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みちのく一人旅 その3

なかなかヘッダー画像のところまで辿り着かない。これは八甲田山の途中、毛無岱のあたりで見れた虹だ。正直そこまでの登山は無茶苦茶だったのだが、下山途中にこれが見れて全てチャラむしろプラスになった虹だ。今回こそはここまで行くはずだ。

トナラー

駐車場で、他にも空いてるにもかかわらず隣に止めてくる人をトナラーと言うらしい。目印がある方が止めやすいとか、どうせいつかは埋まるんだし、とか色々事情や言い分はあるのだろうが、やられる側は気分のいいものではない。

それを身をもって体感しましたよ。なんでこのガラガラの道の駅の駐車場で、俺のすぐ横に停めるのかな?そしてアイドリングしたまま停めてるのかな?アイドリングが迷惑というのは聞いてはいたが、近くでやられてみてなるほどこういうことかと理解した。このクソトラック〜!と車内で叫びながら、目が覚めてしまったので早々に道の駅を退散した。(とはいえ前回書いた3時とかには起きれず、4時くらいの出発になったのだが。うるさいなかでもきっちり寝てるので文句は言えない気もする)

雨の八甲田山

結論から言うと、八甲田山は雨と風がめちゃめちゃ強くて全然良いコンディションじゃなかった。
青森側は晴れているのだが、それは南東(かな?)から雲がどんどん流れてきて、八甲田山が食い止めてるからだったのだ。したがって八甲田山は風&雨!
もう!そういうのを予測できるようになりたいのよ!
青森の天気だけでなく、周囲の天気、風向・風速なども最低限見ておくべきであった。

雨とそして視界も悪く、死の雪中行軍に想いをはせずにはいられなかった。

とはいえ雨だけならビショビショになりながらもまあ進めるので山頂までは到着したが、山頂はさらに洒落にならん暴風が待ち受けていた。とりあえず写真だけ。暴風の音しか入ってない動画も載せられたらよかったのにな。

本当は山の反対側から降りるつもりだったが、そっち側は歩けないほど風が強く、早々に予定を変更し来た道を引返すことにした。

雨、風、そして予定を断念しての引き返しなど、なかなか思うようにはいかない登山であったが、下山の途中は意外とスッキリした気持ちであった。
それは、状況を見て予定を変更して撤退する、ということが思った以上にスッパリできたこと。命が危険に晒されることに比べれば、同じ道を雨だろうが引返すくらいなんてことないこと(死ぬこと以外かすり傷精神が芽生えたかな?)などなどむしろ褒めるべき行動をちゃんと取れたうれしさが大きかったからかもしれない。うん、ちゃんと引返せる人間でよかった。(まあ、判断もいらないくらい無理な風だったのだが)

L'Arc〜en〜Ciel

そんな私にせめてものご褒美だったのかもしれない。途中の毛無岱という湿地帯にそれは見事な虹がかかっていた。何度でも写真を載せよう

八甲田山にかかる虹!こんなのは日差しが入りつつ霧雨が降っているような今じゃなきゃ見られない。これが見れただけでも来たかいがあったと思った。

そんなこんなでなんだかんだ満足度の高い登山であった。

ちなみにタイトルは、高校の時だったか、好きなバンドなんですか?と聞かれた先輩が「虹、かな」と答えてた、っていうエピソードを思い出して思わずつけただけだ。

千人風呂

さて、登りはじめも6時くらいと早かったので下山したのも10時くらいとまだまだ早い。いいじゃないの。あとは酸ヶ湯温泉の日帰り入浴がやってれば言うことなし!頼む、県外お断りになってないでくれ、、!!と思いながら建物入口に行くと、一般的な感染対策が書いてあり、県外の人お断りとかは書いてない。よかった!はいれる!そういうところで俺ができるのはお金を落とすことだけだ、と思って勇んで入浴料1000円を払い風呂に行く。白濁の硫黄臭のするいい湯だ。建物も古めかしい木造のもので、塩原温泉郷の元湯だったか?みたいだ。
とにかく雨に濡れた体にはこの温かさが沁み渡る。結構長い時間堪能して風呂を出た。ここ、いつか泊まりに来たいな。

臭い人

すっかり硫黄臭くなったところでお腹が空いてきた。時刻はまだ11時だが、4時くらいから起きて山登ってくりゃあ腹も減るわね。

で旅が始まる前から決めてなかった次の行先である。海に行くか、南に行くか。
海は気になっていて陸奥湾はめちゃくちゃ見に行きたかったが、昨日の夜くらいから同じくらい気になっていたものがあった。田子町(たっこまち)という、ニンニクが名産の町で前菜から何から何までフルコースニンニク尽くしという「ガリステごはん(ガーリックステーキごはん))というご当地グルメがあるらしい。絶対やばいじゃん。絶対美味しいじゃん。

問題は田子町は南にあって天気が良くなさそうなことだ。天気が良いからって青森に来たのに悪い方悪い方を目指すことになってしまう。なんのために600kmも北上してきたのかわからない。けどガーリックステーキごはん。。。お腹すいた。。。

結局空腹に負け、田子町に向かうことにした。待ってろガーリック!

奥入瀬・十和田湖

田子に行く道中、奥入瀬・十和田湖とメジャーな観光地を通った。その辺はなんと天気も良く、窓を開けながら井上陽水を熱唱する快適ドライブを楽しむことができた。

奥入瀬は、大学生のとき自転車部の合宿で以来だったが思った以上に良い場所だった。山より奥入瀬歩いてた方が気持ち良かったんじゃないか?という気もするくらい、ちょっと車を止めて歩いてみただけだが気持ちのいい散策路が続いていた。いつかこの辺も、星野リゾート泊まったりなんかして訪れたら最高だろうなあ。

十和田湖は波が穏やかだったので船乗りたいなあなんて考えながら石があったから水切りをして、廃船になった遊覧船を見ておセンチな気分になって、と10分くらいいただけだったがなんやかや忙しかった。

ガリステごはん

その後も気持ちの良いワインディングが続きドライブも満喫したあと田子町に到着。小さいながらも頑張っている田舎の集落という感じだった。

そして「お食事処なくい」に入る。入り口のキャラクターがよくわからなくて怖い。のと鍵がかかっていてビビる。(あとからわかったがどうやら裏口だったらしい)

肝心のガリステごはんはこちら。

あとガーリックコーラとデザートにガーリックアイスが付く。ここに見えるものぜんぶガーリックなんだぜ。。食後に臭い消しのグミをもらったがそんなんじゃあかき消せないくらいニンニクを堪能した。美味かったなあ。

来てよかった田子町。

種差海岸

でもやっぱり海に行きたかったので、最後、八戸近くの種差海岸に行った。芝生の綺麗な海岸だった。
でもここで印象に残っているのは、トイレがなくて焦ったことと、財布がなくて焦ったこと。こんなのんびりしたとこで割と俺は焦っていた。

孤独のグルメ

八戸駅付近で車を返して、心置きなく酒が飲めるようになったので、駅前で飲んで新幹線で飲んで、夢見心地になりながらこの旅行記書いて、こっちに帰ってきました。
次はどうしよう。島行くかな、山行くかな、海に行くかな。休みが足りない!

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