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夢をつかんだ娘

ここでたまに登場をしている三女。
中学に入ってからは不登校であまり学校にも行かず3年になってからは出席日数ギリギリの状態でした。

学校に行く時には普通に登校していましたが帰ってきて出かける時にはウイックをつけてお化粧をして別人のようになって出かけていました。

中学3年にはピアスを開け
ずーっと先生に見つかることなく着ていましたが卒業式前に見つかり私のところまで電話が来た始末でした。

そんな三女の夢は保育園の頃から『アイドル』
その頃はAKB48の可愛い衣装や振付歌が大好きでした。
その頃の口癖は「AKBになる」でした(笑)
可愛かったですよ。

お洋服もAKBに似た感じの物、もちろん髪型も
今日はこんな感じ、明日はこんな感じなどと
それまでスカートなどほぼほぼはかなかった子がミニスカート三昧の日々に。

小学校になってもアイドルになると言うのは変わらなかった。
確か、小学校の卒業アルバムにもアイドルになるって書いてあった。

中学2年くらいから都内に一人で遊びに行き
髪型、メイク、ファッションと学び始めたと言うか遊び始めました。
都内でお友達もできてきて、なおさら行く機会も増え、お友達も増えてきました。
でも、学校はどんどん行かなくなりましたが。。。
話しが合う、合わないが明確になってきて学校にいるのが息苦しく詰まらなかったようです。もちろん、それだけではありませんが。

好きな事をしてご飯を食べていくことは大変だとわかっていても
ましてアイドルなんてなりたいからなれるわけもなく
それもわかっていてなる!と言い続けてきました。

中二の頃には美容系の専門の高校に行くと言い始め少しホッとしていましたがその頃には芸能事務所から数社のオファーがかかっていた。
でも、娘との約束で中学の間は普通にね。
高校になってから初めてちょうだいと話していました。

3年も卒業式が近くなってきた2月頃からオファーのあったプロダクションから連絡が入るようになってきた。
面接を受けながらも行きたい事務所やりたいことを出来る場所を探し始めていました。
私はこまめに報告を受けたり面接に行く日程を聴いたりはしていましたがそれ以外の事は相談をされない限り何も言わずに見ていました。
私が聞くのはただ一つ「何時に帰る?」それだけ

3月に入ってオーデションの広告を見た娘は
「このオーデション受けてみたい」私は何も見ないでどんなオーデションなのかだけ聞くとアイドル募集と帰ってきた。
アイドル募集するの?他の事務所からの話しも決めないといけない時期で安心して預けられる信用できる事務所が今一つなかった私は決めていないんだから受けたら?
ダメだったら他を探すかどこかに決めるかでいいと思うよと言うとその場で娘は連絡を取り始めた。

スタート時点でちょっと行き違いなどでありましたがその対応もちゃんとしているイメージはありました。
オーデション当日、面接だけでした。
びっくりしましたが。。。
そして、次の日には合格連絡が来てその夜には電子契約書が届き
今の時代早い!
契約書を読んでいた三女、だんだん眉間にしわが寄ってきて
最後には「ママ、何が書いてあるかわからなくなってきた、私にわかるように説明してくれる?」
ちょっと笑ってしまいましたがいい加減に読んでいたわけではないことがわかってちょっと安心しました。
スマホを借りて文章を読みながら説明「これは意味わかるよね」みたいな感じで、私もお陰でじっくり中身の確認ができて良かったです。

でも、未成年なので保護者もサインする欄が有り、契約書にサインする時は流石に手が震えました。
これで自分の娘が娘でなくなる、事務所に預けるのだから。
娘にも「これでサインをしたら、貴方は事務所の商品です、腑に落ちないことも、承諾できないこともあると思うが法に触れない限り商品は商品として事務所の売り上げに貢献をしなければならない。その覚悟はある?
外はキラキラしている分、理不尽な世界だからね。それを覚悟しなさいね」
中学3年、15歳の娘には大きなことですがそれが現実で自分の選んだ世界、こんなはずではなんて言わせたくなかった。
少し時間を置いて深呼吸してサインしていました。
そして、私もサインする前に私もあなたの覚悟に賛同してサインします。
サインをして事務所の物になっても貴女は私の娘ですからしっかりやりなさい、そして、何かがあった時に全力で貴女を守る覚悟ですから安心しなさい。と告げた。

そして無事に中学も卒業して
そこからダンスレッスン、ボイスレッスン
深夜レッスン、早朝レッスン、練習場が抑えられたからと同期や先輩たちの力を借りて頑張っていました。

そして先日、5月24日デビューしました。
そしてその日に先輩たちの前座のような形であっても
700人くらいの規模のライブ会場でデビューライブをさせてもらえました。
先輩たちを推している方々などが新人を盛り上げてくれていました。

ここ1ヶ月くらいライブチケットもネットだけでなく手売りで街頭に立って売っていたのも知っています。
事務所の方が同伴で居ますが近くにいるわけでもなく
そんなことをしたこともない子が頑張ったようです。
知らない人に自分を売り込みライブに来てほしいとチケットを売る
そして自分の推しになっていただけるように頑張る。

ライブの日程が平日なのでなかなか買ってももらえないし
そもそも足を止めてもらうのが大変。
その中でも仕事だけどチケットは買ってあげる、その代わり頑張ってとアイドル人生のスタートを応援してくれる人も多くいたらしく手売りチケットの販売数は事務所でそこそこの順位とのことでした。

6月もライブが目白押し、それにレッスン
学校とアイドルと両立かなり大変なはずでも頑張ってほしいな。

何よりも楽しく今しかできないことを悔いなくやってほしい。
自分を大切にそれだけが母の願いです。

ステージでスポットライトを浴びている娘は私の娘ではありませんでした。
立派にアイドルしていました。
とっても楽しそうに歌って踊っていました。

昨年までの引きこもり生活が嘘のようと言ったらまだまだですが週一回の学校と事務所に行く時とレッスン以外は
外には出ないのでいまだに引きこもり反中ですが三女なりの居場所、
頑張る目標などができただけ、外に出るだけよかったと思っています。

アイドルになってもまだまだ底辺、
スタートしたばかり
次は少しでも高みを目指していこうと思っているようです。
7月の上のランクに上がれるように、そして。。。
ワンマンライブが出来るくらいになりたいが次の目標のようです。

最後に
光に飲み込まれるな
自ら輝け、みんなを照らせ
君に幸あれ。

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