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346位:アークティック・モンキーズ『AM』(2013年)|【ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)】

このnoteでは、2020年に8年ぶりに改訂された『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』のレビューを翻訳しています。本日はこちらのアルバムです。

346位:アークティック・モンキーズ『AM』(2013年)

<レビュー翻訳>

  このように第二章を強く描けるブリット・ポップ・バンドは多くない。アークティック・モンキーズは、2005年の『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』でスタンガンのようなポップ・パンクでデビューした。しかし、2013年にはLAへ移住し、『AM』では、フロントマンのアレックス・ターナーが“Spiders From MarsがAaliyahの曲をカバーしているかのような”と例えたサウンドを展開。その音楽は、デヴィッド・ボウイの『Station to Station』での変貌に似ており、魅力的に不気味で、切ないファルセットのソウル、ダークなギター、そして犯罪現場のような雰囲気のバーでの結末の見える関係が詰まっている。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)

<ランキング比較>

参考として、この500枚のリストで「このアーティストの作品が何枚ランクインしたか」と、前回版(2012年版)とのランキングの比較についても調べ、以下にまとめています。

【2020年度版】
『AM』の順位:346位
アークティック・モンキーズのランクイン枚数:1(本作のみ)

【2012年度版】(前回版
『AM』の順位:掲載なし
アークティック・モンキーズのランクイン枚数:1(『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』)

<メモ>

日本だと1stが人気だが、現在も欧米圏でヒットし続けている『AM』。筆者は2014年〜2015年にイギリスに留学していたが、街中でとにかく流れまくっていた。個人的にも本当に大好きな作品だが、2020年版のランキングに1stが入っていないのは残念。
昨年の来日時、幸運にもベースのニック・オマリーの機材撮影およびテクニシャンへのインタビューをする機会をいただけた。よろしければ、そちらも覗いてみてほしい。2022年の最新作『The Car』もエンニオ・モリコーネ的世界観も素晴らしいです。



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