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ファシリテーターはサッカーのミッドフィールダー的なゲームメーカー

『ファシリテーション』は これからのビジネスパーソンの必須スキルであると思っています

働き方改革の必要性を訴えるのならば もっと『ファシリテーション』に注目していいのではないでしょうか?

私の経験の踏まえて 考えてみました

ファシリテーションは準備が全て


『努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ』(by リオネル・メッシ)


会議やミーティングの成功は 事前準備が全てと言い切っても過言ではないでしょう


✅ 絶対に『外せないこと』から準備に着手

「議論するテーマは何か?」「その会議に求められている成果は何か?」

といったことは”当たり前”のことですが

会議までには『どれくらいの時間があるのか?』を把握して順次していかなければなりません

準備不足は不安の原因になります

優先度が高いものから準備していきます


✅ 仮説を立てて 自分なりの方法で情報収集して疑問点を整理

どんなに素晴らしいメンバーが集まっても ファシリテーターの情報不足・知識不足では 議論は深まりません

その日のテーマでの議論を 自分なりに事前にシミュレーションします

クライシスマネジメントの『ひとり図上演習』です

自分でしっくりこない疑問点などは 友人とのランチなどで質問してみます


✅ 論点を整理して箇条書きで書き出す

私は ここはアナログで ノートに書きこみます(一種のネタ帳)

「見出し」を考えておく という感じです


✅ 一人リハーサル(イメージ・トレーニング)を行う

これはオレ流ですが 散歩しながら イメージ・トレーニングをします

Opening Talk ~ 議論 ~Ending Talk(ランスルーで行います)

面識のない人たちが顔をそろえる場合には どうしても緊張して堅くなりがちですので Opening Talk(つかみはOK)は重要です

そして 次回に繋げる Ending Talk も重要です


『今を戦えない者に 次や未来を語る資格はない』『僕の知っているドーピングはただ1つ、努力だ』(by ロベルト・バッジョ)



ファシリテーターに必要な力


スクリーンショット (393)


出席者の顔ぶれやテーマによって ファシリテーターに求められる動きは変わってきます

時には 攻撃的ミッドフィールダー 時には 守備的ミッドフィールダー として ピッチ全体を見渡しながら パスを出します


新メンバーには緊張をほぐす意味のあって 足元への柔らかいパスを出します(腕試しの意味も含めて)

声が大きくて口数が多いメンバーがいる場合には その人をセンター・フォワードのポジションに据えて サイド・バックが走り込んでくるよう ピッチ全体を使うようにパスを出します

ご意見番的存在のメンバーがいたら ゴールキーパーにして ゲームを落ち着けるためにバックパスをします


「クラブ全体で戦わないと勝負には勝てない。全員が個人として向上心を持って競争し、試合になったら集団のために結果を出せ」(by ジーコ)



シナリオ作りはメンバーの自由度重視


対談・パネルディスカッションは サッカーと違って『勝ち負け』を争うことではありませんし 試合相手チームがいるわけではありません 

結論を出すことは必ずしも必要ではないですが 何らかの着地点に導かなければなりません 


私は イベントを『ひとつの作品』と捉えて メンバーの自由度・即興力を最大限に活かすためにも イベントの構成を ジャズ・ジャムセッション の流れで考えています

【イントロ】⇒【テーマ】⇒【ソロ】⇒【テーマ】⇒【エンディング】


台本を作って その通りにいくことは ありませんので 細かく作り込んでおく必要はないと思っています


<ご参考>

3メガ損保の支店長とのパネルディスカッションを開催した時のレポート

大企業の同業他社共演の場合には 事前に各社を主旨説明訪問をして 出席者の特徴を肌感覚で掴んでおくことは大切です(アドリブができるか?どうか?)



参加者の『通訳』であり『サポーター』


これは 今までの私の経験で感じたのは?

「喋りたい」と思ってる人の方はとても多いということ


【喋り出したら止まらない人】

【喋りたいけどキッカケをつかめない人】

【急にテンションが上がったり下がったりする人】

など様々ですが


全体を見渡しながら バランスをとるのがファシリテーターに最も重要な役割かもしれません


<ファシリテーターの匠の技(例)>


「わかりました この論点は一旦引き取ります」

話しが長い人を 怒らせないようにして 話しを終わらせることも必要


「私はまだ自分の考えがまとまっていないのですが ●●さんは どんなお考えでしょうか?お聞かせ頂けますか?お願いします」

と言って 喋っていない人を引き出すことも必要

 

「そろそろ時間ですので まとめに入りましょう」
「論点を整理すると こんな感じでしょうか?」

とタイムキーパーの役割も必要


そして どんなに準備していても「知らないこと」が出てきます

「知ったかぶり」が一番格好悪い

知らないことは 素直に「知らない」と言って教えてもらえばいい


この「知らないこと」を平易な言葉で解説してもらうように仕向ける

ここのファシリテーターの腕の見せ所です



まとめ


あらゆる分野で ファシリテーターの存在は求められています

ちょっとした工夫で 会議・ミーティング 対談やパネルディスカッションも ワクワク 楽しいものにできます

そして ファシリテーターは 奥が深くて 面白く 勉強に成ります



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