌンジャを倒せた、ニンジャが表舞台から消えた、カツワンソーの名を呼ばなくなった、ことが言霊的に影響した可能性もある。
ただ、カツワンソーを畏れていること自体は逆効果の可能性もあり、言霊的力より、何かしらによる定義の可能性が高いと思える。


3.コトダマ空間をつくった存在

最初に書いた、コトダマ空間が人為的なものではないか、という疑問は、立ち枯れが人為的であるなしに関わらず、それ以前の定義をしていた存在がいるのではないか、という仮定から生じている。

コトダマ空間が自然発生したとするなら、後述する理由から、定義書き換えは不可能、あるいは鷲の翼程度では影響しないと考えるため。

これもまた、シンギュラリティと呼べる存在が示唆される。


4.ネザーフォーミング

アケチ・ニンジャによるキキョウ・ジツ、ネザーフォーミング(天下布武)は、物理世界の定義書き換え、と考えられる。

しかし、重要なポイントとして、ダーク・チャドーの助けを受けたアケチも、五重塔も、ネザーフォーミング=定義を「維持するだけ」ということ。
完全な書き換えならば、ジツを行使し続ける必要は無い。

ここから考えられるのは、物理世界にも、環境変数的もの(定義)がある。

そして、この定義の修整、ブロックチェーン的機能が非常に強力であるということ。
ジツを止めた瞬間、ネザーは失われてゆくほどに。

ただ、ゾーイによる「歪み」は物理世界に残ったので、カツ・ワンソー級のジツならば、物理世界の定義すら書き換えられる可能性は残っている。

もしカツ・ワンソーですら物理世界の定義書き換えが難しいとすると、先のコトダマ空間が自然発生した場合も、物理世界同様修正が早く、カツ・ワンソーが戻れない理由になりそうだが、そもそも鷲の翼程度では影響しないだろう。


5.物理世界とコトダマ空間の違い

物理世界での破壊行為は不可逆で、固定化される。
これも定義の書き換えと呼べなくはない。
しかし、山の破壊、月の破砕程度は、物理世界の定義(ルール)を逸脱しない範囲の変化、と考える方が相応しいのではないか。

物理世界に対して、コトダマ空間は細かい定義で形造られている。
そして、その定義の強度を超えると、変形などではなく、01消滅する。
物理世界と同じ化学反応や、形状変化の演算を省いている可能性はある。

また、物理世界は、拡大していけば微生物がいて、原子があり、微粒子があるのだろう。
コトダマ空間は、必ず解像度の限界があるはずだ。
これは現実世界のCGから考えても、データ量の抑制として必要なはずだ。

なぜ演算の省略と、データ軽減を考えるかといえば、それを行わない程、定義の書き換えが難しくなるからだ。
そして、それを行うほど、オープンワールドゲームめいた、人工プログラム感は強まる。
翻って、それを行わない物理世界の非人工性も保証していると考えられる。

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